カテゴリー「観劇の記録」の91件の記事

2009年11月10日 (火)

七本の色鉛筆

赤坂RED/THEATERで『七本の色鉛筆』を観ました。

【出演】
父(大学教授)…小林隆
田所(貿易商)…岡森諦(扉座)
長女・恵子(幼稚園の先生、のちに人妻)…佐藤真弓(猫のホテル)
次女・菊(独身、雑誌編集者)…江間直子(無名塾)
三女・みな子(人妻、オデン屋経営)…高橋麻理(扉座)
四女・まり(人妻)…佐藤麻衣子(文学座)
五女・明子(独身)…加藤亜矢子
六女・文代(独身、OL)/母・みちる…黒木マリナ
七女・巴絵(独身、のちに修道尼)…宮菜穂子
宮島(酒屋、のちに恵子の夫)…川本裕之
女子修道院院長(フランス人)…蓬莱照子
みな子の夫(無職)…竹岡真悟
少女時代の菊…木村奏絵

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2009年11月 4日 (水)

コーラスライン

自由劇場で『コーラスライン』を観劇しました。
kちゃん、Rちゃんと一緒の観劇です。

【出演】
ザック…深水彰彦
ラリー…影山徹
ダン…松浦勇治
マギー…和田侑子
マイク…斎藤洋一郎
コニー…石倉康子
グレッグ…道口瑞之
キャシー…坂田加奈子
シーラ…増本藍
ボビー…横山清崇
ビビ…上條奈々
ジュディー…恒川愛
リチー…西尾健治
アル…菊池正
クリスティン…染谷早紀
ヴァル…石塚智子
マーク…玉井晴章
ポール…田邊真也
ディアナ…熊本亜記
フランク…笹岡征矢
ロイ…宮本聖也
トム…林晃平
ブッチ…吉田龍之介
ビッキー…橋本藍
ロイス…濱村圭子
トリシア…勝田理沙

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2009年10月10日 (土)

アイーダ

電通四季劇場・海で、ミュージカル『アイーダ』を観ました。

【出演】
アイーダ…濱田めぐみ
アムネリス…五東由衣
ラダメス…渡辺正
メレブ…中嶋徹
ゾーザー…飯野おさみ
アモナスロ…川原洋一郎
ファラオ…前田貞一郎
ネヘブカ…松本昌子

【アンサンブル】
品川芳晃
田井啓
中村巌
川東優希
海老沼良和
大森瑞樹
森健太郎
河野駿介
大石眞由
加藤久美子
須田綾乃
長島祥
小笠真紀
大村奈央
小島光葉

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2009年9月 6日 (日)

ジェーン・エア

今日は日生劇場でミュージカル『ジェーン・エア』を観劇。英文学+橋本さとしさんということで、T嬢を誘って観に行きました(二人とも英文科なのに、原作は読んだことがなかったのですが…。)

生まれてすぐに両親を失ったジェーン・エアは、血の繋がりのない伯母・リード夫人に引き取られものの、伯母とその息子・ジョンのいじめに耐える毎日を過ごしていた。自分の意見をハッキリと言うジェーンが目障りなリード夫人は、10歳になったジェーンをローウッド学院に預ける。
ジェーンはローウッド学院でも初日から辛い目に遭うが、ヘレン・バーンズという親友ができたことで、自分を主張し不公平な世を呪うばかりではない生き方や、耐えることを学んでいく。しかし、ヘレンとの楽しい日々は長く続かなかった。寄宿舎でチフスが流行り、ヘレンも亡くなってしまう。
数年後、ローウッド学院で教えるようになっていたジェーンは、ソーンフィールド館の家庭教師に採用された。アデールの家庭教師として穏やかに生活をしていたある日、散歩中のジェーンの目の前で馬が暴れ、乗っていた紳士が落馬して怪我をしてしまう。それが、館の主人ロチェスターとジェーンの出会いだった。
ロチェスターの謎に満ちた言動や過去に戸惑い、身分の違いに苦しみながらも、ジェーンはロチェスターに惹かれ、ロチェスターもまたジェーンに心を動かされていく。
様々な行き違いを乗り越えて結婚を誓った二人だったが、結婚式当日、隠されていたロチェスターの過去が暴かれて…。

【出演】
ジェーン・エア…松たか子
エドワード・フェアファックス・ロチェスター…橋本さとし
ブランチ・イングラム…幸田浩子
フェアファックス夫人…寿ひずる
スキャチャード先生/バーサ・メイスン/デント夫人…旺なつき
リード夫人/レディ・イングラム…伊東弘美
ジェーンの母/ローウッド学院教師/ソフィ…山崎直子
ジェーンの父/イングラム卿/シンジュン・リバース…小西遼生
リチャード・メイスン…福井貴一
ブロクルハースト氏/デント大佐/牧師…壤晴彦
ロバート/…小西のりゆき
ローウッド学院教師/グレース・プール…鈴木智香子
へレン・バーンズ/メアリ・イングラム…さとう未知子
ローウッド学院教師/リア…安室夏
ローウッド学院教師/ベッシー…谷口ゆうな
ローウッド学院教師/ロージー…山中紗希
エイブラハム…阿部よしつぐ
ジョン・リード/教会の侍者…大鹿礼生
ジェーン(10歳)…増田桜美
アデール…加藤ゆらら

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2009年9月 3日 (木)

殺し屋シュウ

博品館劇場で『殺し屋シュウ~シュート・ミー~』を観ました(Pさん、いつもありがとうございます)。

【出演】
畑中修…井坂俊哉
椎名ゆか…shela
美加…長谷部優
圭吾…滝口幸広
斉藤…荒木健太朗
サーファー…丸山敦史
修(小学生)…森大悟/西本銀二郎(ダブルキャスト)
匠…丹古母鬼馬二
永田…神保悟志
カゴシマジロー
田嶌友里香
吹上タツヒロ
米田千尋
佐々木卓馬

修の父親は刑事でありながら、ヤクザや暴力団と癒着し、気に入らないことがあると母親や修に暴力をふるうような男だった。やがて両親は離婚をしたが、父は母が一緒になった相手を殺害。父を殺そうとしている母の姿を目の当たりにした修は、思わず父親を撃ち殺していた。母が修の身代わりに刑務所に入り、修は両親の知人である匠にアメリカへ送られる。修を待っていたのは殺し屋としての修行の日々だった。
殺し屋シュウとなって帰国した修は、普段は大学の助手として働き、親友の圭吾や恋人の美加と、どこにでもいる普通の青年の生活をしているが、依頼があれば「人殺しの芸術家」に変わるのだった。匠のもと、これまでに8人を殺してきたが、美加や圭吾、そして刑務所の母にも、勿論この仕事のことは内緒にしている。腕の確かな修だが、仕事の後はいつも落ち込み鬱になってしまうのだった。
美加と圭吾が修の行動を疑い始めた頃、最初の父親殺しを含めると10人めとなる依頼が飛び込む。ターゲットは人気ロックシンガーの椎名ゆかだ。ゆかはもう曲を書けず、喉にはポリープが出来ていた。悲観し酒浸りになっている彼女は、ライブ中に自分を撃ち殺してくれと、マネージャーの永田を通して頼んできたのである。永田も、真のアーティストは早く死ぬことで伝説となる、自分が育てたゆかが伝説のアーティストとなるのだ、と積極的だった。
ゆかの武道館7デイズライブ最終日、アンコール曲の「二つの星」が流れる中、修はゆかの額に照準を合わせる。そして、サビがリフレインされ、舞台上と客席が最高に盛り上がったそのとき…。

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2009年8月30日 (日)

ウィキッド

来週千秋楽を迎えてしまう『ウィキッド』を観に行きました。
海劇場は会社帰りにすぐ行ける距離なのに、いつでも行けると思うとなかなか行かないものですね。今日の分も千秋楽が決まってから慌てて予約しました。千秋楽前だからといつもより多く3枚取ったところ、『キャッツ』観劇の際にRちゃんが、ワイン試飲会の際にT嬢がOKを出してくれたので、3人での観劇となりました。
次回作『アイーダ』観劇では、友達+私の5人が全員集合するので、『ウィキッド』が終わってしまうのは悲しいですが、次の四季観劇もとても楽しみですheart04

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【出演】
グリンダ…沼尾みゆき
エルファバ…江畑晶慧
ネッサローズ…山本貴永
マダム・モリブル…八重沢真美
フィエロ…北澤裕輔
ボック…金田暢彦
ディラモンド教授…前田貞一郎
オズの魔法使い…飯野おさみ

【男性アンサンブル】
三宅克典
品川芳晃
白倉一成
田井啓
須永友裕
町田兼一
松尾篤
清原卓海
熊川剣一

【女性アンサンブル】
あべゆき
宇垣あかね
光川愛
増山美保
間尾茜
花田菜美子
小澤真琴
谷井里衣
伊藤典子

『ウィキッド』を観るのは3回目。前2回はアンサンブル以外全く同じキャストでした。今公演を観るのは最後なので、今日もそのキャストで観たいと思っていたのですが、グリンダとボック以外は叶わず…。
とは言うものの、今日の公演もとても素晴らしいものでした。オリジナルキャストの沼尾グリンダ、金田ボックはもちろんですが、オリジナルキャスト以外の皆さんもかなり良かったのです。千秋楽が近いからか客席も熱くて盛り上がりました!

作品の感想は前2回に書いているので、キャストごとに感想を…。
江畑エルファバは、基本的には濱田エルフィーの演技をなぞっているように見えましたが、丸顔で可愛らしい若いエルフィーでした。シズ大学にやってきたときの、ネッサローズのお世話のためとは言え、大学という新しい世界にやってきた喜びと戸惑いを感じさせる表情が印象に残っています。そして歌がうまいsign03経歴から察するに韓国出身の方みたいですが、訛りも気にならないし…。
沼尾グリンダは、もうさすがの一言ですね。開幕してすぐに観たときは、頑張って弾けているのかと思っていましたが、今やグリンダの弾けっぷりが板についています。ザ・お嬢様でほんとキュートribbon早口で喋るのを聞いていたら、BWオリジナルキャストのKristin Chenowethが日本語を話したらこうなりそう、と思えました。
北澤フィエロはチャラいときはイマイチに見えましたが(私の中では北澤さん=シンバやラウルなので、軽いイメージがなくて…)、隊長になってからの制服姿は素敵でしたshine
ボックはネッサローズに仕えていてもひたすらグリンダに恋をしていますが、金田さんのボックは(金田さんしか観たことないけど)、ネッサに仕えているうちにネッサの気持ちに応えてくれるんじゃないかな、という雰囲気があります。
そのネッサローズは、小粥ネッサのときは台詞が棒読みに聞こえて苦手でしたが、山本ネッサは気にならなかったので、観ていてネッサの気持ちが伝わってきました。ネッサ自身には共感しづらいものがありますけどね。
オズの魔法使いはひどい人ですが、飯野さんはダンディーで素敵でした。末次美沙緒さんのブログで、飯野さんが娘さんの誕生日にクルージングを予約して、娘さん2人、前の奥さんである末次さん、末次さんのお母様を招待したというのを最近読んでいたので、フィルターがかかってより素敵に見えたのかも。
森モリブルより悪そうな八重沢モリブルも良かったです(八重沢さんに対してかなり失礼ですけどcoldsweats02)。ディラモンド先生は、残念ながら被り物のせいで役者さんの色が見えないのが残念!

終演後、ウィキッドカフェで感想Talknotes
真ん中のグリーンはエルファバを、両脇のピンクはグリンダを、それぞれイメージしたソーダです。エルファバは抹茶×ココナッツ×ソーダ、グリンダはイチゴ×カシス×ソーダという味。意外にも抹茶×ココナッツがおいしかったですgood

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↑My楽の記念にハンドタオルを購入note

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↑TOKYO SUMMER CAMPAIGNのチャーム(東京で上演中の作品を2つ以上ハシゴ観劇をするともらえます)。左は『春のめざめ』karaoke右が『ウィキッド』boutique

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2009年8月21日 (金)

春のめざめ

約4ヶ月ぶりに、劇団四季の『春のめざめ』を観劇しました。

【出演】
ベンドラ…林香純
マルタ…勝間千明
イルゼ…石塚智子
アンナ…玉石まどか
テーア…有村弥希子
メルヒオール…柿澤勇人
モリッツ…三雲肇
オットー…加藤迪
ハンシェン…一和洋輔
エルンスト…伊藤綾祐
ゲオルグ…白瀬英典
大人の女性…都築香弥子
大人の男性…田代隆秀
男性アンサンブル…玉井晴章、南晶人
女性アンサンブル…松田佑子、浦壁多恵

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2009年8月14日 (金)

八月納涼大歌舞伎

歌舞伎座で『八月納涼大歌舞伎』第三部を観劇しました。
何度も書いていますが、私が歌舞伎を面白いと思うようになったのは、Rちゃんに誘われて納涼歌舞伎を観てから。納涼歌舞伎を観ると、初めて歌舞伎座に来た日のことを思い出します(私が初めて観たときの「真景累ヶ淵 豊志賀の死」も第二部で上演されています)。20回目であり、今の歌舞伎座でやるのが最後になる今年で、納涼歌舞伎自体が終わりになりそうなのが残念…。

一、お国と五平
家来の若党五平と共に、夫・伊織の敵討ちの旅に出た後家のお国。国許の広島を発って3年が経ち、二人は奥州那須野ヶ原までやって来ましたが、敵の池田友之丞はなかなか見つかりません。
友之丞はもともとお国の許婚でしたが、剣術が下手で、なおかつ臆病者という情けない男。愛想をつかしたお国は伊織に嫁いだのですが、誰一人として異を唱えたり友之丞に同情する者はいませんでした。友之丞はそれを恨んで伊織を闇討ちにしたのです。
慣れない旅のため、宇都宮で2ヶ月の間臥せっていたお国を気遣う五平。そんな五平を、お国が気の毒に思っているところに、尺八の音が聞こえてきます。吹いているのは、旅の間、後になり先になり、いつも2人の近くにいた虚無僧でした。怪しく思った五平が虚無僧に声をかけると…。

池田友之丞…三津五郎
若党五平…勘太郎
お国…扇雀

谷崎潤一郎による、登場人物がたった3人の台詞劇。意気地なしの友之丞の理屈が正論に聞こえてしまうと言うか、大正時代の戯曲なのに現代的なのが面白かったです。
一面すすきに覆われた那須野ヶ原の妖しい雰囲気も良かったです。お国の足を五平がいたわるところがいかにも谷崎らしい!

二、怪談乳房榎
中村勘三郎四役早替りにて相勤め申し候

絵師・菱川重信は真与島与惣次という武士でしたが、今では高名な絵師となっていました。
重信の美貌の妻・お関は、花見で賑わう隅田堤で国侍に絡まれてしまいますが、浪人の磯貝浪江に助けられます。お関が重信の妻だと知った浪江は、弟子入りを願い出るのでした。
首尾よく弟子入りした浪江は、重信が高田南蔵院の天井画を描くために出立した隙に、お関に不義を仕掛けようとします。
天井画の完成が近いある日、南蔵院そばの料亭で、浪江はならず者の蟒三次から「佐々の旦那」と呼びかけられます。実は、磯貝浪江というのは仮の名前。浪江は佐々繁という武士で、しかも、重信やお関は知る由もありませんが、重信が武士の身分を捨てるきっかけとなった事件の真犯人だったのです。旧悪を知る三次を追い払った浪江は下男の正助を脅し、重信殺害を手伝わせます。怯えた正助が南蔵院に駆け込むと、殺された重信が霊となって本堂に現れ、画を完成させて煙と共に消えていきました。
重信の死から百ヶ日。今やお関も菱川の跡目も手にしようという浪江でしたが、乳飲み子の真与太郎に悪事を見透かされている気がしてなりません。言葉巧みに真与太郎の養子の話をお国に承知させた浪江は、正助に角筈十二社大滝へ真与太郎を棄てに行かせます。そして三次に正助と真与太郎を殺すように命じるのでした。
悩みに悩んだ正助が滝壺に真与太郎を投げ入れると、真与太郎を抱いた重信の霊が現れて…。

菱川重信/下男正助/蟒三次…勘三郎
お関…福助
磯貝浪江…橋之助

勘三郎四役早替りが見所のこの作品(私の3階西側の席からは、見えない部分が残念ながら多くて、滝に現われた霊もよく見えなかったのですが)、チラシにも筋書にも、重信、正助、三次しか書かれていません。「あとひとつは?」と思っていたら、4つめの役は…。是非歌舞伎座でお確かめください(乳房榎の由来もわかりました)。2人同時に出ている場面はあれですが、ものすごい早さで役が入れ替わっていくのがお見事!
真与太郎の声が印象的でした。

20090814←あと260日!

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2009年8月11日 (火)

エブリリトルシング'09

銀河劇場で『エブリリトルシング'09』を観劇しました。
この舞台は、大村あつしさんのベストセラー『エブリリトルシング 人生を変える6つの物語』を岡村俊一さんが演出した作品です。図書館で働いていた頃、原作本をよく見かけてはいたのですが、「題名がELTとまるっきり同じじゃん」くらいにしか思っていなくて(恥)、読んだことはありませんでした。そして舞台も、'09とあるように昨年に続く再演なのですが、舞台化されていたことすら知らなくて…。
Pさん、チケットありがとうございました。

【出演】
沢木ルカ
酒井敏也
森山栄治
保田圭
施鐘泰(JONTE)
水野絵梨奈
浜尾京介
宮武美桜
岡山智樹
DAIZO
西ノ園達大
佐久間淳也(劇団ファインベリー)
大谷英子
別紙慶一
岩義人
阿部真美
大谷澪
白石紗也
丸山葵
長田奈麻
小橋賢児
江口千夏
田島ユカリ
珠妃
高杉真宙

1週間ほどの上演期間の、前半がリトル編、後半がエブリ編と分かれており、毎日の生活の中にある些細な出来事“エブリリトルシング”を切り取った6つの物語からそれぞれ4つと、新たに付け加えられた「少年の話」で構成されています。私が観たリトル編は「クワガタと少年」「ランチボックス」「アフター・ザ・プロム」「ボクはクスリ指」の4話と「少年の話」でした。

一話ずつストーリーと感想を書いている途中なのですが、どのお話も心が温かくなり、特に「少年の話」では涙が止まりませんでした。別々の話だと思えた各エピソードが実は繋がっていることに驚き、見えないところで誰かに守られ支えられているのだなと、今読んでいる瀬尾まいこさんの本にも通じるものを感じました。

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2009年7月31日 (金)

スペリング・ビー

銀河劇場でミュージカル『スペリング・ビー』を観ました。

このミュージカルの原題は『The 25th Annual Putnam County Spelling Bee』。Spelling Beeとは綴り方競技会のことなので、つまり「第25回パットナム郡綴り方競技会」ということになります。
このSpelling Bee、アメリカの子供たちにとってはかなりメジャーな大会で、「PEANUTS」でもチャーリー・ブラウンが出場しようと考える漫画があるそうです(公演プログラムに出ていました)。また、スペリング・ビーではないけれど、『大草原の小さな家』シリーズでも、ローラが教員採用試験を受けた際、スペリングを暗唱させられる場面があったと記憶しています。スペリングを覚えることはアメリカの教育の基本なのですね。
Spelling Beeに出られるのは中学2年生までの子供たち。地区予選を勝ち進み、首都ワシントンD.C.での全国大会、そして決勝を目指して熱い戦いを繰り広げるのです。このミュージカルではSpelling Beeの様子を舞台で再現しながら、出場している子供たちの姿や抱えている悩みを描いています。

【出演】
ウィリアム・バーフェイ…藤井隆
オリーブ・オストロフスキー…新妻聖子
リーフ・コニーベア…梶原善
ローゲン・シュワルツァンドグルーベニア…高田聖子
チップ・トレンティーノ…坂元健児
マーシー・パーク…風花舞
ロナ・リサ・ペレッティ…安寿ミラ
ミッチ・マホーニー…今井清隆
ダグラス・パンチ…村井国夫

第25回パットナム郡スペリング・ビーが行われる体育館で、司会のロナが開会準備をしている。9年連続で司会を務める彼女は、かつてのスペリング・ビー優勝者でもあり、スペリング・ビーを心から愛しているのだった。
やがて、各学区での予選を勝ち抜いた子供たちが集まってくる。予選に勝った子供がおたふく風邪にかかり、そのおかげで繰り上げ出場となったリーフ。今大会前回優勝者で、思春期を迎えつつあるチップ。全国大会で9位になった秀才で、美少女のマーシー。二人のパパを持つ、今大会最年少出場者のローゲン。辞書だけが友達の、孤独な少女オリーブ。昨年の雪辱を果たしたい「魔法の足」が武器のバーフェイ。そして、特別参加の4名のゲストスペラーたち。
名前を呼ばれたスペラーは、マイクの前に立ち、パンチ副校長が出す問題に答えていく。ヒントとなるのはその単語の意味と例文だけ。一つでもミスをしたら、カウンセラーのミッチに肩を抱かれ、直ちに退場しなければならない。
言い直しが許されない過酷な戦いを制し、最後まで残るのは誰なのか?

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2009年7月 9日 (木)

サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ

パルコ劇場でミュージカル『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ 日曜日にジョージと公園で』を観劇しました。

【出演】
※()内は第二幕の役名
ジョージ…石丸幹二
ドット(マリー)…戸田恵子
老婦人(ブレアー・ダニエルズ)…諏訪マリー
ジュール(ボブ・グリーンパーグ)…山路和弘
イヴォンヌ(ネイオミ・アイゼン)…春風ひとみ
フランツ(デニス)…畠中洋
ボート屋(チャールズ・レドモンド)…野仲イサオ
看護婦(ハリエット・ポーリング)…花山佳子
セレステ1(イレイン)…鈴木蘭々
セレステ2(ウェイトレス)…冨平安希子
兵隊1(アレックス)…岸祐二
兵隊2(カメラマン)…石井一彰
ミスター(リー・ランドルフ)…岡田誠
ミセス(美術館アシスタント)…南智子
ルイ(ビリー・ウェブスター)…中西勝之
フリーダ(ベティ)…堂ノ脇恭子
ルイーズ…加藤実祐紀


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2009年6月19日 (金)

55ステップス(in名古屋)

新名古屋ミュージカル劇場の最寄り駅は地下鉄の伏見駅ですが、名駅からも歩ける距離なので、ブラブラと歩きながら劇場へ向かいました。

(続きの文章は随時追加していきます)

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【ヴォーカルパート】
渡辺正
村俊英
李涛
井上智恵
早水小夜子
花田えりか
【ダンスパート】
加藤敬二
金久烈
松島勇気
川東優希
斎藤准一郎
徳永義満
成田蔵人
前田順弘
河野駿介
坂田加奈子
柴田桃子
高倉恵美
杏奈
泉春花
加藤久美子
須田綾乃
西田ゆりあ
駅田郁美
柴田厚子

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2009年6月14日 (日)

六月大歌舞伎

歌舞伎座で『六月大歌舞伎』(夜の部)を観劇。
久々にモーちゃんとの歌舞伎鑑賞となりました。

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↑閉館まであと1年ないんですね…。

一、門出祝寿連獅子
四代目 松本金太郎 初舞台

【出演】
童後に孫獅子の精…金太郎
右近後に仔獅子の精…染五郎
左近後に親獅子の精…幸四郎
里の女…芝雀
右近の妻…福助
里の男…松緑
樵人…高麗蔵
修行僧…友右衛門
左近の妻…魁春
大名某…梅玉
村の長…吉右衛門

 

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↑四代目金太郎、初のサイン!

