カテゴリー「映画」の79件の記事

2009年10月22日 (木)

ゼロの焦点

Rちゃんと映画「ゼロの焦点」の試写会に行きました。
同じ日に東京国際映画祭でワールドプレミアがあったのですが、私達は残念ながらそれではなく、会場は九段会館です。でも、レトロな九段会館は作品の舞台となっている昭和30年代の雰囲気とも合っていたので良かったかも。

昭和33年、東京。
板根禎子(広末涼子)は母の絹江(市毛良枝)に勧められ、お見合いに臨んでいた。相手の鵜原憲一(西島秀俊)は寡黙で、年も禎子とは離れていたが、話はまとまり、二人は結婚式を挙げる。
東洋第一広告金沢営業所に赴任している憲一は、新婚旅行直後の12月1日、金沢での最後の仕事のため、金沢に向かう。後任に仕事を引き継いで、1週間で東京に帰る予定だった。
12月8日。金沢から憲一の荷物と手紙が届き、禎子は夫の帰宅を心待ちにしていた。しかしその日、憲一は帰ってこなかった。義兄の宗太郎(杉本哲太)は心配ないと言うが、禎子は、結婚早々消息を絶った夫を探しに金沢へ旅立つ。
憲一の後任の本多良雄(野間口徹)や金沢営業所の所長(本田博太郎)と会った禎子は、憲一の得意先であった室田耐火煉瓦会社に連れていってもらう。受付嬢の田沼久子(木村多江)の言動に引っ掛かるものを感じつつ、禎子は社長の室田儀作(鹿賀丈史)と夫人の佐知子(中谷美紀)に会う。後妻である佐知子は、日本初の女性市長を目指して金沢市長選に立候補している上条保子(黒田福美)を支援しており、室田家には佐知子の弟で売れない画家の鳴海亨(崎本大海)も同居していた。
夫の手掛かりを得られないまま、不安を募らせる禎子。そんな中、憲一の失踪と時を同じくして連続殺人事件が起こる…。

冒頭のお見合いのシーン。窓の外を眺めながら、禎子が憲一に言います。「ネオン、増えましたね」
2人の視線の先には銀座のネオンが復興の象徴のように輝き、お見合いの場のレストランには家族連れで食事をしている人たちもいて、平和そのもの。経済白書に謳われたように「もはや戦後ではない」のだと思える場面です(お見合いで、憲一が好きだと言ったあることが、彼の行く末を暗示しているような…。私のこじつけかな?)。
でも、戦争の傷や過去の記憶がもたらす苦しさが、事件の背景にあります。戦争の傷は決して癒えないのです。
華やかな銀座のネオンと、北陸の暗く荒れた海。
禎子と憲一の10歳の年齢差と、その年齢差からくる戦争の記憶のギャップ。
大学で英文学(ジェーン・エア)を学べた禎子と、生きていくためにパンパンにならざるを得なかった女たち。
そして、悲しい運命の女たちが夢見た新しい時代と現在の日本。
それらを対比させること、そして原作にはない人物を登場させることで(私は原作未読ですが、その役の方が、自分の役は原作にはないとブログに書いていました)、戦争のせいで犯人が背負わなければならなかったり、諦めなければならなかったりしたものがより明確にされていました。ミステリーではあるのですが、戦争の悲劇を描いたドラマだというのが一番の感想です。
実際、憲一失踪と連続殺人の謎は後半一気に解けてしまい、禎子の直感が解決に導いたかのような描かれ方なので、そこはちょっと興ざめでしたし。

この映画は、チラシに“アカデミー賞に輝く3人の女優(ミューズ)が共演”とあり、米アカデミー賞外国語映画最優秀作品賞受賞作「おくりびと」の広末涼子、「嫌われ松子の一生」で日本アカデミー最優秀主演女優賞を受賞した中谷美紀、「ぐるりのこと。」で同じく今年の日本アカデミー最優秀主演女優賞を受賞した木村多江が共演しています。
日本の賞とは言っても(しかも出来レースに思えるときもあるけど)、やはり最優秀主演女優賞に輝いている中谷美紀と木村多江は上手いと思いました。特に中谷美紀は、華やかな社長夫人という役柄もあってか、まるで主役のような存在感!終盤のアトリエの場面には圧倒されました。
広末涼子も決して悪いというわけではないので(新婚旅行の温泉シーンは色っぽかった!)、3人の女優に比べると男優陣の影が薄くなった感じです。本田博太郎や鹿賀丈史は胡散臭げで流石でしたけど(ちょっと勿体ない使われ方にも思えます)。