二、極付幡随長兵衛
「公平法問諍」
【出演】
幡随院長兵衛…吉右衛門
水野十郎左衛門…仁左衛門
坂田公平…歌昇
御台柏の前…福助
子分極楽十三…染五郎
子分雷重五郎…松緑
子分神田弥吉…松江
子分小仏小平…男女蔵
子分閻魔大助…亀寿
子分瘡森団六…亀鶴
子分地蔵三吉…種太郎
倅長松…玉太郎
伊予守頼義…児太郎
坂田金左衛門…由次郎
慢容上人…家橘
渡辺綱九郎…友右衛門
出尻清兵衛…歌六
近藤登之助…東蔵
唐犬権兵衛…梅玉
女房お時…芝翫

 

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↑幕間に食べたお弁当「あけぼの」。客席で食べるお弁当は、ロビーで食べるよりおいしい気がします。

三、梅雨小袖昔八丈
髪結新三
【出演】
髪結新三…幸四郎
弥太五郎源七…歌六
手代忠七…福助
下剃勝奴…染五郎
娘お熊…高麗蔵
下女お菊…宗之助
車力善八…錦吾
後家お常…家橘
家主女房おかく…萬次郎
家主長兵衛…彌十郎
加賀屋藤兵衛…彦三郎

 

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2009年6月13日 (土)

NINAGAWA十二夜

新橋演舞場で『NINAGAWA十二夜』を観劇しました。

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嵐で船が難破し、双子の兄である斯波主膳之助と離ればなれになってしまった琵琶姫は、舟長の磯右衛門の助けで、男装して獅子丸と名乗り、大篠左大臣の小姓となります。
大納言家の織笛姫への恋に悩む大篠左大臣ですが、織笛姫は兄の喪中を理由に左大臣の愛を拒み続けています。しかも織笛姫は、使者として遣わされた獅子丸に一目惚れしてしまうのでした。
獅子丸つまり琵琶姫は、密かに左大臣に恋をしているものの、男である獅子丸の姿ではどうにもなりません。
一方、家老の丸尾坊太夫に目の敵にされている織笛姫の叔父の左大弁洞院鐘道は、坊太夫が姫に思いを寄せていると知り、恋人の腰元麻阿、右大弁安藤英竹らと企み、日頃の仕返しをして鬱憤を晴らそうとします。その計画の最中、九死に一生を得た主膳之助が現われ…。
織笛姫、大篠左大臣、獅子丸、そして突然現われたもう一人の獅子丸(=主膳之助)。恋の四角関係はどうなってしまうのでしょうか?

【出演】
斯波主膳之助(セバスチャン)/獅子丸(シザーリオ)実は琵琶姫(ヴァイオラ)…尾上菊之助
織笛姫…(オリヴィア)中村時蔵
右大弁安藤英竹(サー・アンドルー・エイギュチーク)…中村翫雀
大篠左大臣(オーシーノ)…中村錦之助
麻阿(マライア)…市川亀治郎
役人頭嵯應覚兵衛(役人)…坂東亀三郎
従者久利男(キューリオ)…尾上松也
海斗鳰兵衛(アントーニオ)…河原崎権十郎
従者幡太(ヴァレンタイン)…坂東秀調
比叡庵五郎(フェービアン)…市川團蔵
舟長磯右衛門(船長)…市川段四郎
左大弁洞院鐘道(サー・トービー・ベルチ)…市川左團次
丸尾坊太夫(マルヴォーリオ)/捨助(フェステ)…尾上菊五郎

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↑幕間に食べた、演舞場特製のおむすびセット「演むすび」riceball

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2009年5月10日 (日)

春のめざめ

自由劇場で、劇団四季の『春のめざめ』を観劇しました。

舞台は19世紀末のドイツ。
日々大人になっていく自分の身体に戸惑っているベンドラは、お姉さんに2人目の赤ちゃんが生まれることを聞かされ、赤ちゃんはどうしたらできるのかお母さんに尋ねますが、うまくはぐらかされてしまいます。
学校では厳しい教師たちによって、無味乾燥な授業が行われていました。ひたすら知識を詰め込むだけの授業に疑問を抱いたメルヒオールでしたが、口答えをしたとして、体罰を受けてしまいます。
ベンドラとメルヒオールは幼なじみでしたが、成長するにつれ、一緒に遊ぶことも同じ学校に通うことも許されなくなっていました。森の中で再会した2人は、次第に特別な想いを抱き始めます。
一方、メルヒオールの親友モリッツは、性的で不可解な「悪夢」に毎晩悩まされていました。その夢のせいで授業に集中できない彼は、学校の評判を気にする教師たちの企みで退学させられてしまい…。

【出演】
ベンドラ…林香純
マルタ…撫佐仁美
イルゼ…金平真弥
アンナ…松田佑子
テーア…有村弥希子
メルヒオール…柿澤勇人
モリッツ…三雲肇
オットー…加藤迪
ハンシェン…一和洋輔
エルンスト…竹内一樹
ゲオルグ…白瀬英典
大人の女性…中野今日子
大人の男性…志村要
男性アンサンブル…玉井晴章、伊藤綾祐
女性アンサンブル…岸本美香、浦壁多恵

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2009年4月23日 (木)

My dear New Orleans/ア ビヤント

東京宝塚劇場で『My dear New Orleans/ア ビヤント』(星組)を観劇しました。
昨年の『スカーレット・ピンパーネル』でファンになった安蘭けいさん、そして遠野あすかさんの退団公演です。

20090423

【出演】
ジョイ・ビー…安蘭けい
ルイーズ・デュアン(ルル)…遠野あすか
スティーヴン牧師…汝鳥伶
シスター・サラ…美穂圭子
エマ…英真なおき
ジョセフィン…万里柚美
Dr.ウィルソン…にしき愛
フローラ…朝峰ひかり
アンクル・ジェリー…紫蘭ますみ
ポン引きのボブ…美稀千種
ジュール・アンダーソン…立樹遥
娼婦リタ…百花沙里
アルバート・ジョーダン…涼紫央
Mrs.ウィルソン…毬乃ゆい
娼婦ステラ…涼乃かつき
娼婦ベラ…星風エレナ
セリー…琴まりえ
アンリ…美城れん
レオナード・デュアン(レニー)…柚希礼音
バディ…和涼華
オリヴァー…彩海早矢
娼婦ローズ…花愛瑞穂
ニューオリンズ市長…天緒圭花
ベッシー…音花ゆり
ラジオ局のディレクター…鶴美舞夕
ゲイブ…夢乃聖夏
セシリア…純花まりい
マーティン…麻尋しゅん
ライアン…水輝涼
アイリーン・ハート…妃咲せあら
エリック・ジョンソン…紅ゆずる
ネティ…夢咲ねね
新聞売り少年のレッドヘッド・ウィル…碧海りま
スタンリー…壱城あずさ
ピート…美弥るりか
ビッグ・ノーズ・ジョー…如月蓮
メイ…蒼乃夕妃
少年時代のジョイ…天寿光希
少女時代のルイーズ…稀鳥まりや
リトル・サム…優香りこ
ニコ…大輝真琴
ポリーン…音波みのり
ジョー・コールマン…真風涼帆
メリー…華雅りりか

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2009年4月22日 (水)

四月大歌舞伎

会社帰りに、歌舞伎座で『四月大歌舞伎』夜の部を観劇。

諸事情で平日になってしまい、会社が終わってからでは16:30の開演に間に合うはずもないので、一つ目の「彦山権現誓助剱」は泣く泣くパス。
17:50頃に劇場入りし、「廓文章」と「曽根崎心中」だけを楽しむことにしました。

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二、廓文章 吉田屋
藤屋伊左衛門…仁左衛門
扇屋夕霧…玉三郎
太鼓持豊作…巳之助
番頭清七…桂三
阿波の大尽…由次郎
吉田屋女房おきさ…秀太郎
吉田屋喜左衛門…我當

三、曽根崎心中
天満屋お初…藤十郎
平野屋徳兵衛…翫雀
天満屋惣兵衛…竹三郎
田舎客儀兵衛…錦吾
手代茂兵衛…亀鶴
油屋九平次…橋之助
平野屋久右衛門…我當

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↑建て替え前の現・歌舞伎座が描かれた、一筆箋とクリアファイルを買いました。来年まで続く歌舞伎座さよなら公演には、まだ何度か足を運ぶと思うんですけどね。

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2009年4月 5日 (日)

キャッツ

5/3に千秋楽が決定している『キャッツ』東京公演。
(もともと4/19が千秋楽の予定で、千秋楽のチケットは抽選販売だったのに、公演が2週間ほど延長したんですよね。4/19の抽選に通って喜んだ人たちがかわいそう…)

今日、『キャッツ』観劇自体初めてのRちゃんと一緒に、東京公演の見納めをしてきました。
五反田に着いて、まずはいつも混んでいて入ったことのなかった「トラットリア・アリエッタ」でランチ。場所柄キャッツ目的のお客さんが多いと思うんですけど、ホテル内のレストランだからか結構サービスがゆっくりで。食後のコーヒーはホットなのにアイス並の速さで飲んで劇場へ向かいました。

劇場でなんとNANAさん、かよこさん、さとみさんとバッタリ遭遇!席が遠かったので、幕間にお話しただけになってしまいましたが、年末以来の偶然の再会、嬉しかったです。

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【出演】
グリザベラ…木村智秋
ジェリーロラム=グリドルボーン…秋夢子
ジェニエニドッツ…小松陽子
ランペルティーザ…チェ・ウンヘ
ディミータ…有永美奈子
ボンバルリーナ…西村麗子
シラバブ…五所真理子
タントミール…八鳥仁美
ジェミマ…王クン
ヴィクトリア…千堂百慧
カッサンドラ…蒼井蘭
オールドデュトロノミー…チェ・ソンジェ
アスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ…寺田真実
マンカストラップ…西門宇翔
ラム・タム・タガー…荒川務
ミストフェリーズ…金子信弛
マンゴジェリー…川東優希
スキンブルシャンクス…劉昌明
コリコパット…花沢翼
ランパスキャット…ユ・ホンチョル
カーバケッティ…齊藤太一
ギルバート…入江航平
マキャヴィティ…金久烈
タンブルブルータス…川野翔

 

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↑車椅子用駐車スペースまで猫ですcat

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↑以前には無かった尻尾紹介。
ジェニエニだけアップ気味なのは何故?

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↑4年6ヶ月のロングラン。
私(&家族)が初めて五反田のキャッツ・シアターを訪れたのは、開幕半年後、4年前の5月でした。

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↑キャッツグッズも今月から新しくなりました。
クリアファイル、メモ帳2冊、ストラップを購入。

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2009年4月 1日 (水)

いいだせなくて

【出演】
篠田未来…松本梨香
篠田俊太郎…田中優樹
白鳥マリ…桜田聖子
謎の電話工事の男…夢麻呂
カラス…深見亮介
神野…佐藤拓之
金城…高橋将仁
尾崎健司…斉藤佑介
目黒…益成竜也
田畑バタ…久道ゆき
愛川ナナ…藤田小織
寺島とき…稲生美紀

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2009年3月27日 (金)

ハンナのかばん

三鷹市芸術文化センター・星のホールで劇団銅鑼による舞台『ハンナのかばん』を観ました。

【出演】
父ジョージ&カレル…佐藤文雄
ララ・ハンナ&ハンナ…庄崎真知子
ジョージ…佐藤陽亮
マルケータ…谷田川さほ
史子&エバ…栗木純

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2009年3月25日 (水)

回転木馬

天王洲銀河劇場で、ミュージカル『回転木馬』を観ました。

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大好きな『サウンド・オブ・ミュージック』のロジャース&ハマースタイン(私をミュージカル好きにしてしまった元凶?)による作品で、出演者も豪華。
転職して以来初めての平日マチネということもあって、かなりワクワクして天王洲アイルへ向かいました。実は、張り切ってチケットを2枚取ったのですが、年度末の平日マチネでは、一緒に行く相手がなかなか見つからず…。大阪に行く直前に、ゆみこさんに行って頂けることが決まって一安心。ちょっと張り切りすぎましたね。

【出演】
ジュリー・ジョーダン…笹本玲奈
ビリー・ビグロー…浦井健治
イーノック・スノウ…坂元健児
キャリー・ピパリッジ…はいだしょうこ
ミセス・マリン…風花舞
星の番人/ドクター・シェルドン…安原義人
ジガー・クレイギン…川崎麻世
ネッティ・ファウラー…安奈淳
カーニバルボーイ…西島千博
ジェイク…中川賢
ピーター…三木雄馬
バスコム…小宮健吾
校長…乾あきお
警官…小林遼介
イーノックジュニア…俵和也
ポール…東文昭
エマ…秋山千夏
サラ…伽藍琳
ルイーズ…玉城晴香
エミリー…中村友里子
ルーシー…藤山すみれ
バスコム夫人…三木麻衣子
ブラザー・ジョシュア…岡亮

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2009年3月19日 (木)

ガールズコレクション

シアター1010で『Girls' collection~ガールズコレクション~』を観劇しました。

【出演】
ナナミ…アイミローラ
英さゆり…秋定史枝
ぶーやん…あべこ
安田ゆうき…安藤有希
みーたんフランソワ…稲葉美穂
田中よしこ…枝村明子
宝生晶…榎戸絢子
榎本マリー…江畑科菜恵
徳永ウィッシュえみりッシュ…えみり
富士さちこ(通称:さっちん)…岡田紗知
松山千里…小名木美里
真堂里美…小野川晶
青木良子…岸有紀子
鈴木カヲル…熊本野映
岩波由紀子…栗山彩香
橘亜矢…桑原由夏
白鳥エリカ…小板橋えりこ
福永唯…児玉絹世
関口真未…近藤亜紀
愛野えるめす…佐藤愛
一嬢すみれ…三宮由李翔
礼紋茉莉迦…新堂アオイ
ユリカ…鈴本彩乃
土肥たか子…住田絵里紗
小栗じゅん…高橋奈津季
鳴海真央…但野麗子
星野琉梨…中野公美子
山本みゆ…畠井佑好
松崎さくら…服部華奈
金條アユム…林夏子
奈良セント…原川愛
門田ゆう…飛月真夜
朝日奈日向子…福原聖子
青田春菜…藤森麻由
藤城ゆりあ…美妃
いそのたらこ…森下花衣

女の子がこの世に誕生し、幼稚園入学、小学校時代、そして思春期を迎え…。恋愛や失恋を繰り返しながら成長し、自分らしさを大切にして生きていく自分探しの旅を描いたダンスミュージカル(構成演出:是枝正彦、振付:相原愛)。役名はあってないようなもので、女の子の人生の場面場面を切り取ってコレクションしたような作品になっています。

流れる曲は、ミュージカル『ヘアスプレー』の「Cooties」「Mama, I'm A Big Girl Now」から、「Pecori night」「素直になれたら」「陽はまた昇る」などの邦楽ヒットソング、「I'm in the mood for dancing」「Newyork Newyork」まで、バラエティー豊か。聞き慣れた曲が多くて、それだけで楽しいです。

また、第二幕の始まりに、日替わりで吉本の人気芸人たち(しずる、ほっしゃん。、ペナルティ、など)が登場し、ガールズと繰り広げる恋愛トークも笑えます。私の観た回は「あべこうじ」「2700」でした。面白かったけど、特に2700はよく知らないので、NON STYLEかハイキングウォーキングが観たかったかも…。

10代から30代までの、見た目も個性もバラバラな36人のガールズが踊り歌うそのパワーに、元気をもらえました。女の子って楽しい!と思える作品でした。

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2009年3月11日 (水)

春琴

【出演】
深津絵里
チョウソンハ
立石凉子
内田淳子
望月康代
麻生花帆
瑞木健太郎
高田恵篤
下馬二五七
本條秀太郎(三味線)

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2009年2月 6日 (金)

55ステップス

仕事帰りに、kちゃんと『55ステップス』(四季劇場・秋)を観に行きました。

【ヴォーカルパート】
阿久津陽一郎
芝清道
李涛
井上智恵
早水小夜子
秋夢子
【ダンスパート】
加藤敬二
大塚俊
朱涛
西尾健治
萩原隆匡
松島勇気
水原俊
大空卓鵬
徳永義満
坂田加奈子
柴田桃子
杏奈
泉春花
須田綾乃
恒川愛
斉藤美絵子
山本奈央子

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2009年1月23日 (金)

パイパー

【出演】
ダイモス…松たか子
フォボス…宮沢りえ
ワタナベ…橋爪功
キム…大倉孝二
ビオラン…北村有起哉
ゲネラール…野田秀樹
ガウイ…田中哲司
フィシコ…小松和重
マトリョーシカ…佐藤江梨子
パイパー…コンドルズ(近藤良平、藤田善宏、山本光二郎、鎌倉道彦、橋爪利博、オクダサトシ)

アンサンブル
浅野涼、飯塚のり子、池田美千瑠、石原晶子、
池田奈津美、井出みな子、伊藤衆人、いとうめぐみ
大石貴也、大谷由梨佳、川村亜貴代、清原愛
清原舞子、酒井梨歩、塩崎こうせい、重本由人
七味まゆ味、下司尚美、鈴木美穂、高田淳
高橋紗也佳、高橋真弓、竹島由華、竹田靖
竹村彩子、田尻亜希、立島明奈、谷口綾
田山仁、土田祐太、徳永眞弓、長尾純子
永野雅仁、中平良夫、新見聡一、野上絹代
野村昇史、長谷川寧、深谷由梨香、古河耕史
星利枝、前野未来、毎ようこ、松嶋千秋
村上結花、森由果、山田英美、渡辺淳

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2009年1月22日 (木)

アルデールまたは聖女

自由劇場で『アルデールまたは聖女』を観劇しました。

この作品は劇団四季の記念すべき旗揚げ作品です。1953年7月14日に結成された劇団四季は、翌1954年1月22日から3日間、中労委会館でこの作品を旗揚げ公演として上演したのです。
今回の公演は、55年前と同じく今日1月22日が初日となっており、チケット購入時に、初演のチケットを模したチケットがおまけについてきました。

20090122
↑會員券、劇團四季という文字が当時の雰囲気を感じさせますね。
(このチケットでは入場できないので、観劇には通常のチケットが必要です)

【出演】
レオン(将軍)…志村要
アマリー(将軍夫人)…斉藤昭子
ガストン(伯爵、将軍の義弟)…味方隆司
リリアーヌ(将軍の妹、伯爵夫人)…野村玲子
へクトール・ヴィラルデュウ(男爵、伯爵夫人の恋人)…栗原英雄
ニコラ(将軍の二男)…田邊真也
ナタリー(将軍の長男マキシムの妻)…木村花代
アダ(女中、将軍の情婦)… 団こと葉
アルデールの恋人(ラテン語の家庭教師)…高橋征郎(劇団民藝)

舞台は、平和なフランスのとある避暑地。小高い丘の高みに建つ名将レオン・サンペ邸では、主人の将軍をはじめ、彼の妻や女中などが平和に暮らしている。将軍の妹のアルデールも40の坂を越し自分の人生に諦めをつけ、花の手入れや家事をしながら暮らしぶりはあたかも聖女のようであった。
夏の暑い盛りになるとやってくる妹リリアーヌの一家は、涼風が立ち始めるとパリへ帰ってゆく。他に訪れる人もなく凪のような日々の中、アルデールは、ラテン語の家庭教師に恋をする。突然の出来事に慌てふためく将軍をよそに、彼女の決心は変わらない。困り抜いた将軍は家族会議を招集すべくパリの妹のところに電報を打つ。恋騒動によって暴かれる様々な人間模様。彼女の運命は、どこへ向かうのか。

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2009年1月16日 (金)

ドロウジー・シャペロン

【出演】
ジャネット・ヴァン・デ・グラーフ(ブロードウェイの大スター)…藤原紀香
ドロウジー・シャペロン(花嫁介添人)…木の実ナナ
ジョージ(花婿介添人)…川平慈英
フェルドジーグ(プロデューサー)…尾藤イサオ
キティ(フェルドジーグの愛人)…瀬戸カトリーヌ
アルドルフォ(ラテンのジゴロ)…梅垣義明(WAHAHA本舗)
トリックス・ジ・アビアトリックス(飛行機の神様)…浦島りんこ
菓子職人(ギャングの二人組)…テツandトモ
アンダーリング(執事)…小松政夫
トッテンデール夫人(結婚式の主催者)…中村メイコ
椅子の男(ナレーター)…小堺一機

安倍康律・阿部よしつぐ・笠嶋俊秀・小島良太
今泉由香・栗山絵美・水谷祐紀・森実友紀

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2009年1月14日 (水)

スーザンを探して

【出演】
ロバータ…保坂知寿
スーザン…真琴つばさ
レスリー…杜けあき
ゲリー…山路和弘
ジェイ…吉野圭吾
アレックス…コング桑田
デズ…加藤久仁彦
マリア…藤林美沙
ティナ…馬場徹
シーラほか…今枝珠美
タラほか…荻野恵理
クリスタル…小此木麻里
エジプト大使ほか…小嶋亜衣
レイの助手ほか…青山航士
フリッツほか…上口耕平
レイほか…倉田英二
警官ほか…町田正明
ラリー…横山敬

20090114←スーザンなクリエちゃん♪

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2009年1月12日 (月)

新春浅草歌舞伎

今年も初芝居は浅草公会堂での『新春浅草歌舞伎』です。

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公会堂の入口、お弁当やお茶を売っている近くでT嬢が来るのを待っているうちに、初めて母と浅草歌舞伎に来たときのことを思い出しました(勘太郎さんが狐忠信をやった年で、それで見事にハマってしまったんですよねぇ。観に行けたのはRちゃんのお陰です。今更ながらどうもありがとうheart02)。
私たち母娘が公会堂に着いたとき、ちょうど中村屋の奥様の好江さんが「(息子たちに)何か軽く摘めるものをちょうだい」って売店に頼んでいるところだったのです(うちの母が「あ、好江さんよ!」と目ざとく反応coldsweats01)。その頃はまだ兄弟は20歳そこそこ。楽屋で口にするものもお母様が買いに来ていましたが、来年はひょっとしたら若奥様に公会堂のロビーで会えるのかもしれませんね。

お年玉〈年始ご挨拶〉

男女蔵さんは、今年はこちらではなく新橋演舞場に出ている獅童さんの真似をして、挨拶の後は立ったままマイクを持ってお話されました。
「最愛の人を連れてきました」と言って取り出したのは首!勘太郎さんのです。「もし自分が一條大蔵卿を演じるなら、誰が勘解由でもこの勘太郎さんの首を使いたいと思います」と言うので、T嬢に「大蔵卿に殺される勘解由の役を、前の部で勘太郎さんがやってるんでしょ」と知ったかぶりして言ってしまったのですが、後で筋書を確かめたら、勘太郎さんの役は勘解由ではなく鬼次郎なんですよね。なんで首があったのだろう?
最後、男女蔵さんは、ハッスル×2のポーズでオメッティ×2というのを客席各階ごとに言わせました。去年まではオメちゃん×2だったのですが、オメッティを流行らせたかったみたいです。最年長なのに面白い人だわ。

一、一本刀土俵入

破門された取的の駒形茂兵衛は、亡き母の墓前で横綱の土俵入りを見せたいという思いから、もう一度弟子入りしようと、故郷の駒形村から江戸への旅を続けています。
無一文となり、空腹を抱えた茂兵衛が取手の宿に差し掛かると、安孫子屋の2階で酔いを覚ましていた酌婦のお蔦にやくざの弥八がからんでいました。頭突きで弥八を追い払ったのをきっかけに、お蔦に問われるまま、身の上を語り始める茂兵衛。母親思いの茂兵衛に心を打たれたお蔦は、金子と櫛、簪を与えて、立派な横綱になるようにと励ますのでした。そして茂兵衛は、この親切を決して忘れないと誓って取手の宿を後にします。
それから10年後。今では博徒となっている茂兵衛が、お蔦を訪ねて取手を訪れました。船大工たちに安孫子屋のことを尋ねる茂兵衛でしたが、いかさま賭博をやった船印掘師の辰三郎に間違われて、博労の親方・儀十の子分たちに打ちかかられてしまいます。お君の歌う小原節に誘われるようにして捜し当てたお蔦は、その辰三郎の女房となっていました。
茂兵衛を覚えていなかったお蔦ですが、辰三郎を探して乗り込んできた儀十と子分たちを頭突きで叩きのめす姿を見て、10年前の取的のことを思い出します。茂兵衛はお蔦に10年前のお礼にお金を握らせ、辰三郎、お君と共に逃がしてやるのでした。
「棒切れを振り廻してする茂兵衛の、これが、十年前に櫛、簪、巾着ぐるみ、意見をもらった姐さんに、せめて見て貰う駒形の、しがねえ姿の、横綱の土俵入りでござんす」

【出演】
駒形茂兵衛…中村勘太郎
船戸弥八…中村山左衛門
子守娘おてる…中村鶴松
波一里儀十…市川男女蔵
堀下根吉…中村亀鶴
船印彫師辰三郎…尾上松也
娘お君…谷口可純・須田あす美(交互出演)
若船頭…澤村宗之助
清大工…大谷桂三
老船頭…澤村由次郎
お蔦…市川亀治郎