…こういう推理モノの感想を書くのは難しいですね。
でも、まあ、原作はロングセラーですし、映画化は2回目なので、ネタバレていても、その点はご容赦くださいねcoldsweats01

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2009年10月12日 (月)

ココ・アヴァン・シャネル

ランチと買い物の後、ユナイテッドシネマで映画「ココ・アヴァン・シャネル」を観ました。

修道院付属の孤児院で育った孤児のガブリエル・シャネル(オドレイ・トトゥ)は歌手を目指し、姉のアドリエンヌ(マリー・ジラン)と共に、お針子の仕事をしながらキャバレーで歌う日々を過ごしていた。
持ち歌の題名「Qui qu'a vu Coco dans le Trocadero(トロカデロでココを見たのは誰)」から“ココ”と呼ばれるようになった彼女は、そこで出会った裕福な貴族、エティエンヌ・バルザン(ブノワ・ポールヴールド)の家で暮らし始める。
バルザンの愛人としての退屈な暮らしの中で、ココは愛人として上流階級や社交界に出入りし、締めつけ過ぎて体が折れそうなコルセット付きロングドレスや、メレンゲを載せたような帽子の飾りといった服装や、さらには女性の生き方に疑問を感じるようになる。
バルザンを通して知り合った女優のエミリエンヌ(エマニュエル・ドゥヴォス)によって、自分の才能に気づいていったココ。やがてココは、イギリス人実業家のアーサー・“ボーイ”・カペル(アレッサンドロ・ニヴォラ)と出会う。2人は愛し合い、ボーイはココが帽子店を開くための資金も援助してくれた。しかし、2人には、悲しい別れが待っていたのだった…。

映画はタイトルにあるとおり、世界的デザイナーのココ・シャネルとなる前の若き日のココの姿を描いています(「アヴァン AVANT」は○○の前という意味。第二外国語がフラ語だったT嬢に教えてもらいました)。
ただ、かなり恋愛メインに話が進んでいくので、ファッション業界の裏側とか、ココが成功を収めるまでの戦いぶりや残した名言のような点には触れられていません(いかにもシャネルなツイード素材も、最後の方で布地をカットする場面が少しあったくらい)。そこがちょっと残念でした。
とは言うものの、そういうシーンがなくても、ココの固い意志はオドレイの黒めがちな瞳からよく伝わってきましたし、残念な部分を補って余りあるほど、最後のファッションショーのシーンがキラキラしていました。ショーの場面でモデルたちが着ていた衣装は、シャネルがデザインした当時のものなのだそうです(他の方のブログの受け売りですが)。

それにしても、麦わら帽子、黒のドレス、ボーダー服、ジャージ素材…というような、現代の私から見たら、当たり前のファッション、みんなココが創始者なんですよね。
映画を観た後、ららぽーとの中のレディースファッションのお店を見ながら、ココがいなかったらあれもこれも無かったかもしれない…と、改めて彼女の偉大さを感じました。

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2009年7月 3日 (金)

愛を読むひと

映画「愛を読むひと」を観ました。

1958年のドイツ。下校途中に気分が悪くなった15歳のマイケル・バーグ(デヴィッド・クロス)は、ひとりの女性に助けられる。しばらくして病気から回復したマイケルは、その女性―ハンナ・シュミッツ(ケイト・ウィンスレット)にお礼を言いに行き、それがきっかけで彼女と関係を持つようになった。21歳も年上のハンナとの逢瀬にのめり込んでいったマイケルは、ある日彼女から本を読んでくれと頼まれる。『オデュッセイア』、『ドクトル・ジバゴ』、『犬を連れた奥さん』…。やがて、朗読は彼らの愛の儀式となっていった。ところがある日、ハンナはマイケルの前から突然姿を消してしまう。
1966年、大学の法科で学ぶマイケルは、ゼミで裁判を傍聴することに。指導教授(ブルーノ・ガンツ)たちと出かけていった法廷で、マイケルは被告席にハンナの姿を見つけ愕然とする。ハンナは戦争中、ナチスの強制収容所で看守として働いていたことで罪に問われていた。やがてマイケルは、彼女がずっと隠してきたある秘密に気づく。
1976年。弁護士になったマイケル(レイフ・ファインズ)は、塀の中にいるハンナのため、再び彼女の朗読者となるが…。