「一本刀土俵入」は、昭和6年、六代目菊五郎(茂兵衛)と五代目福助(お蔦)で初演されました。茂兵衛を演じる勘太郎さんは、それぞれの曾孫に当たります。父の勘三郎さんももちろん茂兵衛を演じ、私はそれを観てはいませんが、駒形の造形、お父さんそっくりなのがわかります。「お腹が空いているからって、ちょっとやりすぎじゃないの?駒形、なんだか天然ちゃんっぽいなぁ」と思わせるところまで…。後半の駒形はそんなこともなく、同じ長谷川伸の作品で渡世人が主役の「瞼の母」を勘太郎さんで観てみたいなぁ、と思いました。
亀治郎さんのお蔦は、安孫子屋の場面より10年後の場面の方が、情を感じられて良かった気がします。安孫子屋での茂兵衛との会話中、お蔦が「かわいい娘(こ)がいるんだねぇ?」と言うので、勘太郎さんにはタイムリーな台詞だと思って笑ってしまいました(まさか亀治郎さんのアドリブじゃないですよね?)。
船大工が出てくる場面が面白く、由次郎さんはじめ役者さんたちも味がありました。火を点けて何をしているのか疑問でしたが、あれは船に巣食う虫を殺していたそうです。煙の匂いが私のいる二階席の後ろまで届き、視聴覚だけでなく嗅覚でも舞台の雰囲気を感じさせてくれます。歌舞伎以外の舞台で嗅覚に訴えることはあまりないので、新鮮に思いました(歌舞伎の作品では「十種香」でお香の香りが客席まで届きますね。あとパルコ歌舞伎「決闘!高田馬場」も)。

二、京鹿子娘道成寺

紀伊国・道成寺で、新しい釣鐘の供養が行われているところに、美しい白拍子・花子がやってきました。奉納の舞を舞うことで参列が許された花子は、様々に舞い踊ります。しかし、花子は実は清姫の怨霊。釣鐘に恨みを残している花子は、やがて大蛇の正体を現し…。

【出演】
白拍子花子…中村七之助
所化不動坊…市川亀治郎
所化普文坊…尾上松也

ファッションショーのようにお着物がコロコロ替わるので、ただ観ているだけでも楽しい踊り。
七之助さん、手まりをつくところはとても可愛らしく、てぬぐいを銜える姿はめちゃくちゃ色っぽかったです。
所化で亀治郎さん、松也さんが出ていたり、花子や所化によって客席にてぬぐいがまかれたり(欲しかったなぁ!)、お正月らしい華やかなおめでたい雰囲気でした。チンチリレンの合方にも聞き惚れてしまいました。

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2008年4月20日 (日)

ラ・マンチャの男

帝国劇場で『ラ・マンチャの男』を観劇しました。

【出演】
セルバンテス&ドン・キホーテ…松本幸四郎
アルドンサ…松たか子
サンチョ…佐藤輝
牢名主…瑳川哲朗
カラスコ…福井貴一
アントニア…月影瞳
神父…石鍋多加史
家政婦…荒井洸子
床屋…駒田一
隊長…鈴木良一
ペドロ…大塚雅夫
ギター弾き…水村直也
ムーア人の娘…萩原季里
マリア…塚本理佳
   
【アンサンブル】
片岡身江、美濃良、山本真裕、祖父江進
佐嶋宣美、中尾和彦、土屋研二、藤田光之
山本直輝、石丸隆義、板垣辰治、市川裕之
栗林昌輝、斉藤義洋、柴崎義則、高野史郎
安部幸太郎、真島邦英、松之木天辺
高木裕和、松本錦一、仲由幸代

実は当初観る予定はなかったのですが、某おばさまのお友達が行かれなくなってしまい、そこに私が滑り込む形で今日の観劇となりました。お友達の方、ありがとうございましたm(__)m

この作品を観るのは3回目で、最初は松本紀保アントニア(鳳蘭アルドンサ)、前回と今回は松たか子アルドンサですが、ただでさえ三重構造なのに、そこに実の父娘が出演しているので余計ややこしいんですよね。同じように家族で出ていても歌舞伎ならあまり気にならず、むしろ役者同士の関係性が役にちょっと出ると微笑ましく観てしまうのですが、『ラ・マンチャの男』だけ、この二人は父娘なんだよな~と意識してしまうのは、私が息子ではなく娘だからでしょうか。演じる側はお互いプロですから、父だの娘だの全く意識していないんでしょうね。

ドン・キホーテを日本初演から演じている幸四郎さんはもちろん、長年出演している方が多いので、安心して観ていられる舞台です。松アルドンサが乱暴されるアブダクションは、鳳蘭さんより若い分、痛々しいというか、かわいそうになるし、鏡の騎士がキハーナに真実を突き付けるシーンは、カラスコ博士のその手荒いやり方に、観ていて辛いものがありますが。
初参加の月影アントニア、宝塚トップ娘役だっただけあって、顔の小さい綺麗な方ですね。今まで観た中で一番、カラスコ博士と対等な許婚に見えるアントニアでした(最初に観たときのカラスコ博士は浜畑賢吉さんでしたから)。
嵯川牢名主は、もうちょっと懐の大きさがある歌だったらいいですが、急な代役ですし、旅籠の主人に扮しているときは気のいいおじさんで良かったと思います。

舞台自体は照明も暗いし、劇中劇で難しい部分はありますが、曲の美しさと、作品の持つテーマが魅力的なミュージカル。何度観てもドン・キホーテの「一番憎むべき狂気とは、
あるがままの人生に折り合いをつけて、あるべき姿のために戦わないことだ」という台詞が胸に響く作品です。私も、私自身の見果てぬ夢を追っていけたら、と思います。

今回は、カーテンコールで、幸四郎さんが「見果てぬ夢」の原曲(英語)を歌ってくれました。毎回なのかと思いきや、紀保さんブログによるとスペシャルなことみたい!とてもラッキーでした♪

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2008年2月 9日 (土)

タンゲーラ

Rちゃんと、Bunkamura オーチャードホールで、『タンゲーラ』の来日公演を鑑賞しました。「タンゲーラ(Tanguera)」とは、スペイン語で「タンゴに生きる女」という意味だそうです。

【出演】
Giselle…Gabriela Amalfitani
Gaudencio…Oscar Martinez Pey
Lorenzo…Esteban Domenichini

歌手…Marianella

Sol Alzamora
Dabel Zanabria
Leandro Capparelli
Carla Chimento
Silvio Sotomayor
Julio Cesar Di Chiazza
Gustavo Fabio Fortino
Matias Agustin Agnez
Ezequiel Lopez Hudyma
Norberto O Daniel Cosentino
Cristian Garcia
Paola Maria Jose Rodolfo
Gisela Maria Kargel
Maria Carolina Castiella Torres
Carolina Rocchietti
Marcela Maria Conti
Sabrina Masso

20世紀の初頭、ヨーロッパからの最初の移住民の一人としてアルゼンチンにやって来たジゼル。ブエノスアイレスの港で、港湾労働者のロレンソは一目で彼女に恋をする。
ジゼルは麻薬斡旋に入れ込むマフィア、ガウデンシオの世話でブエノスアイレスに落ち着く。この時代の他の女性たちの例に漏れず、ジゼルは悲劇の運命をたどっていく。
彼女にとって、ガウデンシオの経営するさびれたキャバレーで踊り、身体を売るのが唯一の生き延びる道だった。生活は彼女を変え、キャバレーのスターとなっていくジゼル。
彼女の愛を手に入れるため、ロレンソは裏社会の掟を学び、果敢に立ち向かっていく。

タンゴというと男女が色っぽく、官能的に、情熱的に踊るイメージ。私はタンゴについて、「セクシーなダンス」というくらいしか知識がないので、ついていけるかしら、と少々不安でしたが、民族舞踊風の大らかなダンスもあり、楽しめました。
心に残ったのは、「ラ・クンパルシータ」に乗ってガウデンシオとキャバレーの女性が踊るシーン。私でも知っているタンゴの名曲なので、“タンゴを観た”感が高まります!キャバレーの場面では、女性たちの切れのいい脚さばきや、それを踊る脚がすごくキレイで見入ってしまいました。バレリーナの脚の細さとはまた違う、引き締まった細さとでも言うのでしょうか。
最後のジゼルとロレンソのラブシーンは、情熱的なパ・ド・ドゥを観ているようで、美しかったです。不幸な境遇にあっても気品のあるジゼルの、フランセシータな美しさが、白い衣装と相まってバレリーナを連想させたのかもしれません。Gabriela Amalfitaniさんは元々クラシックバレエをやられていたようですし。

『タンゲーラ』は、「世界初のタンゴ・ミュージカル」「世界で最も官能的なミュージカル」とも言われています。ミュージカルと言っても、歌われるのは「Promised Land~約束の地~」「ジゼル」「キャバレー」の3曲だけなのですが、ダンサーたちのダンスはもちろん、Marianellaさんの歌がうまかったのも印象的でした(『その男ゾルバ』『屋根の上のバイオリン弾き』『サタデー・ナイト・フィーバー』など数々のミュージカルに出演されているようです)。

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2008年2月 5日 (火)

妊娠させて!

東京芸術劇場・中ホールでミュージカル・コメディ『妊娠させて!』を観劇しました。

【出演】
芳野芳子…マルシア
芳野義彦…今井清隆
湧水真由…鈴木ほのか
伊達公彦…福井貴一
月野弥生…ANZA
堂元かなえ…三矢直生
藤枝直樹…西村直人
アンサンブル…横関咲栄、佐々木由布、一実、黒川鈴子、鈴木雄太、善山峯晟、こしだ圭祐、多賀啓史

「赤ちゃんが欲しい!!」
芳子は、産婦人科で真由というキャリアウーマンに出会い、夫以外の精子を買って体外受精に突き進むことになる。真由は、本当の「勝ち組」になるために子どもを持つことに執念を燃やし、何年も不妊治療を受けていた。
一方、母親になる夢を見るものの同性しか愛せない弥生は、優秀なドナーの精子を求めている。
そして、彼女たちの願いを叶えるべく不妊治療を押し進めるベテラン女医の堂元。
芳子の夫・義彦、2人のキューピッドである結婚相談所アドバイザーの伊達、精子バンクの営業マンで結婚相談所に通う藤枝を巻き込み、妊娠をめぐって繰り広げられる、それぞれの幸せ探し。 果たして産むことは、幸せへの道しるべとなるのか?

偶然チケットを頂き、観る機会に恵まれました。タイトル通り、妊娠や不妊、人工授精というデリケートな問題を扱ったミュージカルです。
「35歳を過ぎれば卵子も低下」という妙にタイムリーな歌詞や、優秀な男性の精子を買って妊娠した子にダウン症の可能性があることを「鷹が鳶を生む」と言うセリフがあったり、精子バンクのドナーがランクづけられていて、東大、一橋、早稲田、慶応なら良くて明治はダメとか、物議を醸しそうな描写がいっぱいあり、考えさせられる舞台でした。観る人の立場によって、受ける印象が大きく異なると思います。

私は、ミュージカルには悲劇であっても現実とは違う夢の世界に連れていってもらいたいので、最初のうちは、こういった現実を突き付けられるようなミュージカルは正直きついな、と思って観ていました。
でも、ストレートプレイだったらかなり重たくなるところを、歌やダンスというオブラートが包んで、シリアスなだけでなく笑える場面も多くあったので、ミュージカルならではだな、どんな題材もミュージカルになるものだなと思いました。
余談ですが、メインキャストが三矢さん以外みんな『レ・ミゼラブル』経験者なので、バルジャンやファンティーヌやエポニーヌ、それに元コゼット&ファンティーヌ、元アンジョルラスが「不妊」だ「精子」だと言っているのには何だか違和感がありました。『レ・ミゼラブル』に出ている役者さんをそれ以外の舞台で観ても、普段ならいちいちそんなことは思わないのですが、こう一堂に会されるとどうしても…(^^;

芳野夫妻がお互いに本音を語るシーンで芳子が歌う歌に「就職っていう青い鳥、結婚っていう青い鳥、子供っていう青い鳥。ゴールの見えない徒競走。早くみんなに追い付かなくちゃ」という歌詞があるのですが、ものすごく共感してしまいました。
大学入試を突破して無事大学生になっても、授業が専門的になってきて学生生活も楽しくなってきた頃にはもう就活。就職しても、仕事がわかり始めた頃には結婚というハードル。結婚しても、しばらくすると「お子さんは…?」。女の人生はハードルだらけです。
でも、ミュージカルのラストで歌われるように、人にはそれぞれ「十人十色の幸せ」があるんですよね。だって、この世に生まれてくるだけで、奇跡的なことなんですから。

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2008年1月 3日 (木)

新春浅草歌舞伎

今年の観劇始めとして、浅草公会堂での『新春浅草歌舞伎』(第一部)に行ってきました。去年の観劇始め(『スウィーニー・トッド』)を一緒にしたT嬢と、今年も一緒。T嬢は一度『新春浅草歌舞伎』を観てみたかったのだそうです。

まずは恒例のお年玉〈年始ご挨拶〉。今回は亀鶴さん。
1列目の女性客(モリヤさん)に見得を体験させ(付打ちと大向こうさんの「もりや!」付きで)、なんだか鑑賞教室みたいでしたが、とんぼで客席に下りる大サービスぶりにビックリ!(ちょっと着地に失敗していましたが(^^;)

一、傾城反魂香 土佐将監閑居の場

浮世又平…中村勘太郎
狩野雅楽之助…片岡愛之助
土佐将監…市川男女蔵
土佐修理之助…坂東巳之助
女房おとく…市川亀治郎

山科にある土佐将監の家。虎が近くの竹薮に逃げ込んだと百姓たちは大騒ぎ。将監が、虎は日本にはいないはずの生き物なので、この虎は狩野元信の描いた絵から抜け出たものだろうと言うと、将監の弟子・修理之助が絵筆で消し去って見せます。この働きに感心した将監は、修理之助に土佐の苗字と印可の筆を与えるのでした。
百姓たちと入れ替わりにやってきたのは、同じく将監の弟子である又平と妻のおとく。口が不自由な又平に代わり、おとくが「土佐の苗字を許して欲しい」と頼みますが、将監は何の功もない又平には苗字を許しません。
そこへ狩野元信の家臣である狩野雅楽之助がやってきて、将監の旧主の姫・銀杏の前が浚われたことを伝えます。手柄を立てたい又平は、銀杏の前を助け出すことを申し出ますが、将監は「絵で功を立てなければ苗字は許さない」と言い、銀杏の前救出に修理之助を遣わすのでした。
悲嘆に暮れ、死を決意した又平。おとくに言われ、この世の名残として手水鉢に自画像を描き始めます。すると、ある奇跡が起こり…。

「傾城反魂香 土佐将監閑居の場」は、以前にも観ているのですが、夫婦愛に溢れていて好きな作品です。亀治郎さん、勘太郎さんの組み合わせは安心して観ていられ、おとくの姉さん女房らしさが良く出ていたと思います。「手も2本、指も10本…」のくだりはもらい泣きしそうになりました。
勘太郎さんも熱演で、休憩時間にT嬢が「勘太郎いいね。いいって言うのが良くわかった」と言っていたので「そうでしょ~」と返事してしまいました(^^;勘太郎さんはおとくでも観てみたいです。
修理之助の巳之助くん、若い!男女蔵さんの将監は、もうちょっと貫禄があるといいかも。

二、弁天娘女男白浪 浜松屋店先より稲瀬川勢揃いまで

早瀬主水娘お浪 実は弁天小僧菊之助…中村七之助
若党四十八 実は南郷力丸…中村獅童
浜松屋倅宗之助…坂東巳之助
幸兵衛…中村勘之丞
番頭与九郎…中村仲二朗
丁稚長松…金子尚太郎(Wキャスト/多分金子くんだと思います)
赤星十三郎…中村勘太郎
鳶頭清次…中村亀鶴
忠信利平…市川亀治郎
玉島逸当 実は日本駄右衛門…片岡愛之助

婚礼の支度のため、呉服商の浜松屋を訪れたお浪と若党の四十八。武家のお嬢様であるお浪に、初めは丁寧に接していた浜松屋の人々でしたが、お浪に万引きの疑いがかかると、人々は彼女を散々に痛めつけます。
ところが万引きは全くの濡れ衣。四十八は嫁入り前のお嬢様に傷をつけたと憤り、百両の金子を要求します。そこへ玉島逸当が現れ、2人の正体が明らかになるのですが…。

歌舞伎を観たことのない人でも知っている名作。私は観るのが初めてでした。
「知らざあ言って聞かせやしょう」の名台詞、稲瀬川に「志らなみ」の字を染め抜いた番傘を差した“白浪五人男”が勢揃いし、「渡り台詞」で見得を切り、名乗りを上げていく様子に、「歌舞伎を観たぞ!」という高揚感がMAXになります。
今日の公演では、最後の見得の後、定式幕が何度やっても上手く閉まらず、結局緞帳が下りて幕となるというトラブルがありました。役者さんたち、特に捕手の皆さんは大変だったでしょうが、通常より長く観られてラッキーでした。
あと、万引き騒ぎの前、お浪と四十八と番頭のやり取りが面白かったです。大体こんな感じのことを言っていました。
 番頭:(鎌倉の)八幡さまは賑わっていることでしょう。賑わっているといえば、浅草も歌舞伎で賑わっているようですね。お嬢様の贔屓の役者さんは…中村七之助さんでは?
 お浪:私はあのような役者は嫌いです。
 番頭:では、中村獅童さんでしょう。
 お浪:(うなづく)
 四十八:お嬢様はどうか知らないが、私はあの役者(獅童)は嫌いです。
こういう遊びがあるところも、歌舞伎の魅力ですよね。

さて、観劇後、雷門通りの尾張屋で遅めの昼食をとりました。

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写真は、私が食べたきしめんと、T嬢の食べた天丼です。きしめんはおいしかったけど、せっかくだし天ぷらうどんにすればよかったかも。

そのあと、浅草寺へ初詣に行きました。元旦ではないとは言え、三が日の浅草寺の混雑は半端ではなく…。でも、お参りできてよかったです。いいことがありますように!

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2007年12月11日 (火)

ライト・イン・ザ・ピアッツァ

ル・テアトル銀座で、ミュージカル『ライト・イン・ザ・ピアッツァ』を観ました。

1953年の夏。休暇でイタリア、フィレンツェを旅行中のマーガレットとクララ母娘。シニョーリア広場にやってきたとき、風でクララの帽子が飛ばされてしまう。彼女の帽子を拾ったのは、地元の青年ファブリーツィオだった。偶然の出会いから恋に落ちる若い二人。ファブリーツィオの両親をはじめ、ナッカレリ家の人々は二人を温かく見守ってくれるが、言語や文化の壁が立ちはだかり、交際は前途多難。さらにマーガレットがこの交際に猛反対する。実は、クララは子供の頃の事故が原因で、26歳の今も精神年齢は12歳のまま。その秘密を隠したいマーガレットは、二人の仲を執拗に引き裂こうとするのだが…。

【出演】
マーガレット…島田歌穂
クララ…新妻聖子
フランカ…シルビア・グラブ
ファブリーツィオ…小西遼生
ナッカレリ氏…鈴木綜馬
ナッカレリ夫人…寿ひずる
ジュゼッぺ…大高洋夫
ロイ…久保酎吉
司祭…佐山陽規
平澤由美
篠原正志
横山敬
右田隆
染谷妃波
中川菜緒子
一井優希
大貫杏里

先月の『ウーマン・イン・ホワイト』に引き続き、ミュージカル界を代表する豪華実力派キャストによる舞台でした。
島田マーガレットは、トニー賞授賞式で見たマーガレット役のヴィクトリア・クラークと歌穂さんの印象が違いすぎて、最初はイメージできませんでしたが、元々の個性を生かしつつちょっと過保護なおばさん(失礼)をうまく造形しており、素敵なママでした。母娘の対立や娘の結婚というテーマから、時々『マンマ・ミーア!』を思い出しました。歌穂さんは素晴らしくて保坂知寿さんのマーガレットも観てみたいかも。
いいお声の鈴木ナッカレリ氏(はっきりしたお顔立ちがいかにも外人ぽい)と「Let's Walk」を歌うシーンが良かったので、歌穂さんと綜馬さんががっちり組んだ作品を観てみたくなります。年の差は無視してマリアと大佐とかどうかな(映画版の大ファンだけど、歌穂さんと綜馬さんでイメージ出来たのです)。
フランカ役のシルビアさんはさすがの貫禄。素敵な兄嫁でした。難しい旋律揃いのこの作品の中でも、一番難しそうな部分を歌っていました。ナッカレリ夫人のパートも難しそうでしたが、寿ナッカレリ夫人はシルビアさんほど歌いこなせていなかった印象です。
新妻クララは、登場のエメラルドグリーンのワンピース姿と、エポニーヌやキムやマルグリットでは見せない無邪気な笑顔がすごく可愛かった!最初の広場で聴かせる高音が美しいです。
小西ファブリーツィオは、純な感じがうまく出ていましたが、歌い手揃いの中ではちょっと厳しいものがありました。
大高ジュゼッペはナッカレリ氏の息子には見えないけれど、コミカルな演技がうまいですね。
佐山司祭にはもっと歌ってほしかったです。歌のうまい方なのにもったいない!
久保ロイは出番が少ないから仕方ないけれど、存在感が薄かったです。
アンサンブルでは平澤由美さんが光っていました。

この作品の作詞・作曲はアダム・ゲッテル。彼はあのリチャード・ロジャーズの孫!さすがに音楽がキレイでした。でも、おじいちゃんの作った「ドレミの歌」や「シャル・ウィ・ダンス」のような覚えやすい旋律ではなく、むしろソンドハイムのような難解な音楽でした。耳馴染みはいいけれど、劇場を出てふと口ずさめてしまうものではなかったのが個人的には残念です。歌う方も楽譜がすごくて大変だそうです。
でも、ミュージカル講座で教わった、ロジャーズ&ハマースタインミュージカルの特徴はこの作品にもあったと思います。まずは異なる価値観の衝突ですが、アメリカ人とイタリア人はもちろん、母と娘の世代差、障害を抱えるクララと、健常者のマーガレットや周りの人々など…。そして、励ましのナンバー。これはラストでマーガレットが娘の幸せを思って歌う「Fable」がそうだと思います。

G2さんの演出作品を観るのは初めてで、ミュージカル初演出だった『Our House』も観ていないのですが、G2というお名前からか、ちょっと変わった演出をなさるんじゃなかろうかと思い込んでいました。オリジナルをそっくり真似しろとは言いませんが、変に奇を衒う演出は嫌なのです。クラシックな雰囲気のミュージカルの演出はどうかしら、と勝手に不安になっていたのですが、実際観てみたら、割と正統派な演出で安心しました。
変わっていたのは舞台の作り。舞台上に四角く穴が開いていて、そこにオケがいるのです。役者さんたちが間違って落っこちたりしないか心配になったり、指揮者が目に入ってしまうこともあるけれど、オケピの前方と後方で違う空間を表現できたり、ときにはオケピが広場の中の噴水に見えたりもして、効果的。暗転がほとんどなく、役者さんたちが小道具や家具などを運んで場面が変わっていくのですが、その際に舞台袖だけではなくオケピから上がってくることもありました。下から覗く舞台、どんな感じのでしょう。
あと驚いたのは、ナッカレリ家の人々の台詞がほとんどイタリア語だったこと。オリジナル版でもイタリア語なのですが、イタリア語と英語ならば発音が似ている単語から意味を類推させることが多少は出来ます。でもイタリア語と日本語ではそれは無理。来日公演のように日本語字幕が出るわけでもないので、私たち観客もマーガレットやクララと同じように“イタリア人の言っていることが全く分からない”気持ちにさせられるのです(演出家の狙いのようです)。まあ、中にはイタリア語が分かるお客さんもいないことはないでしょうけど。

公演の後にはアフタートークがあり、今日のゲストはシルビア・グラブさんと鈴木綜馬さんでした。
綜馬さんは、初めてファブリーツィオのネクタイをきちんと結べてあげられたと、嬉しそうにお話されていました。家でぬいぐるみ相手に結ぶ練習をしたのだそうです。
シルビアさんは、フランカの歌う歌の一番高い音は、「魔笛」の(シルビアさん「フィガロの結婚」と間違えて言っていましたが)「夜の女王のアリア」と同じだということで、あの音階がどんどん上がっていくところを実演してくれました。さすが声楽科出身!でも、夫が観に来た日に歌詞をとちったらしく、観に来ているから間違えたみたいで悔しかったそうです。他にもお客さんの質問に答えたり、色々お話があったのですが、ビックリしたのは、シルビアさんが暴露した、今日新妻さんが劇場ではなく錦糸町の稽古場に行ってしまったという話。今日で6回めの公演なのに間違うなんてビックリ!(聖子ちゃん、天然?)