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2009年5月22日 (金)

スラムドッグ$ミリオネア

TOHOシネマズシャンテで、映画「スラムドッグ$ミリオネア」を観ました。

人気TV番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまで勝ち進んだジャマール・マリク(デーヴ・パテール、幼少期:アーユシュ・マヘーシュ・ケーデーカル、少年期:タナイ・チェーダー)は、司会者プレーム・クマール(アニル・カプール)の連絡によって、警察に逮捕されてしまう。今までどんな知識人もここまで勝ち進んだことはなく、ムンバイのスラムで生まれ育ったジャマールは不正を働いたのではないかと詐欺容疑をかけられたのだ。警察署に連行されたジャマールは、警官(イルファーン・カーン)に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには、兄のサリーム(マドゥル・ミッタル、幼少期:アズハルッディーン・モハンマド・イスマーイール、少年期:アーシュトーシュ・ローボー・ガージーワーラー)と駆け抜けた幼い日々と、少女ラティカ(フリーダ・ピント、幼少期:ルビーナー・アリー、少女期:タンヴィー・ガネーシュ・ローンカル)を追い続けた初恋の物語があるのだった…。

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2009年5月 6日 (水)

余命1ヶ月の花嫁

連休最後の今日は、みちるちゃんと、映画「余命1ヶ月の花嫁」の試写会に行きました。

イベントコンパニオンをしている千恵(榮倉奈々)は、あるイベント会場で会社員の太郎(瑛太)と知り合う。お互いに好意を抱くが、間もなく、千恵は乳ガンと診断されてしまう。太郎から交際を申し込まれた千恵は、病気のことを言いだせないまま、太郎との交際をスタートさせ、やがて同棲を始める。
二人の交際は順調に進むが、幸せな時間は長くは続かず、抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けたことで、太郎に病気を知られた千恵は、太郎の前から姿を消してしまった。
乳房の切除手術を受けた後、千恵はひとり屋久島へ向かう。屋久島の自然や人々との触れ合いは、乳房を失い傷ついた千恵の心を少しずつ癒してくれた。そこへ千恵を追って太郎がやってくる。お互いへの思いを改めて確かめあった二人は、一緒に頑張っていこうと誓う。
再び太郎と生きていこうと決めた千恵の体を再びがんが襲う。そして、太郎、父親・貞士(柄本明)、叔母・加代子(手塚理美)は、医師から千恵の余命が1ヶ月だと告げられる…。

私はこの映画のもとになったドキュメンタリー番組も観ていないし、本も読んでいないのですが、TVを観たみちるちゃんによると、かなりドキュメンタリーに忠実に映画化されているようです。

 

映画の冒頭に映し出された千恵さんが残した言葉。心に刻んで、1日1日を過ごしたいと思いました。

みなさんに
明日が来ることは奇跡です。
それを知ってるだけで、
日常は幸せなことだらけで
溢れてます。

今日5月6日は奇しくも千恵さんのご命日。ご冥福をお祈りします。

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2009年4月29日 (水)

ハンコック

よみうりホールで開かれた映画「ハンコック」の上映会に、Qさんと行ってきました(叔母さまチケットありがとうheart04)。

怪力で不死身、自由に空も飛べるスーパーヒーローのハンコック(ウィル・スミス)。犯罪者を退治したり、大事故を防いだり、大活躍なのだが、力の加減が出来ずに街のあちこちを壊してしまう上、アル中で口も悪いので、ロス市民に迷惑がられている。
ある日、ハンコックは、今にも事故が起ころうとしている踏切から、PR会社の営業マン・レイ(ジェイソン・ベイツマン)を助け出す。危機一髪で命を救われたレイは、ハンコックに感謝して家に招待し、嫌われ者の彼に、人々から愛される本当のヒーローになってもらおうと、PR戦略を練り始める。そんなレイとハンコックを、レイの妻(シャーリーズ・セロン)は、複雑な表情で見つめていた…。

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2009年4月18日 (土)

いとしい人

恵比寿ガーデンシネマへ、映画「いとしい人」を観に行きました。
観たいと思ってチラシをもらってあったのですが、観たい映画がありすぎて見逃すところでした。T嬢、誘ってくれてありがとう(偶然の再会も出来て良かったね!)。