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2007年11月27日 (火)

ウーマン・イン・ホワイト

青山劇場で、『ウーマン・イン・ホワイト』を観ました。
アンドリュー・ロイド=ウェバーのミステリー・ミュージカル、『オペラ座の怪人』や『アスペクツ・オブ・ラブ』を一緒に観た友達と観たかったので、今週の土曜日に行こうと思っていましたが、都合がつかず、急遽平日に1人観劇となりました。皆と観られないことが残念…(T_T)

【出演】
マリアン・ハルカム…笹本玲奈
ローラ・フェアリー…神田沙也加
ウォルター・ハートライト…別所哲也
パーシヴァル・グライド卿…石川禅
アン・キャスリック…山本カナコ
フレデリック・フェアリー…光枝明彦
フォスコ伯爵…上條恒彦

*アンサンブル*
板垣辰治、岩田元、大野隆、越智則英
香取新一、神田恭兵、斉藤直樹、俵和也
原慎一郎、家塚敦子、池谷京子、今泉由香
杵鞭麻衣、史桜、鈴木結加里、ちあきしん
豊福美幸、南智子、斉藤瑛梨寿

貧しい画家ハートライトは、富裕な地方地主フェアリー家の姉妹に絵を教えるため旅立つ。途中、一人夜道を歩く彼の前に不意に白いドレスの女が現れる。人に追われていると助けを求めるのだが、力になろうとするハートライトに謎めいた言葉を残し、再び闇の中へと消える。やがて広大な屋敷に着いたハートライトを迎えたのは、才気にあふれたマリアン、そして控えめで美しいローラの異父姉妹だった。ハートライトは驚く。妹のローラこそ「白いドレスの女」に生き写しだったのだ。
父母を亡くし後見人の叔父と暮らすマリアンとローラ。姉妹はそれぞれにハートライトに惹れ始め、彼もまたローラに熱い想いを寄せる。しかし、ローラには亡父の決めた婚約者パーシヴァル卿の存在があった。家柄の違いをかみしめ、失意のうちに屋敷を去るハートライト。しかし事態はパーシヴァル卿とその友人フォスコ伯爵によって、思いもよらぬ悲劇へ。ローラを守ろうと必死に立ち向かうマリアンを数々の試練が待ち受ける…。

(感想は今書き途中です)

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2007年11月22日 (木)

恐れを知らぬ川上音二郎一座

シアタークリエのこけら落とし公演『恐れを知らぬ川上音二郎一座』を観に行きました。

【出演】
川上音二郎…ユースケ・サンタマリア
川上貞…常盤貴子
助川タエ…戸田恵子
伊達実…堺雅人
甲本与之助…堺正章
津田山蔵人…浅野和之
飯尾床音…今井朋彦
伊東カメ…堀内敬子
大野熊吉…阿南健治
小村寿太郎…小林隆
ホイットモア夫人…瀬戸カトリーヌ
野口精一…新納慎也
綿引哲人…小原雅人
ヘンリー・アーヴィング…ベーカー・ウィリアム・ヒュー
守衛…シェーリア・カーン

今から108年前の明治32年。役者兼演出家兼プロデューサー兼劇団主催者の川上音二郎は、妻の貞奴や劇団員を連れてアメリカ巡業の旅に出ます。
言葉の通じない異国での公演は悪戦苦闘の連続。挙句に悪徳マネージャーに金を持ち逃げされ、まさに踏んだりけったり。ボロボロの状態で辿り着いたボストンの街で、音二郎が目にしたのは、イギリスの名優ヘンリー・アーヴィングが演じる「ヴェニスの商人」。大入り満員の客席に、音二郎は決意します。「よし俺たちもこれをやろう!」
そして彼らは、なんとたった一晩の稽古で、日本版「ヴェニスの商人」をでっち上げてしまうのです。観客はどうせ外人だからと、台詞もデタラメ。言葉に詰まったら「スチャラカポコポコ」で切り抜けようという、はっきり言って無茶苦茶な公演。音二郎一座、起死回生のこの舞台、果たして成功するのか?

(感想は今書き途中です)

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2007年10月16日 (火)

三文オペラ

世田谷パブリックシアターで上演中の『三文オペラ』を観てきました。観劇レポーターに応募してみたら運良く選ばれたのです。

【出演】
メッキ・メッサー…吉田栄作
ポリー・ピーチャム…篠原ともえ
ジョナサン・ジェルマイヤ・ピーチャム…大谷亮介
シーリア・ピーチャム…銀粉蝶
タイガー・ブラウン…佐藤正宏
ルーシー…猫背椿
ジェニー…ROLLY
柳のウォルター…六角慎司
鉤指のジェイコブ…細見大輔
コインのマサイアス…内田紳一郎
鋸のロバート…富岡晃一郎
なんでもないイード…櫻井章喜
波のりジミー…田島俊弥
リーガン巡査部長…杉崎真宏
フィルチ…大林洋平
スーキー・トードリー…篠原功生
キンボール牧師…鈴木良一
スミス看守…金世一
娼婦モリー…岡寛恵
娼婦ヴィクセン…中澤聖子
娼婦ドリー…もたい陽子
娼婦ベティ…冨岡真理央

悪の限りをつくす窃盗団のボス、メッキ・メッサー。警視総監タイガー・ブラウンが軍隊時代からの親友だということもあって、やりたい放題だ。
メッキは、ある日ポリーと出会い、彼女と結婚式を挙げるが、ポリーはホームレス産業のドン、「ハロー・ホームレス社」社長ピーチャムの娘だった。怒り心頭のピーチャムはメッキ逮捕を画策。親の企みを知ったポリーはメッキを逃がすが、メッキはいつものくせで娼婦館に立ち寄ってしまい、昔の情婦ジェニーの裏切りによって逮捕されるのだった。
監獄のメッキを、ブラウンの娘であるルーシーが訪ねる。メッキはルーシーにも手を出していたからだ。そこへポリーもやってきて、女2人のジェラシーが炸裂。その諍いを利用して、まんまとメッキは脱獄するのだった。
ピーチャムはブラウンに、メッキを処刑しなければホームレスを扇動して戴冠パレードを滅茶苦茶にする、と脅す。またしても、スーキー・トードリーの店にいるところを捕まったメッキ。さすがのブラウンもメッキをかばいきれなくなって…。

『三文オペラ』は1928年初演、ベルトルト・ブレヒト作、クルト・ヴァイル音楽の古典的名作です。今回は『ネシャン・サーガ』シリーズの酒寄進一の翻訳、出演者でもあるROLLYによる訳詞、白井晃の演出というニューバージョンでの上演です。
舞台は三層(三階建て)になっていて、通常の舞台は取り払われ、三階建ての一階部分と一階席の前にぽっかり空いたスペースの間にはほとんど高さの差がありません。役者たちはその客席前のスペースから舞台の一番上の層まで縦横無尽に行き交うことになります。三階に当たる部分に縦横に電光掲示板があり、場の説明やら曲のタイトル、内容が度々流れるようになっています。演技や歌に集中したくても、字幕が流れればつい読んでしまうもの。これって、ブレヒトの異化効果の演出なのかしら。
開演前、電光掲示板には「三文オペラ」という文字が表示されています。続いて、貧乏人でも観られる値段だから三文だという説明が流れます。しばらくすると客席からROLLYが現れました。掲示板を眺めたROLLYがノートパソコンをいじり、表示が「7500円オペラ」(今日のチケットの代金が7500円なので)に変わったところで開演です。

風邪の為、感想は後日…。
申し訳ありません…。

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2007年10月12日 (金)

ウィキッド

電通四季劇場・海へ『ウィキッド』を観に行きました。

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↑観る前にカレッタ地下の「鼎泰豐」でランチ。次の観劇時には汐留OLのMちゃんとランチがしたいなぁ。

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↑食後のお茶は、ウィキッド・カフェのウィキッドアイスコーヒー。抹茶の生クリームが入ったウインナーコーヒーです。緑色のクリームが、モリブル先生が起こした竜巻みたいに見えました。

『ウィキッド』観劇は6月の開幕直後に続いて2回目です。
今日は前回と違い、2階のかなり後方の席なので、エメラルドシティの場面やエルファバが魔法をかけるときの綺麗な照明がよく見えました。あと舞台が上から見ると歯車の形をしていることも、この前は気付きませんでした。
昨日の『キャッツ』は小学生の団体がいたけれど、今日は高校生と一緒。なかなか座らないし、すごくうるさいしで、「勘弁してよ!」と思ったものの、始まったら意外と静かに観ていたので安心しました。休憩のときに「また観るかも、っていうか、今すぐまた観たい」とか「劇団四季ヤバイね」、終演後には「ヤバイ、超泣いた」と言う女子高生の声が聞こえてきて、なんだか嬉しくなりました。男の子の感想は聞けなかったのですが、やはりブロードウェイ同様、ティーンエイジの女の子にはかなり受け入れられるんですね。
私自身も、ティーンエイジ+10歳以上なわけですが、スターダストダンスホールでのエルフィーのダンスからPopularに至るまでのシーンでは今回も泣いてしまい、それぞれの道を歩く2人の姿には非常に勇気づけられました。そして、今日は1人での観劇だったので、エルフィーとグリンダのような時間を共に過ごした友達に、早く会いたくなりました。

キャストは、6月に観たときとアンサンブル以外は全く変わっておらず、お疲れ気味に聞こえる部分も多少あるにせよ、5ヶ月の積み重ねで大満足の仕上がり☆
ただ、ネッサの台詞だけは相変わらずで、そこが不満でした。特に後半のマンチキン総督になって以降の台詞が…。ただただがなっているだけに聞こえるのです。まさか棒読みさせる演出なのでは、と深読みしてしまうほどです。小粥さん、頑張れ!
グリンダとエルフィーは、もう他の人では考えられませんが、ロングランするためには、それはあまり良いことではないので(『マンマ・ミーア!』の保坂さん然り)、新しいキャストも出てくれるといいと思います。

CDを買いたいのですが、日本語盤を待つかどうかで悩んでいます。沼尾さん・濱田さんも捨てがたいけれど…、Idina MenzelとKristin ChenowethのBW盤を買おうかな。

【出演】
グリンダ…沼尾みゆき
エルファバ…濱田めぐみ
ネッサローズ…小粥真由美
マダム・モリブル…森以鶴美
フィエロ…李涛
ボック…金田暢彦
ディラモンド教授…武見龍磨
オズの魔法使い…松下武史

【男性アンサンブル】
三宅克典 脇坂真人 品川芳晃
白倉一成 西野誠 清川晶
上川一哉 成田蔵人 永野亮彦
【女性アンサンブル】
あべゆき 石野寛子 柴田桃子
宇垣あかね 遠藤珠生 黒崎綾
長島祥 間尾茜 由水南
【コンダクター】
井上博文

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2007年10月11日 (木)

キャッツ

キャッツシアターで『キャッツ』を観てきました。

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【出演】
グリザベラ…重水由紀
ジェリーロラム=グリドルボーン…遠山さやか
ジェニエニドッツ…高島田薫
ランペルティーザ…磯谷美穂
ディミータ…有永美奈子
ボンバルリーナ…遠藤瑠美子
シラバブ…南めぐみ
タントミール…河西伸子
ジェミマ…王クン
ヴィクトリア…宮内麻衣
カッサンドラ…永木藍
オールドデュトロノミー…種井静夫
アスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ…田島亨祐
マンカストラップ…西門宇翔
ラム・タム・タガー…荒川務
ミストフェリーズ…金子信弛
マンゴジェリー…武藤寛
スキンブルシャンクス…百々義則
コリコパット …入江航平
ランパスキャット…高城将一
カーバケッティ…松永隆志
ギルバート…龍澤虎太郎
マキャヴィティ…片山崇志
タンブルブルータス…川野翔

1年ぶりの『キャッツ』。まさに♪年に一度のお祭り~、さあ楽しもう舞踏会。
昨年、一昨年に引き続き、今日も回転席での観劇です。しかも1列目のセンターブロック!チケットを予約したのは他でもない私なのに、発売がかなり前のことだったので、回転席ということ以外すっかり忘れていて、昨日チケットホルダーからチケットを取り出してみてビックリ。オペラグラスのいらない身軽な観劇となりました。
そんなわけで、初めて最前列で観た『キャッツ』。猫たちを至近距離で見られ、逆に猫たちからはジーッと見つめられ、足元から猫が出てきたりして、めちゃくちゃおいしい席でした。でも、あまりに前過ぎて、ちょっと照れ臭かったのも事実。次に行くときは2階席とかジェリクルギャラリーとか、全く別の席にしてみようと思います。

良い席で舞台を堪能しまくる…つもりでしたが、左隣の男性が『キャッツ』フリークらしく(30代後半~40代で、キャッツTシャツを着ていました)、はっきり言ってウザイ!!猫たちと一緒に歌うわ(声は出してないけれど、かなりはっきり口を動かしていました)、ダンスシーンではリズムを取りまくって足を動かすわ…。そんな男性の連れの女性が、バストファージョーンズの投げるお花をゲットしたことも、私の苛立ちを増加させたのでした。先生に連れられた小学生の子供たちのほうが、よほどきちんとした態度で観ていたくらいです。肝心の舞台が良かったので救われましたけどね。

観ていて気になった猫の感想を猫ごとに…。
重水グリザベラ…歌は良いし、カーテンコールで一所懸命に踊っているのがかわいらしいのですが、いかんせん重水さんはお顔が若いです。年老いた娼婦にはあまり見えない気がします。あと、これは重水さんだからと言うわけではありませんが、今日は「メモリー」の後に拍手が起こらず、静まり返ったのがとても心地よく思いました。有名なナンバー故に、時々やたら盛大に拍手するお客さんがいるので。グリザベラにはカーテンコールで握手してもらいました。
遠山ジェリーロラム…八重歯っぽい笑顔と表情がキュート。可愛いグリドルボーンでした。
高島田ジェニエニドッツ…背が高いイメージを勝手に思い描いていましたが、以外と小柄。ジェニエニドッツにもカーテンコールで握手してもらいました(年老いた娼婦猫におばさん猫、今日は若い猫と握手できなかったな)。ジェニエニドッツのタップシーンで、例の隣の男が身を乗り出し、上半身も足も動かしていたのが舞台からも目立っていたのか、握手のとき、同情的な笑顔を向けられたような気がしました。気のせい?
有永ディミータ&遠藤ボンバルリーナ…色っぽい大人の猫たち。今日はなぜかこの2匹ばかり目で追っていました。
南シラバブ…純粋な雰囲気や歌は良いのだけれど、太って見えました…。脚やお尻が重そう…。私も人のことは言えないけれど。
永木カッサンドラ…今まであまり注目していなかった猫ですが、猫メイクの似合う美人猫でした。
磯谷ランペルティーザ…前回は印象に残らなかったけれど、今回はTHEランペルティーザでした。
西門マンカストラップ…皆のリーダー、マンカス。マキャヴィティにやられて傷を負っても立ち向かう姿が素敵です。西門宇翔って誰かと思ったら、昨年の観劇のときにもマンカスをやっていた趙字さんでした。
荒川ラムタムタガー…40代半ばとは思えない甘い歌声。さすが元アイドル歌手ですね。カーテンコールも楽しませてくれました。
百々スキンブルシャンクス…楽しそうに演じている百々さんを見ると、こちらも嬉しく楽しくなります。
龍澤ギルバード…グロールタイガーとの戦いでの身軽な殺陣、素晴らしいです。

観劇が済んで、センターブロック右側(上手寄り)の通路を通ってロビーに出ようとしたとき、音響か何かの機械が置いてあるテーブルに、お花と写真が飾られているのが目に入りました。
フレームの中で微笑んでいるのは、初演からずっとジェニエニドッツを演じてこられ、まだ50代の若さで今年亡くなられた服部良子さんでした。「メモリー」を聴いても泣くことのない私ですが、それを見た瞬間、涙腺が弛みました。
よっこさん、後輩たちの頑張りを、あなたの大好きな『キャッツ』の舞台を、いつまでも見守ってあげてくださいね。

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2007年9月18日 (火)

ディレクション

東京芸術劇場小ホール2で、劇団たいしゅう小説家企画ユニット COMEDY TRAIN 1号『ディレクション Direction』(作・演出:吉村ゆう、音楽:石川よしひろ)を観ました。

【出演】
脚本家タツミコウシロウ…川野太郎
大女優ミサキユリコ…汐風幸
プロデューサー早川タカシ…曽世海児(studio life)
ユリコのマネージャー…山口翔悟
生物学者…甲斐政彦(studio life)
執事のサブちゃん…山崎直樹
料理人マルコ…平野勲人
ミスターA…なすび
女子大学院生…近藤彩日
若手女優…松本美奈子
ミスターAの部下…小休暁・根岸誠
マルコの妻…吉澤舞夏
ギター演奏&歌…石川よしひろ

新作の筆が進まずに苦しんでいる大物脚本家・コウシロウ。彼の恋人で人気女優のユリコは、執筆が進むようにと実家が所有する別荘を提供します。ユリコは演劇界の大会社・東演の社長令嬢なのです。しかし、やはりコウシロウの筆は進まず、散策に出かけたり、ユリコに内緒で若手女優を別荘に連れ込む始末。
とうとう業を煮やしたプロデューサーのタカシが、原稿の取り立てにやってくることになります。コウシロウはあの手この手でごまかそうとしますが、ブロードウェイ帰りだというこのプロデューサー、まだ年若いものの、一筋縄ではいかない雰囲気。そんなタカシを見たユリコの様子も、どこか変…。
コウシロウの友人の生物学者と女子学生、執事、料理人と妻、記憶喪失の男、さらにはコウシロウの執筆している劇の登場人物まで、様々な人物が、「来るもの拒まず 去る者追わず」が家訓の小早川家の別荘で入り乱れ、ディレクションしていくノンストップコメディ。

始まって間もなくのシーンで、プロデューサーから逃れたいコウシロウは生物学者のふりを、コウシロウの名を語って大学院生を口説いている生物学者はコウシロウのふりを、それぞれするので、入れ替わったことが原因で後に引けなくなる典型的なコメディなのかと思ったのですが、そうではなくて、話は、ユリコとタカシの関係とユリコの持つ秘密、さらにコウシロウの過去へと移っていきます。
コウシロウの書く芝居に注文をつけて、登場人物の設定を変えさせるタカシ。それはユリコの抱える秘密とリンクした設定になっていました。読み合わせをするうちに、追い詰められていくユリコ。ついに、開き直ってコウシロウに秘密を打ち明けるのですが(汐風さん自身がコウちゃんなので、コウシロウのことを「コウちゃん」と呼ぶのが笑えます)、見た目からおっとりタイプの女優さんかと思っていた汐風さんの、吹っ切れた演技にビックリ。やがてコウシロウの過去が明らかになって、舞台は劇中劇にはない温かな結末を迎えます。コウシロウ、そしてタカシを見つめるユリコの姿が印象的です。
ダメ男のコウシロウも、川野さん自身のさわやかさ、誠実さで嫌味がなく、執事のサブちゃん役の山崎直樹さん(元カクスコ)が良い味。記憶喪失のミスターAを演じるなすびは、出てきただけで笑いが取れ、この風貌を活かせれば舞台役者としてやっていけそう。また、石川よしひろさんのギター演奏と歌が耳馴染みが良くて、テンションが高い舞台の良いクッションとなっている気がします。
汐風さん以外の女性陣で印象に残ったのは、バスタオルを巻いただけの姿で登場する若手女優役の松本さん。映画「犬神家の一族」で青沼菊乃をやっていた人らしいです。

出演者全員のはじけっぷりが楽しい舞台でした(Uさん、チケットありがとうございました!)。
ちなみに、客席はstudio lifeと宝塚のファンが多いように感じました。生物学者とプロデューサーのサービスシーン(?)では、studio lifeファンと思しきお客さんが一際盛り上がっていたような…。

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2007年9月17日 (月)

ウェストサイド物語

四季劇場・秋で『ウェストサイド物語』を観劇しました。

映像でしか観たことのなかったWSS。
初めて舞台で観られるとあって(12年前の公演時はまだ四季にハマっていなかったし、その後の宝塚、ジャニーズ、来日公演などは高いチケット代やら何やらで結局行かずじまいでした)、上演が決まって以来、私のテンションは上がる一方。
8日に今公演が開幕すると、出演予定キャスト一覧にはまさかと思っていた加藤ベルナルドの名が!さらにはミュージカル講座で映画版を久しぶりに観たことで、熱はさらに高まり、仕事中なのに「あー、早く17日にならないかな」と呟く始末でした(;^_^A

さて、待ちに待った今日は、Rちゃん、kちゃん、T嬢と文化放送の中のオーガニックカフェでお昼を食べていざ秋劇場へ。
今までは出演キャストの名前をパソコンや電話で事前に確認出来たのですが、ちょっと前に劇団側がシステムを変え、劇場に着くまでわからなくされてしまいました(四季ファンはみんな怒り心頭です!)。なので、もぎりを抜けると何より先にキャストボードをチェック。初日に出演したキャストがほぼ揃っていること(もちろん加藤ベルナルドも)に安心して開演を待ちました。加藤さんが大好きなkちゃんも、とっても嬉しそうでした。

【出演】
The Jets
リフ…松島勇気
トニー…阿久津陽一郎
アクション…西尾健治
A−ラブ…大塚道人
ベイビー・ジョーン…厂原時也
スノーボーイ…岩崎晋也
ビッグ・ディール…萩原隆匡
ディーゼール…朱涛
ジーター…青羽剛
グラジェラ…高倉恵美
ヴェルマ…恒川愛
クラリス…駅田郁美
ポーリン…ソン インミ
ミニー…荒木舞
エニイ・ボディズ…礒津ひろみ

The Sharks
マリア…笠松はる
アニタ…樋口麻美
ロザリア…鈴木由佳乃
コンスェーロ…加藤久美子
テレシタ…泉春花
フランシスカ…大口朋子
エステラ…榊原央絵
マルガリータ…室井優
ベルナルド…加藤敬二
チノ…中村匠
ペペ…水原俊
インディオ…神谷凌
アンクシャス…徳永義満
ファノ…内御堂真
ニブルス…横山清崇

The Adults
ドック…立岡晃
シュランク…山口嘉三(劇団昴)
クラプキ…牧野公昭
グラッド・ハンド…青羽剛

ソプラノ・ソロ…久居史子
コンダクター…河合尚市

舞台の映画版がいかに優れた作品であっても、またはその元々の舞台がどれだけ素晴らしい名作であっても、先に観たほうがその人にとっての“その作品のあるべき姿”になってしまうものです。『サウンド・オブ・ミュージック』は映画版の印象が強すぎて、来日公演は楽しかったのですが今一つに思えました。
映画を先に観てから元の舞台を観る、という点ではWSSも同じなのですが、『サウンド…』の舞台を観たときのような「映画と違う!」という思いには捕らえられませんでした。ミュージカル映画の中では『サウンド…』に次いで好きな作品とは言え、やはりダントツ一番の『サウンド…』ほどの思い入れがないからかもしれませんが、WSSの場合は知らないナンバーもなく、映画にしかないナンバーもなかったというのが一番の理由です。また、映画版にはトニー(リチャード・ベイマー)もマリア(ナタリー・ウッド)も歌声が吹替だというマイナス要素がありますが、生の舞台では俳優が目の前で歌い踊ります。これに勝る魅力はありません。
とは言うものの、やはり昔の作品。暗転が多いのが気になりました。そして、やたら古くさい日本語の歌詞も。岩谷時子さんはミュージカルナンバーの翻訳で大活躍されていますが、時代に合わせた改訂が必要だと思います。

先に映画版と舞台版でミュージカルナンバーが同じだと書きましたが、歌うシチュエーションが違ったり、「Gee, Officer Krupke!」の歌われる順序が違ったりといった違いはあります。
映画版での、ベルナルドら男性チーム対アニタら女性チームの掛け合いが面白かった「America」は、舞台では仲間のロザリア対アニタたちという構図です。アニタがベルナルドに「私がアメリカにいることを忘れてるわよ♪」と色っぽく挑発する部分が好きなので、そこはちょっと残念でした。しかし、激しい振り付けを楽しそうに踊る樋口アニタらプエルトリコの女性チームの姿に圧倒されているうちに、そんなことは忘れてしまいそうになります。圧倒されると言えば、オープニングの「Jet Song」、この前の「The Dance At The Gym」、後の「The Rumble」と、挙げていけば限りがありませんが。
「Somewhere」の扱いも舞台と映画では違い、舞台では2幕に素敵なバレエシーンがありますが、久居さんの歌があまり巧くなくてガッカリ。私が演出家だったら、もっと透き通った、天から聞こえてくるような歌声の人をキャスティングしたいです。