年下の同僚ベン(マシュー・ブロデリック)と結婚した小学校教師のエイプリル(ヘレン・ハント)。
39歳という年齢を考え、早く赤ちゃんが欲しいと思っていましたが、結婚生活はわずか10ヶ月で終わりを迎えてしまいます。大人になりきれていないベンが、この結婚は間違っていたと、突然別れを告げて出ていってしまったのです。しかもベンは学校も退職、エイプリルは2クラスを担当する羽目に。
これ以上悪いことは起きないだろうと自分を慰めていたエイプリルを、養母が亡くなるという悲劇が襲います。さらに、実母と名乗る女性、バーニス(ベット・ミドラー)が彼女の前に突然現れ、エイプリルは大混乱。人気タレントのバーニスは、エイプリルの父親が俳優のスティーブ・マックイーンだと言い、エイプリルを驚かせます。
そんな中、彼女は、生徒の父親のフランク(コリン・ファース)と知り合います。妻に去られたフランクとエイプリルは意気投合。フランクの子供たちにも受け入れてもらえ、全てがうまくいくかに見えた矢先、ベンの子供を妊娠したことがわかります。フランクへの愛との間で揺れながらも、産まない決断をするには年を取りすぎているからと、エイプリルは産む決意をします。最初は混乱したフランクも、、エイプリルを祝福し受け入れてくれたのですが…。

20090418
↑鑑賞後、サロン・ド・ニナスで遅目のランチrestaurant
ステーキにかけるシャンピニョンソースが美味delicious

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2009年4月 7日 (火)

バーン・アフター・リーディング

仕事帰り、モーちゃんと映画「バーン・アフター・リーディング」の試写会へ。

アル中が原因でクビになった元CIA諜報員のオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)は、暴露本を書いてやろうと企む。オズボーンの妻・ケイティ(ティルダ・スウィントン)は、財務省連邦保安官のハリー(ジョージ・クルーニー)と目下W不倫中。オズボーンとの離婚を有利に進めるため、夫のパソコンのデータをCD-ROMにコピーしまくっていた。ハリーは、ケイティと不倫をしつつも、出会い系サイトで出会った女性たちとの逢瀬に余念がない。
ハリーとサイトで知り合い、意気投合したのは、全身整形のことしか頭にないリンダ(フランシス・マクドーマンド)だった。そんな彼女が勤めるフィットネスセンターの更衣室で、1枚のCD-ROMが見つかる。そこにはCIAの機密情報が書き込まれていた。チャド(ブラッド・ピット)は、これを利用して一獲千金を狙おうと考え、整形費用が欲しいリンダもその計画に乗るのだが…。

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2009年4月 3日 (金)

ヤッターマン

シネコンのポイントの有効期限が近かったので、仕事帰りに映画鑑賞。
「ベンジャミン・バトン」を観るつもりで行ったにもかかわらず、急遽「ヤッターマン」に変更してしまいました。疲れ気味だったので、楽しい映画のほうが良くなったのです(「ベンジャミン・バトン」は1918年から物語が始まるので明るい色調ではなさそうだし、2時間半以上かかるので、疲れている身にはちょっと辛い)。

4つ集めると願いが叶うドクロストーン。そのうちの1つを発見した考古学者・海江田博士(阿部サダヲ)は、それを娘の翔子(岡本杏理)に託し、2つめのドクロストーンを探すべくナルウェーの森へと赴くが、行方不明になってしまう。
翔子が狙われた渋山駅ハッチ公前広場や、博士がナルウェーの森の次に向かうとされていたオジプトで、ヤッターマン1号(ガンちゃん:櫻井翔)、2号(アイちゃん:福田沙紀)は、ドクロストーンを狙うドロンボー一味(ドロンジョ:深田恭子、ボヤッキー:生瀬勝久、トンズラー:ケンドーコバヤシ)と、週に一度の戦いを繰り広げる。時を同じくして、世界中で色々な物が次々に消える異変が起こり始めていた。
そして、戦いの舞台は、4つめのドクロストーンがあると言われる南ハルプスへ…。

昭和版のアニメが始まった1977年にはまだ生まれていなかったし、平成版のアニメが2008年に始まったときには大人になってしまっていて、ヤッターマンは私には縁のないアニメだったのですが、ナレーター(山寺宏一)の「説明しよう!」とかボヤッキーの「ポチっとな」に物凄く聞き覚えが!
どちらもポケモンに出てきたのです。そう言えば、ポケモンに出てくる憎めない悪役3人組のロケット団も、ドロンボー一味みたいだし、ポケモンのゲームやアニメの製作陣が、ヤッターマンのアニメを観ていた世代なのかな。