肝心の阿久津トニーと笠松マリアは、可もなく不可もなくと言ったところ。阿久津トニーは思ったより良かったのですが、ベルナルドを殺してしまった葛藤とか心の動きがあまりわかりませんでした。笠松マリアは、歌は巧いけれど幼いマリアに見えました。『ユタと不思議な仲間たち』の小夜子をやっていた女優さんで、マリアに抜擢された注目株ではありますが、マリアってこんなに子供っぽかったっけ?、と思ってしまいました。
トニーもマリアも大事な役ではあるけれど、元々あまり感情移入できない役なんですよね。

加藤ベルナルドは、さすが。金網を降りる姿すら様になる、と思うのはファンの贔屓目かもしれませんが。加藤ベルナルドと、磯津エニイ・ボディズは実際は40代なのですが、心配していたほどには周りから浮いていなかったと思います。12年前の公演を経験している二人は、若手揃いのカンパニーを共に引っ張っていました。
余談ですが、加藤ベルナルドと樋口アニタが一緒にいるのを目にすると、kちゃんと仙台まで観劇遠征した『クレイジー・フォー・ユー』のことが懐かしく思い出され、また観たくなってしまいました。

樋口アニタは、前述の通り、楽しそうに踊る姿が非常に印象に残ったのですが、光ったのは「A Boy Like That / I Have a Love」のシーン。いろいろ感情がない交ぜになり、こらえていた涙が零れていくその表情を、歌っているマリアそっちのけでオペラグラスで見つめてしまいました。アニタは樋口さんのハマリ役になるのではないでしょうか。
またまた余談ですが、マリアとアニタという対照的な役を、かつて一つの公演期間内に両方演じたのが、私の大大大…好きな保坂知寿さんです。私は子供だったからもちろん実際には観ていませんが、舞台写真を見ても、マリアとアニタのどちらにも違和感がないので(どちらかと言ったら、アニタがハマる女優さんに思えるのですが )、何て素晴らしいんだろうと改めて感心てしまいます。保坂アニタを観てしまっていたら、今日の樋口アニタには満足できなかったかもしれません。

この他に、私がオペラグラスでガン見して友達に笑われたのが立岡ドック。『夢から醒めた夢』のおじいちゃん役や『はだかの王様』のモモヒキ役で観て以来、いつも目が行ってしまいます。もう結構なお年ですが、元気に頑張って頂きたいです。

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2007年8月29日 (水)

八月納涼大歌舞伎

本日千秋楽の『八月納涼大歌舞伎』第二部を観劇しました。

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一、ゆうれい貸屋
桶屋の弥六は、腕のいい職人ながら、生来のなまけ者。あまりの体たらくを見かねた女房のお兼は、自分がいなければ弥六もまじめに働くだろうと、しばらく実家に戻ることにします。お兼を引き留めもせず、ふて寝していた弥六が目覚めると、台所の隅に、若く美しい女がうずくまっているではありませんか。聞けば辰巳芸者の染次の幽霊で、男に騙され恨み死にしたが、今は怨念も果たし終わったところ。弥六に惚れたので女房にしてほしいと言うのです。最初は驚いた弥六も、美女に迫られ悪い気がせず、夫婦同然に暮らし始めます。こんな二人が思いついた商売が、幽霊貸し屋。他者への恨みを晴らしたい人のために、幽霊を貸し出そうというアイディアです。屑屋の又蔵や浮気娘の千代など、染次が呼び出した幽霊が続々集まり、商売は大繁盛しますが…。

桶職弥六…三津五郎
同女房お兼…孝太郎
家主平作…彌十郎
魚屋鉄造…秀調
同女房お勘…右之助
伊勢屋の手代久三…三津之助
近所の女房お近…芝喜松
同お安…京蔵
同お咲…松之亟
爺の幽霊友八…権一
婆の幽霊お時…玉之助
娘の幽霊お千代…七之助
芸者の幽霊染次…福助
屑屋の幽霊又蔵…勘三郎

幽霊が出てくるものの怪談ではなく、笑える人情喜劇。山本周五郎の作品ですが、幽霊の派遣サービスというのが現代っぽいです。派遣会社って随分儲かるのね、なんて思いました(笑)
三津五郎さんの弥六、孝太郎さんのお兼、福助さんの染次、彌十郎さんの家主…、役者がみんな役にピッタリでした。
世話物のほうがわかりやすくて好きですが、今回はこの後の「舌切雀」も新作で、笑い通しだったため歌舞伎を観たという気があまりしなかったので、時代物も観たかったな、と思います。

二、新版 舌切雀 -花鳥の森・夏の星-
花鳥の祭りが催されている森。雉やひばりたちが舞う中、孔雀王は雀のすみれ丸がいないことに気づきます。禁止されているにもかかわらず、すみれ丸は頻繁に人間界へ行って歌を歌っているのですが、やっと戻ってきたすみれ丸は舌を切られていました…。
ある村。森彦とお夏の夫婦は、森彦の母で強欲な玉婆に悩まされています。森彦が昨日庭で助けた雀のすみれ丸に餌をやっていると、今日も玉婆がやってきます。すみれ丸が玉婆の振る舞いをたしなめたため、玉婆はすみれ丸の舌を切ってしまいます。お夏の家宝の箪笥に逃げ込んだすみれ丸を心配した森彦。引き出しの中を覗き手を入れると中に引き込まれてしまいます。この引き出しは花鳥の森へとつながっているのでした。孔雀王からすみれ丸への情けを感謝され、お礼として葛籠を与えられた森彦でしたが、このことを知った玉婆は、息子が小さい葛籠をもらってきたことを責め立てます。大きい葛籠を求めて、玉婆は妹分の蚊ヨと共に花鳥の森へ乗り込みます。

玉婆…勘三郎
すみれ丸/蓮の精…福助
孔雀王…孝太郎
森彦…勘太郎
お夏…七之助
鶴姫…芝のぶ
ひばり…新悟
うぐいす…京蔵
つばめ…仲之助
お菊…芝喜松
作蔵…三津之助
孫娘お富士…小山三
芥子丸…松也
梟の局…亀蔵
鷲丸…市蔵
ペンギン…橘太郎ほか
白鳥…春花ほか
黒鳥…鶴松
フラミンゴ…國久ほか
雉…高麗蔵
鷹蔵…彌十郎
村長…秀調
蚊ヨ…扇雀
小人/与太郎…三津五郎

加藤ちかの美術、ひびのこづえの衣裳が色鮮やかで華やかでした。
蚊ヨが蚊取り線香にやられたり、森彦夫婦が死んだのが医療ミスだったり、いかにも新作歌舞伎らしいです。客席の笑いが絶えず、途中からイヤホンガイドが聞こえなくなるほどでした。千秋楽だからか、最後はカーテンコールを要求する拍手が鳴り止みませんでしたが(拍手が止まなかったので、私も渡辺えり子さん登場をちょっと期待してしまいましたが…)、まだこの後に第三部もあるし、さすがにカーテンコールはありませんでした。楽しい作品でしたが、野田さんや三谷さんの作品のほうが歌舞伎になっていたと思います。同じえり子さんの作品なら、評判の高かった「今昔桃太郎」を観てみたかったかも。
いつも感じることなのですが、歌舞伎は、役者が家族や親戚や幼なじみの親友だったりするせいか、役者同士の関係が透けて見え、観る側も他の演劇より「役者」を観る楽しみがあるような気がします。玉婆が森彦に「お前は子供の時から~だ」みたいなことを言うとき、実際の親子だからより笑えるのだし、玉婆と森の賢者の踊り比べも、親友同士だから一層息が合っているように見えました。
孫娘役で小山三さんのお元気な姿が見られて嬉しかったです。黒鳥の鶴松くんは何故か見逃しましたが。白鳥たちの踊りのときに、「四羽の白鳥の踊り」が演奏されたのが個人的にツボでした。まさかお琴で聞けるとは(若干間違えていたようにも聞こえましたが)!
残念だったのは、座席が三階だったので、花道が見えず、最後に花道に玉婆がいて舞台にいるのは夢の姿だというのが、帰宅して筋書を見るまでわからなかったことです。何で大団円みたいになっちゃうのだろうと思っていました…。

さて、歌舞伎座デビューのたえさんは歌舞伎=時代物というイメージが強かったらしく、今回の2作品を観て、「こういう作品もあるんだね~」と言っていました。通ぶって、開演前に売店を案内したり、「いつもはここでお弁当を予約するの」なんて言ったりしていた私も、歌舞伎座デビューは納涼歌舞伎でした。そのときのことを懐かしく思い出しました。そんなに昔のことでもないですけど。

あと、今回は第二部のチケットのことで頭がいっぱいで、他の部のことまで頭が回らなかったのですが、筋書を見て、第一部の「磯異人館」も観に行けば良かった…と悔やまれました。勘太郎さんの岡野精之介、観たかった!

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2007年8月11日 (土)

JCS~エルサレム

四季劇場・秋で『ジーザス・クライスト・スーパースター』のエルサレムバージョンを観劇しました。

【出演】
ジーザス・クライスト…柳瀬大輔
イスカリオテのユダ…金森勝
マグダラのマリア…高木美果
カヤパ(大司教)…飯田洋輔
アンナス(カヤパの義父)…阿川建一郎
司祭1…佐藤圭一
司祭2…田辺容
司祭3…川原信弘
シモン(使徒)…神崎翔馬
ペテロ(使徒)…賀山祐介
ピラト(ローマの総督)…田島亨祐
ヘロデ王…半場俊一郎

ジャポネスクバージョンから連続しての公演ですが、結構キャストが代わっていました。
ジーザスとマグダラのマリアは変わらずで、柳瀬ジーザスはもう文句なしです☆柳瀬さん以外には考えられません。
高木マリアは、ジャポネスクのときは華がないと思って観ていたのですが、そのときよりは目立って見えました。歌がとてもお上手です。「私はイエスがわからない」も良いけれど、「やりなおすことはできないのですか」も好きなナンバーです。
キャスト表を見て「ユダ=金森勝って誰よ?」と思ったらキム・スンラさんでした。そういえば、スンラさんに限らず、最近劇団四季に在籍する多くの韓国人、中国人俳優が改名というか日本名での芸名になったと「ラ・アルプ」に出ていたのを思い出しました。本人が希望してのことなら別に構わないと思う反面、複雑なものを感じてしまうのも事実です。スンラさん(どうしても金森さんとは呼びにくい…)のユダは、これまで3回のJCS観劇全てでユダだった芝さんのユダよりも繊細な感じがしました。苦悩がより一層伝わってきた気がします。心の底から振り絞るような「♪金など欲しくない~」が印象的でした。
半場ヘロデ王は、下村ヘロデ王に比べると異質感はないのですが、地味。ヘロデ王のシーンは唯一コミカルなシーンなので、下村さんのような場をさらってしまう存在感が欲しいところです。

その他にもキャストは何人も代わっていますが、今日一番の収穫だったキャストは、カヤパの飯田さん。いや、「さん」っていうより「くん」ですね。だって彼はまだ東京芸大の学生なのですから。今日やっと一緒にJCSを観劇したT嬢は、この役やファントムなどを演じている高井治さんのファンなので、観る前に「カヤパが高井さんじゃないのぉ」と残念がっていましたが、飯田さん、すごく若いのにめちゃくちゃ低音が素敵で良いお声なのです(ジャポネスクバージョンのペテロで6月に観ているのに全く覚えていなかった…。私の胃痛が一番激しかった時期に観たからかしら)。カーテンコールも終わり、客電が点いたときに、私が真っ先に口にしたのが「ちょっとー、カヤパ様すごくない!?」でしたから(^^;有望株な若者ですね。

3年ぶりに観た2つのJCS。舞台芸術としてはジャポネスクバージョンの演出に感嘆しますが、リアルに物語が伝わってくるエルサレムバージョンも大好きです。数あるロイド=ウェバー作品の中で、一番好きな作品と言っていいかもしれません(オーヴァーチュアに『キャッツ』と似ている部分があると思うのは私だけ?)。今回の公演での再観劇の予定はありませんが、また公演があったら、どっちのバージョンも必ず観に行くと思います。

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2007年8月 9日 (木)

ロマンス

世田谷パブリックシアターで『ロマンス』を観劇しました。

【出演】
オリガ・クニッペルほか…大竹しのぶ
マリヤ・チェーホワほか…松たか子
壮年チェーホフほか…段田安則
青年チェーホフほか…生瀬勝久
少年チェーホフほか…井上芳雄
晩年チェーホフほか…木場勝己

この『ロマンス』の宣伝チラシの裏にはこう書かれていました。

全生涯を兄に捧げた妹がいた。(中略)妹は親友になんでも打ち明けていた。妹が怖れていたことはただ一つ、兄と親友とが結婚したりはしないかということ。二人とも結婚生活には向いていないのだ。だが、怖れていたことが現実になる。二人はこっそり結婚していた!一度に兄と親友とに裏切られ、一度に兄と親友とを失ってしまった妹。(中略)親友、芸術座の女優オリガ・クニッペルは、わたしたちのロマンスについてだれも口を出すべきではないと抗弁した。そして兄、アントン・チェーホフは頭を抱えながら、最後の戯曲『桜の園』に取りかかった。晩年のチェーホフが引き寄せてしまった、哀れで、やるせのない、滑稽な悲喜劇を、選り抜かれた六人の俳優が、いま生き生きと再現する。(後略)

私は、チラシの裏のこの文章から、チェーホフは年齢的に段田さんか生瀬さんだろうと考えていました。そして、マリヤ対オリガの対決、強いて言えば松たか子対大竹しのぶの対決になるのだと思っていました(ちなみに大竹しのぶと松たか子は『贋作・罪と罰』の初演と再演での三条英です)。出演者が6人しかいないので、6人の濃密な人間劇になるのだと勝手に決め付けていたのです。
ところが、劇場に行ってみて、チェーホフの役は少年時代から晩年までを男性陣が順番に演じていくこと、全員に本役以外にも演じる役があること、さらに歌も踊りもあることがわかり、びっくりしました。井上ひさし作品を観劇するのは今回が2回めなのですが、お芝居に音楽が、それも自然な日本語の歌詞で入り込んでいるのが井上作品の特徴のようです。以前観たことのある『もとの黙阿弥』も和製ミュージカルのような作品でした。

曲は主にチャイコフスキーのロマンス歌曲集から採られていますが、公演プログラムに載った「タバコのワルツ」の楽譜の写真には、宇野誠一郎曲(「ひょっこりひょうたん島」)とありました。「ひょっこりひょうたん島」で使われたメロディーが「タバコのワルツ」で使われていたのでしょうか。私にはわからなかったのですが(テーマ曲ではないので)笑いが起きていたし、リアルタイムで見ていた世代ならわかったのかもしれません。
少年時代の井上チェーホフが歌っているところに生瀬チェーホフが現れ、歌い継いで青年時代に切り替わるところが素敵でした。

物語は、ヴォードビルが好きだったチェーホフの人生を歌と踊りのヴォードビル形式で楽しく見せていきます。テーマはチェーホフの生涯なのですが、チェーホフは主役ではなく、6人皆が主役というか、6人が良いアンサンブルを奏でているという感じでした。最初心配だった井上くんもそんなに浮いていなかったと思います。
木場さんのコミカルな演技、私にとっては金八先生での恐い校長先生のイメージが強かっただけに、とても新鮮でした。終盤、トルストイ(生瀬さん面白すぎ!)や皆がいなくなった部屋の中で、オリガと「私の可愛い子犬さん」などと呼び合うシーンがあるのですが、散々笑った後で不覚にも涙が…。

上演時間が結構長かったのですが、飽きもせず眠くもならずに楽しめた舞台でした。演劇好きなのにチェーホフの作品とは縁がなかった私。題名だけは知っていても読んだことも観たこともなかったのです。これを機に、『三人姉妹』や『かもめ』『桜の園』を読んで、そして劇中チェーホフが言うように、これらの作品がヴォードビルとして解釈できるのかを考えてみたいと思います。

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2007年8月 8日 (水)

サロメ

『Director's Choice ~ドラマリーディング・シリーズ Vol.1~ 2nd 鈴木勝秀が名作「サロメ」を大胆解釈する』(PARCO劇場)に行ってきました。
何だか長いタイトルですが、日本の演劇シーンを支える演出家が、これからのPARCO劇場で上演してみたい作品、PARCO劇場でこそ上演されるべき作品を選び、その作品のプレゼンテーションを“リーディング”という形態で観客に提示する、という企画なのです。

【出演】
へロデ・アンティパス…浅野和之
ヘロデヤ…久世星佳
サロメ…藤井美菜
演奏&効果音…横川理彦、鈴木勝秀
台本・演出…鈴木勝秀

「サロメ」は大学時代に読んだ作品。読みながら、ヘロデ王の要望で妖しく踊り、ヨカナーンの首が欲しいと言うサロメを、保坂知寿さんで観てみたいなぁ、と思っていたことを思い出しました。
今日は映画「シムソンズ」での天才カーラー役が印象に残った藤井美菜ちゃんがサロメです。「シムソンズ」や朝日新聞の広告、高校野球のポスターのイメージからは想像もつきません。でも、白いワンピースの清楚な姿にもかかわらず、声の大人っぽいこと!「お誓いなさいますね、王さま?」という台詞が耳に残っています。サロメの踊るシーンで立ち上がったので、リーディングなのに踊るのかしらと思ったら、上半身(右手~頭)のみの動きでした。この場面では、照明が効果的で、背景に映る3つのサロメの影を順に見ていったら、実際にサロメが踊っているような錯覚を覚えました。オペラグラスを持っていくのを忘れて、表情が良く見えなかったのが悔やまれます。

ヘロデ王は、学生時代に読んだときは享楽的で好色な人物だという印象だったのですが、浅野ヘロデ王と久世ヘロデヤの組み合わせだと、声の感じから、子供っぽいところのあるヘロデ王と、姉さん女房のヘロデヤに感じました(実際ヘロデヤはヘロデ王の義姉だったわけですが)。

マイクの音声をコンピュータ操作で操り、エコーがかかったり半減速になったりするのが面白かったです。また、演出の鈴木さんがヨカナーンの声を出していましたが、なかなか良い声でした。
原作から主要人物以外を削ぎ落としているため、宗教的な背景はわかりにくくなっていたのが残念ですが、70分で勢い良く聴かせ魅せてくれた舞台でした。

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2007年8月 7日 (火)

薪能

今夜は浅草寺で「第28回 台東薪能」がありました。

浅草寺で薪能を毎年やっていることはT嬢に教えてもらいました。今日はT嬢と、彼女の以前の同僚・えりさんという方と一緒に観る予定でしたが、肝心のT嬢が半休を取れず、3人バラバラに浅草に向かうことになりました。
かなり混むと聞いていたので、私は15時過ぎに浅草寺に着きました。まずはお参りを済ませ、本堂の裏手にある会場に向かうと、開場までまだ2時間近くあるのに既に何人も並んでいてビックリ。しばらく並んでいたら、係の人から整理券と雨天時の浅草公会堂の指定席券を渡されました。16:45までにここに戻るように、とのことでした。炎天下に立って並ぶ覚悟でいたのですが、急に暇になってしまい、新仲見世のマクドナルドで時間を潰し、16:30頃また浅草寺に戻りました。
開場時刻になり、整理券の番号順に中に入りました。通常の能舞台では鏡板に松の絵が描かれていますが、台東薪能では本堂の裏の銀杏の木がその代わりを務めています。48番目に入った私ですが、1人ということもあって、正面の4列目の席を確保できました。

070807_1 070807_2←能舞台と揚幕、橋掛かり

開演15分前に、横浜能楽堂の山崎有一郎館長から演目の簡単な説明がありました。
私が能を初めて鑑賞したのは中学の課外授業のときです。学校で期末試験直後に無理矢理連れていかれたので、そのときは当然能には興味もなく…。ひたすら眠かった記憶があります。その後、私も大人になって日本の伝統芸能に興味を持ち始めましたが、2、3年前にセルリアンタワー能楽堂で茂山家の狂言を観たことはあるものの、能は中学のとき以来全くご無沙汰。山崎氏の解説を聞いていても、「シテって主役でいいんだっけ?『清経』では、ワキではなくツレに向かって演じるって言ってたけど、ワキとツレって何?」と頭のなかに疑問符ばかりが飛び交う始末です(^^;

吉住台東区長が正奉行、野田沢教育長が副奉行として裃で登場した後、火入れが行なわれました。新門鳶頭連中による木遣り・まといに乗っての火入れ式は、下町らしい風情があり、とても素敵でした。

能「清経」(観世流)

宇佐八幡の神託によって前途を見切り、月明りの柳ガ浦で入水し、不甲斐無い生涯を終えた平清盛。家臣の淡津三郎が事の子細を清経の妻に伝えます。嘆き悲しむ妻の夢の中に清経の霊が現れ、修羅の苦しみを伝えて舞うのでした。

【出演】
シテ(平清経)…坂真太郎
ツレ(清経ノ妻)…佐久間二郎
ワキ(淡津三郎)…舘田善博
大鼓…柿原弘和
小鼓…鵜澤洋太郎
笛…一噌隆之
後見…奥川恒治、弘田裕一
地謡…菅野貞男、桑田貴志、小島英明、古川充、遠藤喜久、中所宜夫、駒瀬直也、中森貫太

負け戦の恐ろしさや心細い心情を語る清経。お面なのにもかかわらず、次第に苦渋に満ちた表情に変わっていくように見え、不思議な感覚を覚えました。
ワキとツレの違いも、観ていて何となく分かりました。

「清経」の後、休憩時間になったので携帯を見ると、T嬢からのメールが。なんと残業で来られなくなってしまったらしい…。T嬢は事前に行なわれた薪能ワークショップにも参加して、今日を本当に楽しみにしていたのに、なんて不運なのでしょう…。

狂言「泣尼」(大蔵流)

先祖供養を頼まれたなまぐさ坊主は、説教を聞いて有り難がって泣く役の尼を連れて施主の家に向かいます。ところが、いざ肝心の説教が始まると尼は居眠りをしだしたではありませんか。僧は尼の目を覚まそうと苦心惨憺。やがて説教が済むと、尼は布施の分け前を迫ります。

【出演】
シテ(住持)…山本泰太郎
アド(施主)…山本則重
アド(尼)…山本則孝

施主に気づかれないように尼を起こそうとする僧の姿がコミカルで、笑いが絶えない作品でした。狂言は台詞も多いし、笑って楽しめるので、伝統芸能の中でも取っつきやすいですね。

能「鵜飼」(観世流)

石和川の畔で旅僧たちが出会った老鵜使いは、密漁の罪で極刑にかけられて死んだ者の亡霊でした。やがて閻魔大王が現れ、かつての僧への善行と法華経の功徳によって、鵜使いを極楽へ導いたと告げて消え去ります。

【出演】
シテ(尉・閻魔大王)…観世喜正
ワキ(旅僧)…森常好
ワキツレ(従僧)…森常太郎
間(里人)…山本則秀
後見…坂真太郎、駒瀬直也
地謡…桑田貴志、小島英明、古川充、遠藤喜久、奥川恒治、中森貫太、弘田裕一、中所宜夫

この頃になると、辺りも暗くなってきて、より一層幽玄な雰囲気を味わうことができました。長良川や石和の実際の鵜飼を見たことがないのですが、鵜飼の様子を表す「鵜ノ段」は、篝火の中で観るのが合っている気がします。

能楽堂は敷居が高く感じられますが、野外での薪能鑑賞はイベント感覚で足を運べるのが良いところ(暑くて暑くてたまらなかったのと、パイプ椅子の座り心地の悪さが辛かったですが…)。これを機に、能楽堂にもまた行ってみようかな?と思いながら開場を後にしました。

070807_3 ←ライトアップされた五重塔☆

伝統芸能に触れた後なので、和食でも食べたいところなのですが、T嬢が来られなかったため私とえりさんが会うことはなく、結局1人で神谷バーの並びにあるケンタッキーで夕飯を食べて帰りました。うー、淋しい!
T嬢、来年は行けるといいね♪

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2007年7月28日 (土)

風咲き花

大塚にある萬劇場で劇団Birthの『風咲き花』を観劇しました。
初めて行く劇場でしたが、並びに飲み屋やラーメン屋(大勝軒)があるので、こういう普通のところに劇場があるっていいな、と思いました。
劇場に入ると所々に沖縄の写真が飾られ、受付スタッフの格好もBGMも沖縄のもの。舞台には沖縄の民家が再現され、何だか沖縄に行きたくなってしまいました。

沖縄県のとある島。養豚場を経営する父・宮城一徳と、島の唯一の産姿である母・良江、一徳と共に養豚場を賄う息子・大介、プロダンサーを目指す娘・里子の4人は、いつもと変わらぬ日々を送っていた。そんなある日、東京から「百合」と名乗る一人の女性が訪れる。突然現れた都会人に、驚いた一家が事情を尋ねると、以前仕事でこの島を訪れた父から、「宮城」という民宿があることを聞いて、やって来たのだと言う。確かに宮城家は、一徳の父の代まで民宿を営んでいたが、訳あって遠の昔にたたんでいた。あいにくこの島には、他に民宿と呼べる所は一軒もない…。行くあてを失い、途方に暮れる百合を見かねた一家は、彼女の滞在を迎え入れることに。こうして百合の、島での一週間が始まった…。
そこには沢山の出会いが待っていた。島をこよなく愛する農家の主・真壁耕太と、身重の妻・多枝、何よりも“平和”を願う駐在・東風晴男、里子に想いを寄せる“何でも屋”の息子・渡久地学。島に生きる様々な人達に触れ、そのあたたかなぬくもりに包まれていく百合。だが実は、彼女がこの地を訪れたのには、大きな理由と目的があった…。

【出演】
早川百合…山形照美
宮城一徳…北川伸太郎
宮城良江…竹内理恵
宮城大介…田中正紀
宮城里子…木村美穂(ミュージカル座)
真壁耕太…野田政虎(チェリーブロッサムハイスクール)
真壁多枝…向井玲子(ミュージカル座)
東風平晴男…若泉亮
渡久地学…石井直樹

たまたまチケットを頂いて観に行ったので、劇団Birthのことは舞台を観るまで知らなかったのですが、ミュージカル座のメンバーで結成された劇団だそうで、レミゼのバベだった若泉さんも出ていました。この作品はミュージカルではなく、ストレートプレイでしたけど。

今回の公演はumi班とsola班に分かれていて、私が行った回はsola班でした。初めて観る劇団で現代劇を観ると、役者さんのキャラ=役柄のキャラという風に観てしまいがちなので、演技の良し悪しは判断出来ないのですが(みんな役と合っていると思ってしまうのです)、百合と一徳が線香花火をするシーンがとても良かったと思います。

親子の関係、家族、命、夢、想い、故郷…。普遍的なテーマの作品で、早いうちから展開が予想できてしまうにも関わらず、途中から優しい涙が止まりませんでした。沖縄の離島の大らかさが、作品のメッセージをより暖かく伝えてくれています。
島の人々や百合が語る台詞に、詩的な言葉があるわけではありません。でも、「一人一人見てくれは違えど、無理をしなけりゃあ、それそれが本当の味になるってことさ」「子供がこんなに頑張ってるのに、親が諦めてどうするの!」「産まれてきてくれて、良かった。」というような飾らない言葉が、ストレートに胸に染みました。
家に帰ったら家族に優しく接しよう。そんな気持ちにさせてくれる、素敵な舞台でした。

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2007年7月23日 (月)

レ・ミゼラブル

帝国劇場で、この夏2回目の『レ・ミゼラブル』を観劇しました。

【出演】
ジャン・バルジャン…山口祐一郎
ジャベール…今拓哉
エポニーヌ…笹本玲奈
ファンテーヌ…今井麻緒子
コゼット…富田麻帆
マリウス…藤岡正明
テナルディエ…徳井優
テナルディエの妻…田中利花
アンジョルラス…岸祐二
グランテール…松村曜生
クールフェラック…清水裕明
ジョリ…横田裕市
コンブフェール…菊地まさはる
フイイ…石井一彰
レーグル…港幸樹
バベ…櫻井太郎
ブリジョン…藤田光之
プルベール…野島直人
モンパルナス…田中裕悟
クラクスー…梶雅人
買入れ屋…わたりあずさ
マテロット…折井理子
ファクトリーガール…藤咲みどり
ジベロット…深野琴美
マダム…井上珠美
少年1…岡村さやか
少年2…吉岡里奈
かつら屋…本田育代
ガブローシュ…原田光
リトル・コゼット…高橋りか
リトル・エポニーヌ…佐藤瑠花

何度観ても飽きない『レ・ミゼラブル』。今日も満足して帝劇を出るはずだったのに、何故か何だか釈然としない気持ち。
昨夜から風邪気味で鼻水と嚔が頻繁に出る上に、席が舞台から遠いせいで集中出来なかったのかも…。そう思おうとしたけれど、大好きな『レ・ミゼラブル』に限っては、そんな理由で楽しめないなんてこと絶対にないのです。では何故かと言うと、どうやらキャストが私好みではなかったようなのです(子役たちはとてもよかったのですが)。
今井ファンティーヌは前回(6/25)同様歌も演技も硬いし、元ヤング・ナラの富田コゼットは期待していたのに歌が弱いし、徳井テナルディエは笑いは取れているけれど暴走気味だし…。
そして肝心のバルジャン。山口バルジャンは、歌は勿論うまいのですが(特にバルジャンの一番の聴かせどころ「彼を帰して」ではたっぷり聴かせてくれましたが)、非常にあっさり味のバルジャンでした。悪く言うと軽薄なバルジャンに感じたのです。それを一番感じたのは、自分の代わりに全くの他人がバルジャンとして逮捕されたと知り、バルジャンが市長の座や名誉、財産を捨てて名乗り出るか思い悩むシーン。名乗れば牢獄が待っていますが、自分の罪を他人に擦りつけたまま暮らすのも地獄です。♪苦労の果てに勝ち得たものを捨てられるかー、というところで、最後の「か」を伸ばさずに歌っていたので、バルジャンの逡巡は感じられず、「けっ!捨てられるわけねーよ」と続きそうでした(^^;テナルディエの宿屋の場面でも、テナルディエの嘘やごまかしを面白がって挑発しているように見えました。余談ですが、山口ファンの熱さにもビックリ。
笹本エポニーヌは、大好きなエポニーヌなので大満足でした♪初めて観た2003年の公演から気に入っていて、私が観に行くときはほぼ笹本エポニーヌです。でも、トニー賞の番組を観て以来、新妻エポも久々に観てみたいかな、という気にもなっています。なので、今日の記憶を払拭しにまた8月に帝劇(いや博多か?)に出没するかもしれない私です。

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↑帰りに有楽町のnews DELIでお茶しました。有楽町店限定のパフェです☆

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2007年7月21日 (土)

ヘアスプレー

渋谷・オーチャードホールで上演中のミュージカル『ヘアスプレー』(来日公演)を観劇しました。

1962年のボルチモア。ちょっぴり太めの女子高生トレイシーは、音楽とダンスとおしゃれが大好き。放課後、親友のペニーと一緒に大人気のテレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」(この番組のスポンサーがヘアスプレーの会社)を見ながらダンスをするのが日課です。トレイシーはこの番組のカウンシル(レギュラー)になって出演したいという夢を持っていました。ある日、カウンシルのオーディションがあると知ったトレイシーは、オーディションを受けたいと両親に訴えます。母親のエドナは大反対しますが、父親のウィルバーは「本気でやりたいと思っているなら全力でやりなさい」と娘を応援するのでした。学校をさぼってオーディションに出かけたトレイシーでしたが、テレビ局の重役で、カウンシルの中でも一番可愛いアンバーの母親・ヴェルマに追い払われてしまいます。
トレイシーは、ふとしたことから、クラスメイトで黒人のシーウィードが番組に出演していて(黒人が出演できるのは月に1回の「ニグロ・デー」ではあるものの)、しかも彼の母親が番組DJのモーターマウス・メイベルだということを知ります。ダンスを通じて意気投合した二人は、「コーニー・コリンズ・ショー」に乱入してダンスをアピール。この目論見は見事成功し、トレイシーはカウンシルの座を射止めます。テレビに出演する娘の姿に、反対していたエドナまで大喜び。
トレイシーはアンバーの元カレで人気者のリンクとも良い仲になり、一躍街の人気者に。Lサイズ専用ブティックの店長ミスター・ピンキーからも、専属モデルの依頼がきます。母親を自分のエージェントにすることを条件に依頼を受け入れたトレイシーは、外の世界に踏み出すことをためらっているエドナをブティックに連れ出し、新しいドレスを着せてあげました。カラフルなドレスを身につけたエドナは、新しい自分を見つけ、ネガティブ思考だった自分に別れを告げます。
大好きな「コーニー・コリンズ・ショー」ではありますが、トレイシーはこの番組が黒人に差別的なことだけは、前々から気に入りませんでした。トレイシーは、番組への抗議運動を起こし、街でデモ行進をしますが、ヴェルマの通報で警察に捕らえられ、身柄を拘束されてしまいます。ウィルバーが自分の店を担保に借金をして、全員分の保釈金を支払うものの、主犯格のトレイシーだけはこれを認められず、独房に入れられてしまいます。
果たして、トレイシーは、「ミス・ヘアスプレー」を市民投票で選ぶ番組の全国放送で、再度差別撤廃を訴え、アンバーに勝ってミス・ヘアスプレーの座を争うことができるのでしょうか?

【出演】
Tracy Turnblad…Brooklynn Pulver
Corny Collins…Jarrett Mallon
Amber Von Tussle…Pearl Thomas
Brad…Brad Broman
Tammy…Sharon Malane
Fender…Brandon Rubendall
Brenda…Sarah Roussos
Sketch…Tommaso Antico
Shelley…Kristin Collura
IQ…Jeff Stanfield
Lou Ann…Katie Donohue
Link Larkin…Constantine Rousouli
Edna Turnblad…Jerry O'Boyle
Penny Pingleton…Alyssa Malgeri
Prudy Pingleton/Gym Teacher/Matron…Arjana Andris
Velma Von Tussle…Kristin Stewart
Harriman F.Spritzer/Principal/Mr.Pinky/Guard…Michael Walker
Wilbur Turnblad…Dan Ferretti
Duane…Antyon Smith
Gilbert…Jarran Muse
Pearl/The Dynamites…Domonique Paton
Peaches/The Dynamites…Latasha Whitemore
Cindy Watkins/The Dynamites…Natalie R.Perkins
Thad…Jordan Hall
Inez…Marsena Eunice Bowers
Motormouth Maybelle…Angela Birchett
Swings…Kerri Brackin, Vedra Chandler, Ralph Meitzler

ぽっちゃり体型で天真爛漫なトレイシーが、常にポジティブに夢に向かって突き進んでいく物語で、観ていてこちらまで前向きな気持ちになれました☆
ハッピーエンドの作品なのもいかにもブロードウェイミュージカルっぽくって嬉しいです。ミュージカルっぽいと言えば、トレイシーが恋に落ちたときのナンバー"I Can Hear the Bells"が、いかにもミュージカルといった感じ!そのほかにも、"Good Morning Baltimore"や"You Can't Stop The Beat"などの覚えやすく明るい音楽がいっぱいで、スプレーで固めた突飛なヘアスタイルやカラフルな衣装など、60年代テイスト満載のとってもキュートな作品です。

幕間にダンスレッスンがあり、最後の"You Can't Stop The Beat"の振付を教えてもらえます。私も、投げ縄、太陽…と一生懸命覚えたけれど、レッスンだけではテンポがわからず、カーテンコールでキャスト全員と一緒に踊った時は無様でした(^^;
でも、カーテンコールでキャストと一緒に踊るのなんて『マンマ・ミーア!』以来で、すごく楽しかったです♪kちゃん、Rちゃんと一緒に行って良かった!

でも、楽しいだけの作品なのかと思っていたらそうでもなくて、黒人差別がかなり大きなテーマになっています。舞台両側の字幕にもカラードなどの単語が結構登場しますし。
黒人や、トレイシーやエドナのような太った人も含めたマイノリティーを見た目だけで差別するタッスル母娘や、娘に厳しく黒人青年シーウィードとの交際を断固反対するペニーの母親なども、最後には皆一緒にハッピーになる(勧善懲悪ではなく)というのが気に入りました(^-^)

アメリカ国内ツアーキャストが来日しての公演のようで、エドナ役でトニー主演男優賞を獲得したハーヴェイ・フィアスティンほどの濃さを持つ役者はいないものの、好演でした。
主役のブルックリンも、エドナ役のジェリーも良かったけれど、一番気になったのは、ペニー役のアリッサ。細くて小柄で、アメリカのファミリードラマに出てくる主人公の友達って感じで、でも声がバンバン出て。親が厳しく、いつも優等生風の服装なのですが、最後に大変身!
あと、モーターハウス・メイベルを演じたアンジェラ。ゴスペル風の"I Know Where I've Been"が素敵!ちなみに、BWではなく地方劇場ですが、アリッサは『クレイジー・フォー・ユー』のポリーを、アンジェラは『ドリームガールズ』のエフィーを演じたことがあるそうです。

秋には映画版が公開され、なんとエドナ役がジョン・トラボルタ!ミシェール・ファイファーやクイーン・ラティファ、アマンダ・バインズも出演するのでそちらも楽しみ!

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↑顔を覗かせれば、トレイシーとエドナの気分☆

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↑劇場出口で配られたおみやげはもちろんヘアスプレー!
ヘアスタイル、固めるぞ~!?

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2007年6月25日 (月)

レ・ミゼラブル

帝国劇場で『レ・ミゼラブル』を観劇しました。

『レ・ミゼラブル』は1987年に日本で初めて上演されました。今年は20年目の年に当たります。

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私とこの作品との出会いは帝劇ではなくて、中1の時の文化祭、演劇部の公演でした。女子校なので女だけの舞台でしたが、小学校の学芸会しか知らない私には、演劇部のちゃんとした舞台が衝撃的でした。「民衆の歌」が頭から離れなかったのを覚えています。
この作品が帝国劇場で上演されていることは知っていたので、「ホンモノの舞台を観たい!」とずっと願い続けていたら、あるとき隣家のおばさんから帝劇のチケットを頂くことが出来ました(簡易保険の観劇会だったのですが、おばさんは行けなかったのです)。それが10周年の1997年。それ以来、何度も足を運んでいますが、まさか10年も観続けているとは思っていなかったので、我ながらビックリしてしまいました。

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↑20周年記念だからでしょうか、ロビーには衣装が展示されていました。左の写真は司教様のおうち、右2枚はアンジョルラス役の俳優が着る衣装です(7月になると変わるのかな?)。レミゼでは、バルジャンとジャベール以外の出演者は1人何役も演じます。アンジョルラス役の俳優も、アンジョルラスとして登場する前に裁判官などの役をこなし、アンジョルラスが死んだ後も給仕の役で登場したりしているのです。

【出演】
ジャン・バルジャン…橋本さとし
ジャベール…石川禅
エポニーヌ…笹本玲奈
ファンテーヌ…今井麻緒子
コゼット…辛島小恵
マリウス…泉見洋平
テナルディエ…安崎求
テナルディエの妻…森公美子
アンジョルラス…坂元健児
グランテール…松村曜生
クールフェラック…麻田キョウヤ
ジョリ…横田裕市
コンブフェール…菊地まさはる
フイイ…松原剛志
レーグル…港幸樹
バベ…丹宗立峰
ブリジョン…佐嶋宣美
プルベール…上野聖太
モンパルナス…赤座浩彦
クラクスー…五大輝一
買入れ屋…荒井小夜子
マテロット…折井理子
ファクトリーガール…浅野実奈子
ジベロット…歌納有里
マダム…児玉奈々子
少年1…穂積由香
少年2…稲田みづ紀
かつら屋…亜久里夏代
ガブローシュ…原田光
リトル・コゼット…佐藤瑠花
リトル・エポニーヌ…高橋りか

感想は後ほど…(最近こんなんばかりでごめんなさい!)

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2007年6月24日 (日)

ウィキッド

劇団四季の新作ミュージカル『ウィキッド』(電通四季劇場・海)を観劇しました。

先週買ったばかりの、エルファバの顔と同じ色のグリーンの洋服を着て汐留に向かいました。カレッタの入口でRちゃん、kちゃん、T嬢と待ち合わせをし、4人揃ったところで「NYLON」に入り、まずはランチブッフェ。食事を済ませてわくわくしながら劇場に入ると、入ってすぐの売店はウィキッドブティックに変わっていました。何種類もあるTシャツやボールペンなど、たくさんのグッズが売られていて、お客さんが長蛇の列。まるでテーマパークのようです。
客席に入ると、プロセニアム・アーチには、いかにも煙が出そうな大きな鼻の穴をした巨大なドラゴンがいて、こちらを睨んでいます。何かのアトラクションに入った気分で、開演前のアナウンスにまで「明戸さん(の声)だ!」と声に出して反応してしまいました(^^;
さあ、いよいよ幕が上がります。

人も動物も同じ言葉を話し、共に暮らしていた自由の国─オズ。平和なこの国にいつしか異変が起きていました。動物たちが、次々と言葉を話せなくなっているのです。しかし大多数の国民は、その事態に気付いていません…。
全寮制のシズ大学に入学してきたエルファバ。特異な緑色の肌のため家族に疎まれ、周囲の学生たちとも馴染めずにいた彼女は、偶然と誤解からグリンダと同じ部屋に暮らすことになります。見事な美貌とブロンドの髪を持つグリンダは、天性の明るさを備えたクラスの人気者。一方、思索的で激しい気性のエルファバは、生まれながらに不思議な魔法の力を持っていました。性格も外見も異なる二人は、はじめは対立するものの、次第に互いの内面を理解し合い友情を育んでいきます。
ある日エルファバの元へ、この国の支配者にして強大な魔力を持つと言われるオズの魔法使いから招待状が届きます。グリンダを伴い、魔法使いの住むエメラルドシティを訪れた彼女たちは、緑色に輝く大都会の素晴らしさに感激しました。偏見のない、自由な空気に包まれた憧れの都に、自分たちの居場所を見つけたことを2人は喜び合うのでした。
しかし、宮殿を訪ねた二人は驚くべき事実に遭遇します。エルファバがずっと憧れていた「オズの魔法使い」こそが、自分の権力を強化するために動物たちの言葉を奪っていた、異変の元凶そのものだったのです。
陰謀の招待に驚き怒ったエルファバは、動物たちを解放するために闘うことを決意。「魔法の書」を奪って空高く飛び立ってしまいます。真相を見抜かれた「魔法使い」は、国民を駆り立てエルファバを「悪い魔女」に、そしてグリンダをオズの国を救うシンボルに祭り上げるのでした。
心ならずも正反対の道を歩み始めたエルファバとグリンダ。怒り狂った群衆たちの魔女狩りがエルファバの身に迫ります…。

【出演】
グリンダ…沼尾みゆき
エルファバ…濱田めぐみ
ネッサローズ…小粥真由美
マダム・モリブル…森以鶴美
フィエロ…李涛
ボック…金田暢彦
ディラモンド教授…武見龍磨
オズの魔法使い…松下武史

【男性アンサンブル】
三宅克典、脇坂真人、品川芳晃
白倉一成、西野誠、清川晶
上川一哉、成田蔵人、永野亮彦
【女性アンサンブル】
あべゆき、荒木美保、今井美範
宇垣あかね、遠藤珠生、有美ミシェール
長島祥、間尾茜、レベッカ・ヤニック
【コンダクター】
井上博文

いやぁ、楽しかったです♪
特に1幕最後の、エルファバのDefying Gravityはすごかったです。トニー賞で観たオリジナルキャストのイディナに比べると、濱田さんは若干押さえ気味にも見えましたが、それでも十分圧倒されました。
沼尾さんも、今までクリスティーヌや李香蘭など、シリアスな役柄が多かったので、グリンダ役はどうなのか勝手に心配していたのですが、弾けた演技がキュートでグリンダ役に合っていました(佐渡寧子さんになるとどうなるのかなぁ。結構ミニ丈の衣装が多いのですが、ミニの佐渡さん、想像できない…)。Popularのシーンが良かったです。「キラキラ~キラキラ☆彡」が頭から離れません。

そのほかのキャストも、日本のオリジナルキャストということで皆さん好演。
マダム・モリブルの森さん、いいですね。3年前までここ汐留でターニャだったとは思えません。
小粥さんのネッサローズは、姉のエルファバに対して屈折した感情を持っている(役だと思う)様子がちょっとわかりづらかったかな。ただただ嫌っているように見えました。

ストーリーの展開やオチなどは、開幕したばかりなので詳しくは書きませんが、反発していたエルフィーとグリンダが心を通じ合わせるところに感動しました。BWでは、このミュージカルはティーンの女の子に特に人気があるようです。ティーンだった頃が遠い昔になってしまった私ですが、一緒に観たのが思春期を共に過ごした女子校時代のお友達だったこともあって、その理由が判る気がしました。
林真理子さんの『野ばら』に「秘密というのは、少女の貨幣だ。」という文があり、エルフィーとグリンダも互いに心を開いた後、やはり秘密の打ち明けっこをしています。もっとも、グリンダの秘密は、秘密とは言えないものでしたが。

「オズの魔法使い」の前日談ですので、これから観る方には、本を読むか映画を観ておくすることをおすすめします。もちろん知らなくても楽しめるとは思いますが、「…魔法使い」への伏線が張ってあるので、知っているとより一層楽しめるはずです。

プロセニアムのドラゴンは思っていたよりは鼻息が荒くありませんでしたが(笑)、グリンダのシャボン玉やオズの魔法使いの顔などの装置や、綺麗な色彩が作り出す魔法にかけられてしまった3時間でした。もちろん最後はスタンディングオベーション!