アニメを観たことがないのにこんなことを言うのもなんですが、かなりアニメに忠実に作っていたように思います。予告編を観て苦笑した「ドラゴンボール」とは大違い。どくろ鮨のお客さん役で、ドロンジョの声の小原乃梨子さん(のび太)、トンズラーの声のたてかべ和也さん(ジャイアン)、そしてアニメ版総監督の笹川ひろしさんもカメオ出演されていますしね。
戦いが週に一度だとか、次週予告まであったのには笑ってしまいました。これって次回作を期待してもいいのかしら。

キャストでは、ガンちゃんの天然ぽいところが櫻井くんに合っていたと思うし、アイちゃん役の福田沙紀さんも体を張って頑張っていたし(一番すごいのは、ヤッターワンにしがみついたり、雪山をスカートにサンダルという姿で下りてしまう翔子ですが)、「2号だけど“さん”は要らないから」のくだりは笑えました。
深キョンドロンジョ様はすごくキュート!特にバスルームのシーン、バスルーム自体も可愛いし、ドロンジョ様もすっかり恋する乙女になっちゃってて可愛いです。「天才ドロンボー」を真面目に歌って踊っているのもおかしかった~。
そして生瀬ボヤッキー、楽しそうに演じていて、映画を引っ張っていましたね。全国の女子高生の皆さんとの妄想シーン、最高!

バージンローダーとか「えげつないな~」と思えたところもありましたが(えげつないとか言っているくせに、私が一番笑ってしまったのは、色々なものが消えてしまうという件のジャンボパチンコのところでしたが)、全体的に何も考えずに笑える映画だったので、かなり満足でした。
会社帰りにたまに新橋のヤマダ電機に行くことがあるのですが、高田玩具店を思い出してしまいそうです。

あ、「ベンジャミン・バトン」はいつ観に行こうかな。まだ上映が続いているといいんだけど…。

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2009年3月 4日 (水)

ロシュフォールの恋人たち

仕事帰りに銀座テアトルシネマで、Rちゃんと映画「ロシュフォールの恋人たち」を観ました。

金曜日の朝。港町・ロシュフォールに、エチエンヌ(ジョージ・チャキリス)やビル(グローバー・デール)たちが到着します。彼らは、週末に開かれるお祭でオートバイの曲乗りやダンスを見せるのです。
お祭を前に賑やかな雰囲気に包まれたこの街に、美しい双子の姉妹、ソランジュ(フランソワーズ・ドルレアック)とデルフィーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が住んでいます。音楽家志望のソランジュとバレリーナ志望のデルフィーヌは、いつかパリに出て成功したい、そして素敵な恋もしたいと夢見ているのでした。
広場の一角にあるカフェを経営しているのは、姉妹と、弟でまだ小学生のブブ(パトリック・ジャンテ)の母親であるマダム・イヴォンヌ(ダニエル・ダリュー)です。まだ見ぬ理想の女性を求め、夢に見るその美しい姿を絵にしている水兵のマクサンス(ジャック・ペラン)や、かつて美しい踊り子に恋していたというデュトル(アンリ・クレミュー)が常連客として毎日のようにやってきます。
デルフィーヌは、恋人ギヨーム(ジャック・リベロール)に別れ話をするため、彼の営む画廊を訪れます。なかなか承知しないギヨームと話しながら、ふと一枚の絵に目をやったデルフィーヌ。そこに描かれた金髪の美しい女性は、なんとデルフィーヌにそっくり。驚いた彼女はギヨームに作者を尋ねますが、彼は素っ気ない返事しかしてきません。デルフィーヌは、この絵の作者に強く心惹かれるのでした。
楽譜を持って楽器店を訪れたソランジュに、店の経営者シモン・ダム氏(ミシェル・ピコリ)が嬉しい約束してくれました。コンセルヴァトワール時代の旧友で、今や大作曲家のアンディ・ミラーを紹介するというのです。ダム氏がソランジュに親切にしてくれるのは、10年前の恋人とソランジュを重ね合わせているからです。「マダム・ダム」という変な名前になるのが嫌だと言ってメキシコに行ってしまった彼女。思い出を胸に、彼女と出会ったこのロシュフォールで静かに暮らそう。ダム氏はそう思っています。
ダム氏の店を出て、ブブを学校まで迎えに行ったソランジュは、笑顔の素敵な外国人(ジーン・ケリー)に出会います。お互いの手が触れ、見つめあい…。一目ぼれしたのは、旧友を訪ねてこの街に来た男性も同様でした。ソランジュが落としていった楽譜を手にとった彼は、恋の喜びを歌い踊ります。
一方、カフェのイヴォンヌは、昔の恋のことを思い出しています。それは、10年前、双子の姉妹が寮にいた頃のこと。妊娠までしながら、彼とはくだらないことが原因で別れてしまったのですが、後悔を胸に、イヴォンヌは思い出の地であるこの街に戻ってきたのです。
土曜日。水兵のマクサンスは、急遽2日間の休暇をもらえることになり、実家があるナントに帰る、とイヴォンヌに告げます。理想の女性を求めて世界中を探し歩いていると言うマクサンスですが、想い人はまだ見つからないようです。
いよいよお祭りの日。広場のステージでは、エチエンヌとビルがオートバイの芸を披露したり、デルフィーヌの教え子たちがソランジュの曲でバレエを踊ったり、様々な出し物が賑やかに繰り広げられていました。エチエンヌとビルに頼まれたソランジュとデルフィーヌも、真っ赤なドレスに身を包んで歌と踊りを披露。拍手喝采を浴びました。喜んだエチエンヌたちは、姉妹に一緒にパリに出ようと誘います。
そして、待ち合わせの月曜の朝がやってきました…。