興奮冷めやらぬまま劇場を出て、日テレプラザのドーナツプラントでお茶をしたのですが、すっかりティーンエイジャーに戻ってしまった私たちは、そこで2時間も話に花を咲かせました。
そろそろ帰ろうとお店を出ると、「カレッタ エメラルド ファンタジー」がもう始まっていて、10万球のエメラルドカラーLEDによってカレッタプラザがオズの国に変身していました。

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“エメラルドマジック”が始まる18:30になると、音楽が流れ、煙が噴き出し、ネオンの色も青~緑と変化。壁面には飛び回るサルの姿が映し出され、シャボン玉が空を舞い…。

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あいにく雨が降り出していましたが、幻想的な空間の中、観てきたばかりの舞台の世界に迷い込んだ気分になりました。みなさんも是非「カレッタ エメラルド ファンタジー」をやっている8月末までに一度観に行ってみてください(って、チケットないか…)。

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2007年6月17日 (日)

JCS~ジャポネスク

四季劇場・秋で『ジーザス・クライスト・スーパースター』のジャポネスクバージョンを観劇しました。
チケット発売日が仕事だったので、今日のチケットは職場のHさんに予約して頂きました。なので、今日はHさんとHさんのお友達、それからモーちゃんが一緒です。
モーちゃんは、急遽行けなくなったT嬢の代わりに、当日朝の連絡にも関わらず、一緒に行ってくれました(^o^)どうもありがとう!m(__)m

【出演】
ジーザス・クライスト…柳瀬大輔
イスカリオテのユダ…芝清道
マグダラのマリア…高木美果
カヤパ(大司教)…青木朗
アンナス(カヤパの義父)…明戸信吾
司祭1…阿川建一郎
司祭2…田辺容
司祭3…川原信弘
シモン(使徒)…神崎翔馬
ペテロ(使徒)…飯田洋輔
ピラト(ローマの総督)…村俊英
ヘロデ王…下村尊則

現在体調不良中のため、感想は後日アップします。すみません。

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2007年6月16日 (土)

双蝶々曲輪日記

国立劇場で『双蝶々曲輪日記』を観ました。毎年恒例の歌舞伎鑑賞教室です。

今日観る「双蝶々曲輪日記 引窓」-八幡の里引窓の場-は、三大狂言(「仮名手本忠臣蔵」、「菅原伝授手習鑑」、「義経千本桜」)の作者、竹田出雲・三好松洛・並木千柳の合作です。みどりでよくかかるのが4月に観た「角力場」とこの「引窓」。「角力場」は2段目、「引窓」は8段目に当たります。

解説「歌舞伎のみかた」は坂東亀寿さん。花道から登場し、上手下手、黒御簾、義太夫床など、歌舞伎の基本を楽しく解説。
あらかじめ選ばれたお客さんが舞台に上がり、家のセットの中でお茶をご馳走になり、引窓を引いたり、庶民の生活を体験したりするコーナーもあり、ちょっと羨ましく思いました。
開演前にあらすじを読んで、「角力場」で観た大関の濡髪が、殺人で追われるなんて何故なんだろう、と不思議だったのですが、「引窓」に至るまでの話を実演つきで紹介され、吾妻と恋仲の山崎屋与五郎のため、やむを得ずのことだったと知り、納得しました。平岡丹平は吾妻に横恋慕する平岡郷左衛門の、三原伝造は三原有右衛門の、それぞれ弟なのですね。

【出演】
南与兵衛、後に南方十次兵衛…中村扇雀
女房お早…片岡孝太郎
平岡丹平…坂東亀寿
三原伝造…坂東薪車
母お幸…坂東竹三郎
濡髪長五郎…坂東彌十郎

力士の濡髪長五郎は、久しく会っていなかった母お幸を田舎に訪ねます。わが子の来訪にお幸が喜ぶところへ、義理の子の南与兵衛が帰宅します。今日、父の後を継いで南方十次兵衛として郷代官になったばかりの与兵衛。その初仕事は、なんと濡髪を召し捕ることでした…。殺人という罪を犯した実子とそれを捕える立場の義理の息子の間に立って苦悩する母お幸。母の深い愛情に打たれ、濡髪を逃がそうとする与平衛と女房お早。濡髪は義理を立てて縄に掛かろうとしますが…。

主役は南与兵衛、後の南方十次兵衛となっていますが、お幸が良い人だからこそ成り立つお話です。孝太郎さん演じるお早の(ちょっと元遊女には見えない気もしましたが)いかにも女房といった感じの生活感が良かったのを始めとして、皆さん好演でしたが、竹三郎さんのお幸に舞台が支えられていたように感じます。

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2007年5月30日 (水)

ダム ヤンキース

青山劇場でミュージカル『ダム ヤンキース~くたばれ!ヤンキース』を観劇しました。

【出演】
ローラ…湖月わたる
アップルゲート…川崎麻世
ジョー・ハーディ…大澄賢也
グロリア・ソープ…矢口真里
メグ・ボイド…杜けあき
ヴァン・ブーレン…光枝明彦
ジョー・ボイド…青山明
シスター・ミラー…伊東弘美
ドリス・ミラー…福麻むつ美

赤羽根沙苗・市川沙也子・内田このみ
織田和馬・坂本まさる・首藤萌美・杉本崇
鈴木奈苗・清野秀美・高原紳輔・田村雄一
附田政信・登坂良樹・橋本好弘・盛合大介

ワシントン・セネターズの熱狂的ファン、ジョーは、妻のメグそっちのけで野球中継に熱中する大の野球狂。宿敵ヤンキースを倒すため、悪魔アップルゲートと契約、若返って強打者ジョー・ハーディとなり、セネターズに入団する。
ジョーは、打てばホームランの大活躍で、チームを優勝争いに導き、新聞記者のグロリア・ソープらマスコミは、ジョーをスター選手に祭り上げる。ところが、元来愛妻家のジョーはメグと会えない暮らしに日増しに耐えられなくなってしまう。遂にジョーは自分の家に下宿、メグと一つ屋根の下で暮らし始める。
これをよく思わないアップルゲートは、セクシーな魔女ローラを送り込んで、ジョーとメグの仲を裂こうと試みるが…。

2001年2月、友達と3人で訪れた憧れのブロードウェイ。このミュージカルの聖地で初めて観た作品が『Fosse』でした。フォッシースタイルのダンスに惹かれた私は、帰国後、ボブ・フォッシーの作品をもっと観たくなって、図書館でビデオを2本借りました。そのうちの1本が映画版「くたばれ!ヤンキース」でした(もう一つは自伝的映画の「オール・ザット・ジャズ」で、BWの『Fosse』で観たBen Vereenが出ていて嬉しかったです)。

その映画版の印象があまりに強くて、「グウェン・ヴァードンと宝塚の男役トップって全然違う…」と思っていましたが、湖月わたるの現役時代を知らないのが良かったのか、ローラのキャラの濃さもあるのか、あまり違和感なく観ることが出来ました。スタイルの良い長身で魅せるダンスも素敵でした。ただ、ファンの皆さんが、ローラが登場しただけでものすごい拍手をしたのには閉口しましたけど…。

もう一人の元トップ、メグ役の杜けあき。『風と共に去りぬ』のメラニーのときと同じく、貞淑な優しい女性の雰囲気が良く出ていて、何だか可愛らしかったです。映画版ではメグはもっと老けていたような記憶がありますが、ジョー・ハーディとの年の差があまり感じられませんでした(大澄賢也と杜けあきは5歳くらいしか実際変わらないので)。減量しただけあって、大澄ジョーも若々しいのですが、30代の俳優さんがジョーをやればいいんじゃないかな、と思いました。
その大澄ジョーは、ダンスシーンがさすがで素晴らしかったです。でも、ジョーが若返るシーンで青山明さんから歌い継ぐのはちょっと無理があるというか、青山ジョーの「Goodbye Old Girl」に聞き惚れていた耳には「あらあら」といった感じでした。

川崎麻世演じるアップルゲートは、狂言回し的存在。「妻とは邪魔なものだ!!」という台詞があり、プログラムで「川崎麻世の言葉に聞こえなければいいんですけど」と語っていますが、どうしても本人の言葉に聞こえてしまいました(笑)。

矢口グロリアは、彼女の小ささを活かして、キュートでコミカルなグロリア像を作り上げていました。『何日君再来』での石川梨果もそうでしたが、元モー娘も侮れませんね。歌がちょっと弱い気もしますが、小さくても存在感があるし可愛らしいです。

「Shoeless Joe From Hannibal, Mo」や「Whatever Lola Wants」や「Who's Got the Pain」などダンスナンバーが目立つ中で(さすがトニー賞7部門受賞しただけあって名曲揃いです)、セネターズのヴァン・ブーレン監督と選手が一丸となってハーモニーを聴かせる「Heart」が一番耳に残りました。劇場を出て口ずさんでいたのがこの曲です。実は、今日の舞台で一番楽しみにしていたのが、光枝ヴァン・ブーレンでした。『タイタニック』でも良かったけれど、古き良きアメリカのミュージカルで四季時代と変わらぬコメディセンスを見せてくれたのが嬉しいです。とても素敵な監督でした。

面白かったのは開演前のアナウンス。フジテレビの山本麻祐子アナの声だそうですが、会場が青山劇場ならぬブルー・マウンテン・スタジアム、開演はプレイボール、客席はスタンド…と、まるで野球の試合に来たみたいなのです。
また、2幕スタート前の5分間に、客席に風船が配られます。第1幕が7回表、第2幕が7回裏とされ、第2幕の始まりにグロリアやアンサンブルが「Take me out to the ball game」を歌い、最後に風船が舞うのですが、配られるのが1階席だけだったので、2階席の私たちは取り残された気分に…。
さらに野球の試合のシーンに出てくるアナウンサーの実況の声が「プロ野球ニュース」の三宅アナ!さすがの実況でしたよ。

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2007年5月19日 (土)

LUV

ル・テアトル銀座でミュージカル・コメディ『LUV』を観劇しました。

【出演】
エレン…安寿ミラ
ミルト…森山開次
ハリー…貴水博之

とある橋の上。浮浪者ハリーが遺書をしたため、投身自殺を図ろうとしていると、そこへ、成功者然としたスリーピース姿の男、ミルトがやってくる。大学時代、親友同士だった2人は15年ぶりに偶然の再会をするのだった。
事業で成功し、幸せいっぱいに見えるミルトだが、現在リンダという若い女性と不倫中。何とかして妻のエレンと離婚できないかと悩んでいたところにハリーと再会し、あることを思いつく。ハリーにエレンを押し付ければ自分はリンダと一緒になれる…。
ミルトの思惑通りに事は進み、2人は意気投合。ハリーとエレンは結婚し、ミルトはリンダと結婚する。
それから1年がたった夜。あの橋の上でエレンが本を読んでいる。そこにミルトもやってくるが、彼はリンダとの結婚を後悔していた。エレンとやり直したいミルト。エレンは、ハリーがいるからそれは無理だと言うが、実は彼女もハリーをもう愛していないのだ。
ハリーさえいなければ、自分たちは幸せになれる。もともと、自殺しようとしていたハリーの命を救ったのはミルトなのだから、その命を奪ったって構わない。2人はハリーを殺害しようとするが…。

たった3人で休憩込み2時間20分の舞台を持たせるのには驚き!
円周率を小数点以下30桁まで暗誦出来るほどの記憶力があり、知性と教養の塊となってしまっているエレン。結婚生活中のセックス回数を記したグラフをつけたり、愛情を具体的に証明しろと詰め寄ったりして、笑いを誘います。円周率の部分は歌になっているのですが、歌詞とは言え、30桁歌わなければならない安寿ミラさん、大変ですね。客席から感嘆の声が上がっていました。
ダンサーとして有名でミュージカルで歌うのは初めての森山開次さんですが、歌もちゃんと歌えていました。なんて書くと何だか失礼かもしれませんが、歌声を聴いて椅子からずり落ちそうになる人も時々いるので…。長い金髪でエリートサラリーマンには見えませんでしたが、さすがダンサー、身のこなしがキレイでした。
そして、ミルトとエレンの夫婦に翻弄されるハリー役の貴水博之さん。以前『ミス・サイゴン』のクリスにキャスティングされながらも降板してしまったので、今回初めて舞台で観ました。access時代をあまり覚えていないので、サイゴン降板のときも「ふーん」といった感じで受け止めていたのですが、今日の舞台で演技しながら歌う姿を観て、どんなクリスだったんだろうな…と観てみたかった気がします。

1幕は、役者のせいなのかスタッフのせいなのか、マイクがゴソゴソと変な音を立てていて、歌や台詞に聞き取り難い部分があり、ちょっと残念でした。
2幕では、ミルトとエレンが、ハリーの殺害に躊躇するところと、何か困ったことがあると茶色い紙袋を頭から被って外の世界から逃げている(ライナスの安心毛布みたいな感じ?)ハリーが、エレンのためにそれを捨てようとしながら捨てられなくて葛藤するところが、同じナンバーで歌われ、非常にミュージカルらしくて良いシーンだと思いました。

Sさん、チケットありがとうございました。

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2007年5月10日 (木)

何日君再来

日生劇場で『何日君再来(イツノヒカキミカエル)』を観劇しました。

【出演】
日向英一郎…筧利夫
玲(リン)…黒木メイサ
アキラ…藤原一裕
美華…石川梨華
テレサ…en-Ray
孫(ソン)…遠山俊也
劉(リュウ)…山本亨
青空のぞみ…彩輝なお

日本人音楽プロデューサー・日向と中国のスパイ・リンが出逢った、類いまれな歌声を持つ台湾人の少女・テレサは、台湾の“秘密兵器”だった…。テレサをアジアのスターに育て、「歌で平和のために戦いたい」という日向と、その熱い思いに夢を託すリンとテレサ。テレサを奪うべく追ってくる台湾マフィアと中国公安部をかわしながらも、3人はやがてコンサートを行うため、民主化運動に燃える学生たちと中国人民解放軍が一触即発状態となった北京へと向かう。そこで3人を待ち受けていたものは?

たまたま頂いたチケットでしたが(Pさん、ありがとうございます)、観に行くちょっと前に、この舞台を降板した辻希美の妊娠・結婚が発表され、そのためにこの舞台のことも話題となったのでビックリ。舞台のあと、帰宅してPCをつけたら、結婚会見のラブラブ写真がネットニュースに出ていて、おめでたいことだとは思いますが、何だかなぁ、という気持ちになりました。今日は本当は辻希美出演回で、払い戻しがあったのか空席がいっぱいあったし…。
そもそも、主要キャストの1人が元モー娘のダブルキャストという点で、正直あまり期待していなかったのですが(ファンの方、すみません)、石川梨華は、TVで見るキャラクターとは180度違う役を熱演していて、カトリーヌの衣装も似合っていて、良かったと思います。アイドルだからって観る前から評価を決め付けてはいけませんね。

ミュージカル仕立てで、私でさえも知ってるようなテレサ・テンの有名な曲(テレサ役のen-Rayが上手い!)も沢山流れて、笑いどころやアクションシーンも多く、飽きさせない舞台でした。一方で、中国と台湾の難しい関係や天安門事件、禁じられた歌として歴史に翻弄された「何日君再来」のエピソードも絡む内容の濃い舞台でした。
時代は違いますが、アジアを舞台に色々な国の思いや人々の願いが交錯し、「何日君再来」が流れるという点で、劇団四季の『李香蘭』を彷彿とさせました(中国の男装スパイ役に扮する黒木メイサがとてもかっこよく、『李香蘭』の川島芳子のようでした)。また筧利夫が出ているからというだけではないと思いますが、『ミス・サイゴン』の雰囲気も感じました。

自分の歌声を政治的に利用されてしまうテレサ。台湾と中国の間で揺れるリン。在日華僑三世であるアキラ。在日韓国人であり、リ・スジョンという韓国名を隠して生きる青空のぞみ。
中国人、台湾人、日本人、韓国人。それぞれ国や言葉は違っても、みんな同じアジアに生きるトンバオ(仲間)なのだと教えられました。劇中歌「川の流れの始まるところ」が優しく心に染みました。

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2007年4月18日 (水)

四月大歌舞伎

『四月大歌舞伎』(歌舞伎座・夜の部)を観に行きました。
今月は「中村信二郎 改め 二代目中村錦之助襲名披露」です。

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一、源平布引滝 実盛物語
九郎助・小よし夫婦は、源氏再興の念願かなわず命を落とした木曽義賢の妻で、懐妊中の葵御前をかくまっています。そこへやって来たのは、平家方の斎藤実盛と瀬尾十郎。葵御前が産む子を検分するためでしたが、窮した小よしは赤子の代わりに、九郎助が拾ってきた白旗を握った女の片腕を差し出します。それは、実盛が斬り落とした九郎助の娘小万のものでした。実盛はその時の事情を語り、小万の息子の幼い太郎吉に、将来潔く戦場で討たれようと約束します。

斎藤実盛…仁左衛門
葵御前…魁春
瀬尾十郎…彌十郎
太郎吉…千之助
郎党…宗之助・猿弥
九郎助…亀蔵
小よし…家橘
小万…秀太郎

千之助くんが可愛かったです(^-^)初舞台の様子をテレビで観て以来、舞台で観たいなと思っていたのがやっと叶いました。初舞台のときの4歳の(舞台上で、拍手を浴びて嬉しくなり、ウルトラマンのポーズをとってました)印象しかなかったので、しっかりと役を勤めている姿に「大きくなったねぇ」と、まるで親戚のおばちゃんみたいな私(^^;
さて、この演目、以前に一度観ています。「実盛物語」とは実盛についての物語という意味ではなく、実盛が物語るということだったのですね。イヤホンガイドで聞いて二度目にして初めて知りました。
前回観たときの実盛役は海老蔵。若い実盛も良いのですが、実盛の持つ懐の深さはやはりベテランの仁左衛門のほうが出ていた気がします。実盛は、太郎吉の洟をかんでやったり馬に乗せてやったりしますが、こういうシーンも、実の祖父と孫が演じるとより一層微笑ましく見えます。こういう見え方をするのは、息子や孫と共演することがよくある歌舞伎ならではだな、と思いました。

二、二代目中村錦之助襲名披露 口上
「中村錦之助」は、映画界の大スター萬屋錦之介さんの前名。初代の甥である信二郎丈が二代目として襲名されました。
ずらり舞台に並んだのは、上手より、芝翫・梅玉・我當・魁春・東蔵・彌十郎・門之助・福助・秀太郎・仁左衛門・雀右衛門・富十郎・信二郎改め錦之助・時蔵・勘三郎・勘太郎・七之助・隼人・種太郎・獅童・歌昇・歌六・吉右衛門。
皆さん口を揃えたかのように、錦之助さんはさわやかでおっとりとした良い人だ、今の雰囲気からは想像できないが子供の頃はやんちゃだった、と言うのが面白かったです。先代のことは私は良く知りませんが、それでも先代と当代の持つ雰囲気はだいぶ違うな、と思っていました。映画スターとしての萬屋錦之介さんのイメージではなく、新しい錦之助像を作っていってほしいです。

070418_2 ←キレイな祝幕です。

この後が食事休憩の時間。ロビーで仁左衛門さんの奥様と、孝太郎さんの奥様(千之助くんのママ)をお見かけしました。

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↑今日は3階の「やぐら茶屋」で幕乃内弁当を。
せっかくだから襲名弁当にすればよかったかな?

三、双蝶々曲輪日記 角力場
大坂堀江の角力(相撲)小屋。負け無しの大関濡髪長五郎と小兵の放駒長吉の一戦は、意外にも放駒に軍配が上がります。濡髪びいきの山崎屋の若旦那与五郎は、悔しくてなりません。実は、与五郎の恋人である遊女吾妻に横恋慕する平岡郷左衛門は、放駒びいき。濡髪は放駒に勝ちを譲ることで、郷右衛門に吾妻の身請けを諦めてもらうつもりだったのですが…。

放駒長吉/山崎屋与五郎…信二郎改め錦之助
藤屋吾妻…福助
平岡郷左衛門…彌十郎
仲居おたけ…歌江
角力弟子閂…隼人
三原有右衛門…獅童
茶屋亭主金平…東蔵
濡髪長五郎…富十郎

相撲に熱狂する人々の姿がいきいきと描かれています。濡髪と放駒の結びの一番が始まると、人々は皆角力小屋に入ってしまい、歓声だけが聞こえて舞台上は無人になります。誰もいない舞台を見つめるのが何だか新鮮でした。
与五郎と放駒の二役を、錦之助が早替わりで演じ分けるのが見どころです。つっころばしの若旦那・与五郎のほうが合っているように見えましたが、関取になっても丁稚気質が抜けない放駒に、郷左衛門が「襲名したんだからもっと堂々と歩けよ」と言うのが面白かったです。

四、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎
芝片門前の魚屋宗五郎宅は、屋敷奉公に出ていた妹のお蔦の葬儀で悲しみに包まれています。不義による咎での磯部主計之助によるお手討ちとのことでしたが、お蔦の同僚おなぎの話で、それはとんだ濡れ衣であることが発覚。怒った宗五郎は禁酒の誓いを破って酒を飲み、女房おはまや父太兵衛、店の若い者三吉らが止めるのを振り切って、磯部邸に怒鳴り込みます。

魚屋宗五郎…勘三郎
女房おはま…時蔵
小奴三吉…勘太郎
召使おなぎ…七之助
父太兵衛…錦吾
磯部主計之助…信二郎改め錦之助
浦戸十左衛門…我當

禁酒の誓いを破って一杯、二杯と杯を重ね、どんどん顔つきが変化していく宗五郎。さすがの演技です。宗五郎本人も、おはまたちもいたって真剣なのですが、お酒をめぐってのやり取りがドタバタコメディのようでした。こういう場面は真面目にやればやるほど観ていて面白いですね。お酒を飲ませないようにする三吉に、宗五郎が「誰に向かって言ってるんだ(生意気だぞ)」というようなことを言うのですが、演じているのが実際の親子なので、アドリブっぽく聞こえました。今月は、「実盛物語」も、「角力場」も、役と現実がリンクしていることが多かった気がします。
大暴れしながらも、家老の浦戸のお蔭で斬り捨てを免かれた宗五郎。お蔦の濡れ衣も晴れ、主計之助は宗五郎夫妻に詫びます。お蔦をお手討ちにされた悲しみは勿論晴れないものの、宗五郎たちが主計之助のさまざまな配慮に対し感謝して幕となります。磯部主計之助という役は、お蔦の不義を信じ、怒り、酒に酔って彼女を殺したことを恥じる弱さ(宗五郎と同じで、主計之助も酔ったら大変な人なのです)と、殿様としての大きさも見せないといけないし、なかなか難しい役だと思いました。
今日の感想の最後も子役の話になってしまうのですが、鶴松くんの丁稚の賢そうな雰囲気がとても良かったです。

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2007年3月15日 (木)

コンタクト

今回2回めの『コンタクト』観劇(四季劇場・秋)をしてきました。
劇場に着いてすぐ、スタンプラリーのブースへ行き、『コンタクト』のキューピッドをモチーフにした携帯ストラップをget(^-^)v

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Part.1:Swinging

【出演】
ブランコに乗る女…クリスティン・ゼンダー
貴族… 菊池正
召し使い…満寧

前回観たときに、5年前と何かが違うぞ、と思ったのにそれが何だか分からなかったのですが、今日分かりました。最後に「上出来だ!」という台詞が入るのですが、今回の公演から何故か英語なのです。「Well Play!」って言っているのかな。でも、日本語で言ってくれないと、私達日本人には意味がよく分からないのでは…?

Part.2:Did you move?

【出演】
妻…団こと葉
夫…明戸信吾
ウェイター長…吉元和彦

団さん、坂田さんより若いはずなのですが、なんか老けて見えました(^^;空想シーンでは表情がくるくる変わるのですが、林下さん、坂田さんに比べて一番現代っ子っぽいブルードレスでした。「ファランドール」で皆が一斉に踊りだすところが、何度観てもおかしくて大好きです。

Part.3:Contact

【出演】
マイケル・ワイリー…加藤敬二
黄色いドレスの女…坂田加奈子
バーテン…明戸信吾

予想通りシャープな坂田イエローですが、どうやら私の持っているイエロードレスのイメージは、バックボーンにクラシックバレエがある高久さんや酒井さんのようです。坂田イエローはなんだか鋭角的過ぎるなぁ、と思いました。また、タイトなドレスとは言え、肋骨が透けて見えるほど坂田さんがスリムなのに改めてビックリ。高久さんや酒井さんもかなり細いけれど、バレリーナの割にガリガリではない(?)ので気にならなかったのですが。ミネッティーさんの留守電メッセージは、安心して聞けました。
加藤ワイリー、何度観てもいいですね。個人的には、ルーシーのことを喋っているときの話し方がツボです。

《アンサンブル》
村井まり子・杏奈・上延綾・榊原央絵・金井紗智子・ソンインミ
望月龍平・大塚俊・小川善太郎・張春紅・朱涛

今日は、同じ時間帯に隣の春劇場で『ライオンキング』をやっており、『コンタクト』の休憩時間に覗いたら、ハイエナたちが客席通路を通るために、ロビーでスタンバイしているのが見えて面白かったです。『ライオンキング』、もう何年も観ていないなぁ…。

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2007年2月28日 (水)

ひばり

シアターコクーンで『ひばり』(作:ジャン・アヌイ、翻訳:岩切正一郎、演出:蜷川幸雄)を観ました。劇団四季の公演で観たことのある作品ですが、演出と役者が変わるとどう違うのかを確かめたいと思って、あと松ジャンヌが見たかったので(モーちゃんの、松たか子好きだね~、という声が聞こえてきそう(^^;)、千秋楽に観に行きました。

【出演】
ジャンヌ…松たか子
父…二瓶鮫一
母…稲葉良子
兄…堀文明
司教コーション…益岡徹
異端審問官…壤晴彦
検事…磯部勉 
ラドヴニュ師…横田栄司
シャルル…山崎一
王妃…月影瞳
アニェス(愛人)…小島聖
ヨランド王太后…阪上和子
大司教…品川徹
ラ・トレムイユ…久富惟晴
ウォーリック伯爵…橋本さとし
ボードリクール…塾一久
ラ・イール…妹尾正文
死刑執行人…飯田邦博
番兵ブドゥッス…野辺富三
イギリス兵…山本真嗣
小姓、兵士…清水圭吾
兵士…中村大輔、安部賢一、川島拓
司祭、延臣…宇畑捻、大神信、小川喬也、葛西弘、北澤正昭、倉澤誠一、小林博、高田誠治郎、宅嶋渓、竹居正武、遠山陽一、西尾嘉十、森下隆一、渡部純二

百年戦争と呼ばれた長い戦争終結の糸口をつくり、祖国を救った19歳の少女が裁判にかけられている。何の専門知識も経験もないまま17歳で軍隊の先頭に立ってイギリスと戦い、連戦連勝を収めた戦歴、13歳の頃から何度も聞いた「フランスを救え」という神の啓示、それに伴って彼女が起こした奇跡。それらすべてが、イギリスとフランス、政治と宗教、大人達の虚栄心と欲望によってかき消されようとしていた。
法廷で自らの半生を演じさせられている男装の少女の名は、ジャンヌ・ダルク―。