長々とあらすじを書いたのでお解かりだと思いますが、マクサンスのまだ見ぬ理想の女性こそデルフィーヌで、デルフィーヌも絵を描いた画家、まだ会ったことのないマクサンスにときめいています。ソランジュが道で出会いお互いに一目ぼれをした旅行者は、ダム氏の旧友アンディ・ミラーです。そのダム氏の昔の恋のお相手は、姉妹の母であるイヴォンヌで、そのとき妊娠した子供がブブなのです。
登場人物皆が、同じロシュフォールの街、すぐ近くにいながらも全く気づかず、自分の相手とすれ違ってばかりなところがやきもきさせます。イヴォンヌはカフェに毎日来るマクサンスをよく知っています。ソランジュはイボンヌの昔の恋人ダム氏と親しいし、デルフィーヌも、アンディと街で会っています。誰かが誰かに具体的な話(例えばダム氏がソランジュとの会話中に、昔の恋人の名前を口に出すとか)をすれば、すぐに大団円を迎えられるのに…。いったいいつブレイクショットが打たれるのか、気になって気になって仕方ありませんでした。

この「ロシュフォールの恋人たち」は、「シェルブールの雨傘」と同じく、監督=ジャック・ドゥミ、音楽=ミシェル・ルグラン、主演=カトリーヌ・ドヌーヴで作られた第2弾のミュージカル映画です(残念ながら、ダニエル・ダリュー以外は全員吹替えですが)。
全編歌い通しだった前作「シェルブール…」のような衝撃はありませんが、恋する喜びを謳った内容や、華やかなダンスシーンなど、よりミュージカル映画らしい作りになっています。ジーン・ケリーのダンスは「雨に唄えば」っぽく、ジョージ・チャキリスのシーンは「ウエストサイド物語」風で、見比べる楽しさがあります。
「キャラバンの到着」「双子姉妹の歌」など、CMなどで耳に馴染んだナンバーも魅力です。

しかし何と言っても、この作品の一番の魅力は、華やかでお洒落な雰囲気ではないでしょうか。実の姉妹であるフランソワーズ・ドルレアックとカトリーヌ・ドヌーヴ演ずる双子姉妹はもちろん、マダム・イヴォンヌやウェイトレスの女の子、バレエを習う子供たちに至るまで、女優陣は可愛らしく美しい!色とりどりのファッションも目に眩しいです。特に、ソランジュとデルフィーヌのファッションは、女子必見と言いたくなるほど、めちゃくちゃラブリー!色違いのお洋服から帽子、下着(←ソランジュの)まで、キュートな物ばかりです。華やかな色使いで落ち着いた雰囲気も出したいなら、イヴォンヌのパステルカラーのワンピース+コサージュがオススメ…なーんて、ファッション雑誌みたいですね。

華やかな春の気分にさせてくれる映画なので、今の時期にピッタリの映画です。この映画の後、交通事故で25歳の若さでフランソワーズ・ドルレアックが亡くなってしまうことを考えると、また感慨深いものがありました。

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