観た後に、お芝居を観た、と感じたのが四季の公演で、演劇を観た、と感じたのが蜷川版でした。四季のほうが見た目が華やかで、台詞が母音法で発せられるので聞き取りやすく、良い意味で芝居がかっていました。それに対して今回の公演は、ボクシングのリングを意図したステージや衣装が比較的地味目なので、見た目の華やかさはあまりありません。一番輝かしい戴冠の場面も、四季の方が美しかったと思います。
かと言って四季版のほうが優れていたというわけでもありません。蜷川版は、劇団ではないので、役者さんたちのバランスが取れているのが良かったです。四季の田邉ウォーリック伯は、野村ジャンヌよりも若いさわやかなお兄ちゃんといった雰囲気にどうしてもなってしまっていたのですが、橋本ウォーリック伯は、裁判なんてさっさと済ませたい面倒くさがりで利己的な面を見せてくれていました。
小島アニエスの色っぽさも素敵でした。シャルルは、四季の味方シャルルのほうが良かったかな。味方さん、けん玉もうまかったし。

役者さんの中には、台詞が若干聞き取りにくい人もありましたが、それは、今日の私の席が2階の最後列だったせいもあるかもしれません。今日のキャストで自由劇場で観られたらどんなにいいだろうか…と思いました。
台詞と言えば、四季出身の壌晴彦さんの台詞はとても聞きやすく、朗々とした美声でした。ジャンヌに肩入れして観ている観客としては、審議官の台詞に聞き惚れたくはないのですが、思わず聞き惚入ってしまいました。
また、ジャンヌが神の声を聞く場面での声の変え方は、四季の野村ジャンヌよりも、松ジャンヌに軍配が。ジャンヌが直接話法で神の言葉を話すことは四季版を観てわかっていたのに、誰が声を出しているんだろう?と思ってしまったほどです(^^ゞ

今回の公演では、蜷川さんが昨年結成した「さいたまゴールドシアター」の皆さんも司祭役として舞台を囲んでいましたが、渋い存在感を漂わしている以外にはあまり意味がなかったかな、という気がしました。演劇の勉強にはなったと思うのですが…。
千秋楽なので、立ち見も満員で(立ち見席の人たち、3時間以上立って観ているなんてすごい体力!!私には出来ない…)、蜷川さんも登場したカーテンコールも盛り上がり、昨日のファントムに続き、今日もスタンディングオベーションとなりました。

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2007年2月27日 (火)

オペラ座の怪人

電通四季劇場・秋で『オペラ座の怪人』を観劇しました。

【出演】
オペラ座の怪人…高井治
クリスティーヌ・ダーエ…西珠美
ラウル・シャニュイ子爵…鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ…種子島美樹
メグ・ジリー…荒井香織
マダム・ジリー…秋山知子
ムッシュー・アンドレ…林和男
ムッシュー・フィルマン…小林克人
ウバルド・ピアンジ…半場俊一郎
ジョセフ・ブケー…岡智

私にとっては二年ぶりのファントムでしたが、今日観ることが出来てホント良かったと思いました。今日は追加公演だったので、以前発売になった分でチケットが取れなかった人たちや、何度でも観たいというファンが集結したようでした。以前の発売分で希望の席が取れず、この追加公演を狙った人にとっては、この公演が自分にとっての見納め、千秋楽になることもあり得ます(私&一緒に行ったRちゃんもそうでした)。そういうこともあって、非常に熱いカーテンコールとなりました。最終的にはオールスタンディングに近い形になり、役者さんたちも何度も拍手に応えてくれました。キャラクター的にニコニコするわけにいかず、客席に小さく手を振る高井ファントムが可愛かったです。

その高井ファントムですが、少々お疲れモードに見えました。高音がフラット気味に聞こえたし、伸ばすところも足りないような…。それでも熱演で、素敵なファントムでしたし、好きなファントムなので、今日も高井ファントムが観られて良かったです。
今日初めて観た西クリスティーヌも気に入りました。韓国出身のようですが、訛りも気にならなかったし、歌もうまいし、何より声に温かみがある気がしました。
鈴木ラウルは、最後にクリスティーヌがファントムにキスをするのを見ている表情が、すごく嫌そうだったのが印象に残りました。
いつ観ても出演されている(気がする)種子島カルロッタと半場ピアンジ、さすがです。

クリスティーヌだけが「ハンニバル」でバレエシューズを履いていることや、「イル・ムート」で浮気される殿様のコミカルな演技の可笑しさなど、今更ながら気づいたりして、名作は何度観ても楽しめるのでした。

それにしても、ロイド=ウェバーは天才だと、観るたびに感心してしまいます。『キャッツ』も名曲揃いではあるのですが、視覚に訴える部分が(特に四季の公演では)大きいと思います。でも、『オペラ座の怪人』は、劇中の3つのオペラの異なる曲調、聴くたびにぞくぞくするテーマ曲、ファントムとラウルのそれぞれのラブソング(「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」)など傑作だらけです。

観劇後、汐留シティセンターの「南欧KITCHEN麦房家」で食事をしながら、この作品が大好きで舞台も映画も何回も観ているRちゃんと、ファントム談義に花を咲かせました。一緒に観に行けてよかったです(^-^)

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2007年2月 2日 (金)

コンタクト

四季劇場・秋で『コンタクト』を観劇しました。
5年ぶりの東京公演。東京初演のときの観劇回数を数えたら、7回も観ていたことが判明!というわけで、今回が8回目の観劇です。
開演前のアナウンスも、久々に聞くと思わず笑ってしまいます。

Part.1:Swinging

時は18世紀。牧歌的な森の中で、ひと組の貴族のカップルがピクニックをしている。ピンクの優雅なドレスを着た若い貴婦人は、召使が揺らすブランコに乗り、男性の方は、フラゴナールの絵画から抜け出たようなその光景を傍らで眺めて楽しんでいる様子。そのうち、飲んでいたワインのボトルが空になると、女性は貴族の男性に、ボトルを取ってきてくれるように頼む。彼が走り去った後、大胆にも貴婦人と一緒にブランコに乗って漕ぎ始めたのは、なんと…。

【出演】
ブランコに乗る女…クリスティン・ゼンダー
貴族… 菊池正
召し使い…満寧

語弊のある言い方になりますが、3つのエピソードの中で、いちばんどうでもいいのがこのPart.1。「My Heart Stood Still」の曲とぴったり合うダンサーの演技や、ブランコに乗ってのアクロバティックな動きにはいつも感心してしまうのですが、10分もしないで終わってしまうこともあって、観た後に残るものがないというか…。3人に感情移入も出来ないのですが、この「Swinging」が一番古い時代を描いているにも関わらず、一番変わったコンタクトのしかたをしているという点が興味深いと思います。

Part.2:Did you move?

1954年のニューヨーク。クイーンズのイタリアン・レストランに、マフィアのボスらしき横柄な男が、内気な妻を連れてやってくる。日頃から紳士的とはとても言えない夫に服従させられている妻は、束縛から逃れたいあまり、夫がビュッフェ式の食事を取りに席を立った束の間、白昼夢にふける。夢の中で彼女は、その店のウェイターと、自由に、うっとりして踊りだした。 

【出演】
妻…坂田加奈子
夫…明戸信吾
ウェイター長…吉元和彦

Part.2を観ると、カネロニやマニコッティを食べてみたくなります。それはさておき(笑)、シャープなダンスを踊る人、というイメージの強い坂田さん。初演の林下さんとはまた違った感じですが、意外にも抑圧された妻の役が良く似合っていました。
Part.2は、踊ることの楽しさが伝わってきて、バレエ風の振り付けを覚えて踊りたくなるほど大好きです。

Part.3:Contact

1999年、ニューヨーク。傍目には、地位も名誉も手に入れて成功した広告代理店の若い重役が、生活に疲れ、仕事に追われて生きることに虚しさを感じて自殺を図ろうとする。その混乱の中で幻を見た彼は、1度バーで見かけたものの、声さえもかけられなかった魅力的な黄色のドレスの女性に、再び出会う。そして彼女は彼をダンスに誘うのだった…。

【出演】
マイケル・ワイリー…加藤敬二
黄色いドレスの女…酒井はな
バーテン…明戸信吾

注目は四季初参加、客演の酒井はなさん。初演の高久さんがキュートな雰囲気だったのに対し、優雅で優しく、包容力のある黄色いドレスの女です。バレエとリズムの取り方も違うでしょうし、ヒールのある靴で踊るのも挑戦だと思いますが、シューズは違っても、足の甲が良く出ていて、すごくキレイでした。バレエの世界では台詞を喋らないので、ミネッティーさんの留守電メッセージやワイリーとの会話など、棒読みに近いのが残念。今後に期待といった感じです。
そして、踊れない男を演じる四季のトップダンサー、加藤敬二さん。5年前、他の俳優さんのワイリーも観ましたが、やはり加藤ワイリーが一番好きです☆

《アンサンブル》
金井紗智子・河西伸子・ソンインミ・田村圭・榊原央絵
望月龍平・大塚俊・小川善太郎・朱涛・張春紅

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終演後、バックステージツアーに参加しました。一旦ロビーに出て開始を待つのですが、参加者が424名いたらしく、ロビーのものすごい混雑ぶりには参ってしまいました。劇場側の段取りが悪いと思います。決められた席に着いてしばらくすると、舞台監督の平井さんが登場。ワイリー風に挨拶したあと、幕が上がるとそこはワイリーの部屋。平井さんが、舞台上の小道具やセットの意味などを説明してくれました。
ワイリーが授賞式でもらうトロフィーはキューピッドになっているが、キューピッド像は3部全てに登場し、さらにフラゴナールの絵にも描かれており、主人公たちの秘密を知っている存在であるということ。
ワイリーの部屋は高級アパートでありながらとても質素で、ビジネスで成功をおさめる華やかさとは異なる彼の内面を表していること。
ワイリーが首つりを図ろうとするロープのフサと、黄色いドレスの女が持っているバッグについているフサがリンクしていること…。
その後、抽選で選ばれたお客さんが舞台上でミニ体験をするコーナーに移りました。まず一人目の方(男性)がPart.1のブランコのシーンを、続いて二人目の方(女性)がPart.3の黄色いドレスの女がかっこよく登場する「Simply Irresistible」のシーンを、それぞれ再現。ポラロイド撮影もあり、選ばれたお客さんには良い思い出ですよね。実際自分が選ばれたら恥ずかしくてどぎまぎしてしまうと思うのですが、でも少し羨ましい気もします。
最後に、舞台(ワイリーの部屋)にグループ毎に上がり、5分間自由に見て回る時間になりました。自由と言っても、明日からの舞台に差し障ると困るので、当然触れてはいけないのですが…。Part.1に出てくるピクニックのお料理、幕が開く前に飾られているフラゴナールの絵画、Part.2のレストランのお料理、メニュー、タバコ、ドル札、Part.3のワイリーの愛猫ルーシーちゃん、バーテンが勧めるナッツ…etc.じっくり見てきました。
全てひっくるめて30分ほどでしたが、楽しいイベントでした。他の作品でももっとやればいいのになぁ!

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2007年2月 1日 (木)

タイタニック

東京国際フォーラムCでミュージカル『タイタニック』を観劇しました。

時は1912年4月、イギリスのサウサンプトン港。豪華客船タイタニック号がアメリカ、ニューヨークに向けて出向しようとしている。乗客は世界的な大富豪、商人や教師などの中産階級、そしてアメリカで一旗あげようと夢を抱いている貧しい移民たち。誰もが、タイタニック号の歴史的処女航海に参加できる喜びで輝いていた。
航海は順調に進み、やがて運命の4月14日を迎える。何もない静かな夜、乗客はそれぞれに自分たちの時間を楽しんで過ごしていた。そして深夜、見張りの船員が、突然、氷山が目前に接近してくるのを発見する。緊急事態に、船長・設計士・造船会社のオーナーは、お互いに罪を擦り付け合う。
一方、乗客たちは、女性と子どもたちを優先して、次々と救命ボートに乗移った。幸せな家族を襲う突然の悲劇。再会を約束しながら、離ればなれになっていった。そんな中、「長年苦楽を共にした夫と別れるのは辛い」と船室に戻っていく老夫婦の姿もあった。
こうして、すべての救命ボートが船を後にするとタイタニック号は身も凍るような静寂に包まれるのであった…。

【出演】
トーマス・アンドリュース…松岡充
ハロルド・ブライト…鈴木綜馬
フレデリック・バレット…岡幸二郎
ジム・ファレル…浦井健治
ウィリアム・マードック…岡田浩暉
ケイト・マクガワン…紫吹淳
アリス・ビーン…森口博子
イーダ・ストラウス…諏訪マリー
ウォーレス・ハートリー…浜畑賢吉
J・ブルース・イズメイ…大澄賢也
イジドー・ストラウス…光枝明彦
ヘンリー・エッチズ…藤木孝
キャプテン・E・J・スミス…宝田明

アンサンブルキャストと感想は後日アップします。すみません。

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2007年1月15日 (月)

新春浅草歌舞伎

浅草公会堂で『新春浅草歌舞伎』(第二部)を観劇しました。

時間までまだ少しあったので、お参りをすることに。

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仲見世を伝法院通りへ抜けて公会堂へ。公会堂の向かいのお店に鼠小僧を発見!

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まずは恒例のお年玉〈年始ご挨拶〉。
チケットを買ったときには誰の回だかわからなかったのですが、たまたま勘太郎さんの回に当たりました。ラッキー(^^)v
「『義経千本桜』には忠信編、権太編、知盛編の3つのストーリーがある」「(『身替座禅』に出てくる)浮気はいつの世にもあるもの。今に通じるお芝居」などと演目を説明してくれました。白塗りに中村屋座元の裃で登場した勘太郎さん。第一部では、他の人と同様に、素顔に羽織袴だそうです。

一、義経千本桜 渡海屋・大物浦
渡海屋銀平実は新中納言知盛…中村獅童
女房お柳実は典侍の局…中村七之助
源義経…中村勘太郎
相模五郎…中村亀鶴
入江丹蔵…片岡愛之助
武蔵坊弁慶…市川男女蔵

都落ちした源義経は、西国を目指して摂津国大物浦にある船宿・渡海屋に逗留している。実はこの渡海屋の主である銀平こそ、壇ノ浦の合戦で討ち死にしたはずの平知盛。知盛は一門の仇である義経に恩を売り、油断させて、復讐の機会を窺っていた。やがて西国に出立していく義経。意気揚々と義経討伐に向かう知盛だったが、策略を見抜いていた義経の返り討ちに遭い…。

お正月の浅草は、若手が大役にチャレンジする場ですが、知盛も典侍の局もなかなか立派で良かったです。知盛の壮絶な最期が印象に残ります。
義経も、凛とした悲運の青年武将という雰囲気が良く出ていました。
相模五郎と入江丹蔵はコメディリリーフ。嫌なやつとして登場しますが、「魚づくし」の台詞で笑わせてくれます。歌舞伎には何の某、実は誰々というのが多くて、この2人も、また銀平とお柳も、真の姿を持っているわけですが、筋書を見ないとついていけないし、筋書を読んでしまうと驚きがないし、難しいなぁ、といつも思います。
弁慶はおいしい役なので、もう少しオーラが欲しいところかも。安徳天皇役の原口智照くん、小さくてかわいい!

毎年浅草ではイヤホンガイドを借りないのですが、今回は借りました。幕間に俳優インタビューが聞けるのです。男女蔵、獅童、亀鶴、愛之助、勘太郎・七之助の順で(何故か兄弟はセット)、一人一人、浅草の印象やお薦めのお店、今年の目標などを語っています。愛之助さんが歌舞伎とは全く関係ない目標(ダイビングのライセンスだったかな)を話していたのと、勘太郎さんが愛之助さんのことを「愛之助様」と様づけで呼んでいたことが印象的でした。

二、新古演劇十種の内 身替座禅
山蔭右京…中村勘太郎
太郎冠者…中村亀鶴
奥方玉の井…片岡愛之助

恐妻家の山蔭右京は、恋人・花子に会いに行きたくてたまらない。右京は最近夢見が悪いことを理由に一晩持仏堂で座禅をしたいと言い、妻の玉の井になんとか納得させる。右京は太郎冠者を自分の代わりに座禅させ、花子のもとに急ぐ。
明け方、幸せいっぱいの右京が微酔い加減で戻ってくる。花子とのやりとりの一部始終を語って聞かせる右京。ところが、座禅衾の中にいたのは…。

イヤホンガイドの説明で、「六代目菊五郎、その娘婿の十七代勘三郎、当代の勘三郎と、代々の当たり役に六代目の曾孫の勘太郎が挑みます。」と言っていたのを聞き、またその当たり役を上手にこなしている勘太郎さんを見て(お父様からはダメ出しされているのかもしれませんが)、改めて、歌舞伎の世界における家の芸とか血筋の重みを感じました。祖母や曾祖母が三味線や長唄が得意だからといって、私にも出来るわけではありませんが、歌舞伎界ではそうは言っていられないですよね。花子の話をするときの鼻の下の伸び具合が最高でした(^^;
玉の井は、誇張した化粧で笑わせる役者さんもあるようですが、愛之助さんはそういうことはしておらず、涼やかな目元で少しばかり綺麗なところが逆に怖い印象を与えていました。
太郎冠者の亀鶴さんは、真面目で朴訥とした雰囲気が太郎冠者にぴったりに思えました。
楽しいお芝居に、観客席からも笑いが絶えませんでした。歌舞伎で初笑い。何だか粋でいいですね。

観劇の後に、舟和でお茶をしました。

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↑芋ようかん大好きです(^o^)

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2007年1月 6日 (土)

スウィーニー・トッド

日生劇場でミュージカル『スウィーニー・トッド』を観劇しました。私&T嬢にとって今年の初観劇です。

19世紀末のロンドン。好色なターピン判事に妻を横恋慕され、無実の罪を着せられ流刑にされた床屋のスウィーニー・トッド。
若い船乗りアンソニーに命を救われ、15年ぶりに街に戻った彼は、妻の自殺と、娘ジョアンナがターピンに養育されている事実を知る。彼への復讐を期して、ラヴェット夫人のパイ屋の2階に店開きをするスウィーニー。その素晴らしい腕前から店は大繁盛。素性を偽る彼は、その過去を知る人間たちのひげをあたるふりをして喉をかききっていく。
ろくな肉を仕入れられないラヴェット夫人のミートパイはロンドン一まずいことで有名だったが、スウィーニーが殺した人間の肉でパイを焼くことを思いついて…。人肉パイはこの上もなく美味で、店は瞬くうちに大繁盛。死体も隠滅でき、一挙両得と高笑いの二人。
一方、アンソニーは偶然知りあったジョアンナと恋に落ちる。二人は駆け落ちを企てるが取り押さえられ、ジョアンナは精神病院に隔離される。
ターピンへの復讐を画策するスウィーニー、彼の知らない秘密を握りながら彼を愛し始めるラヴェット夫人、愛を成就したいアンソニーとジョアンナ、ジョアンナに邪な欲望を抱くターピン、スウィーニーの正体を疑う小役人ビードル、ラヴェットを慕う頭が弱い使いっ走りの青年トバイアス、不吉な予言を吐く謎の乞食女…それぞれの欲望が渦を巻き、物語は恐怖の終幕に突き進んでいく。

【出演】
スウィーニー・トッド…市村正親
ミセス・ラヴェット…大竹しのぶ
乞食女…キムラ緑子
ジョアンナ…ソニン
アンソニー…城田優
ターピン…立川三貴
ビードル…斉藤暁
トバイアス…武田真治
阿部裕、大須賀ひでき、岡田誠、越智則英、小関明久
さけもとあきら、中西勝之、水野栄治、山田展弘
秋園美緒、北澤装子、菅原さおり、高橋桂
福麻むつ美、三木麻衣子、山崎ちか

復讐のため、喉をかききって人を殺し、その人肉でパイを作ると言う、何ともむごい話なので、観劇始めにはどうかと思ったのですが、実際観てみると単に猟奇的な作品ではありませんでした。最後のナンバーで、スウィーニー・トッドはどこにでもいるというような歌詞があり、キャストが客席のあちこちを指差すのを見て、これは18世紀のロンドンの狂人の話ではなく、今を生きる私たちの話でもあるのだと思いました。
また、観ているうちにブレヒトの『三文オペラ』を思い出しました。『三文オペラ』の「メキ・メッサーの殺人大道歌(モリタート=マック・ザ・ナイフ)」と同じように、冒頭で「スウィーニー・トッドのバラード」が歌われたことでそう思ったのですが(ただし「スウィーニー・トッドのバラード」は「マック・ザ・ナイフ」のようにウキウキするナンバーではありませんが)、公演プログラムにも「初演時から『ブレヒト的かつディケンズ的なミュージカル』と称された」とあるのを読んで、やはりブレヒトを彷彿とさせるものがあるのだと確信したのでした。

『スウィーニー・トッド』は日本では四半世紀ぶりの再演になります。私にとっては初めて観るミュージカルです。ソンドハイムの名作ですから、タイトルだけはもちろん知っていましたが、気になりだしたのは数年前に映画「世界で一番パパが好き!」を見てからでした。主人公・オリー(ベン・アフレック)の娘・ガーティが、ブロードウェイで見た『スウィーニー・トッド』を気に入り、学芸会で演じる場面があるのです。学芸会でやるにはブラックすぎて観客たちが唖然としていた様子や、死体が下に落ちていく様子が面白かったことを覚えています。もっとも、学芸会でガーティが最初に歌いたかった曲は『キャッツ』の「メモリー」だったのですが。

映画と言えば、『スウィーニー・トッド』はティム・バートン監督で映画化されるそうです。出演はジョニー・デップにへレナ・ボナム・カーターとのこと。今からとても楽しみです。
今回の日本版も、その映画キャストに負けず劣らず豪華。スウィーニー役に市村正親、ラヴェット夫人は大竹しのぶ、演出はソンドハイムの『太平洋序曲』でトニー賞にノミネートされ、ソンドハイム・ミュージカルの第一人者である宮本亜門。ビッグネームの顔合わせに、宣伝では演劇的事件だと謳われていました。
ミュージカル界のスターである市村さんはもちろん素敵でしたし、歌いづらいソンドハイムの曲をいきいきと歌い、愚かで残酷なラヴェット夫人を可愛く滑稽に魅せた大竹しのぶさんの姿は、TVのバラエティ番組で見る姿と全く違い、これぞ女優だと思わされました。
出演者の中で今回初めて知ったのが、アンソニー役の城田優さん。若いながら舞台経験がいくつかあるようで、舞台映えするのも強みです。また、乞食女役のキムラ緑子さんは、主役を食いそうな存在感で、場をさらっていました。その他、役者さんたちが脇役まで皆好演だったので、話の内容はともかく、観劇始めにこれを選んで良かったと思った舞台でした。

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2006年12月24日 (日)

ガールフレンズ

博品館劇場でミュージカル『ガールフレンズ』を観劇しました。
ユーミンの曲から30数曲の歌詞を紡いで、2人の女性の10数年にわたる恋と友情の物語を描いたミュージカルです。

真理子と裕子は、高校時代からの親友同士=ガールフレンズ。
学生時代、内向的で恋にも奥手な真理子は、陽気なサーファーの文男に思いを寄せていたが、熱い思いを度の強い眼鏡の奥に隠し、なかなかアプローチできない。一方、活動的で恋愛にも積極的な裕子は、スキー場のディスコで知り合った徹に一目惚れし、徹のとりまきをはねのけて自分の彼氏にする。
あるとき、真理子のあまりの奥手ぶりに業を煮やした裕子が、とびきりの恋のアドバイスを与えると、真理子は魔法にかかったように恋にめざめ、眼鏡をはずし、一人の美しい女性として、文男に思いをぶつける。真理子の魅力に初めて気づいた文男と、真理子はカップルになる。真理子と文男、裕子と徹は、どこに行くにも4人一緒だったが、徹の浮気が原因で裕子と徹は別れてしまう。
そして卒業。OLとなった裕子はディスコで遊び狂う。文男が海外に転勤してしまった真理子も、遠距離恋愛がうまくいかず、破局を迎える。恋のゆくあてを失った真理子と裕子は、思い出の海岸で再会し、友情を深めるが…。

【出演】
真理子…堀内敬子
裕子…池田有希子
文男ほか…杵鞭麻衣
徹ほか…宮菜穂子
友達ほか…植木理奈子・大橋明日香

【スタッフ】
作詞・作曲/松任谷由実
企画・原案/ホイチョイ・プロダクションズ
作・演出/馬場康夫
音楽監督/武部聡志
音楽スーパーバイザー/松任谷正隆

ABBAのヒット曲だけで作ったミュージカル『マンマ・ミーア!』を観たとき、カタログミュージカルとかジュークボックスミュージカルと呼ばれるこの類のミュージカルを、日本のアーティストで作るならユーミンだろうな、と考えたことがありますが、私が考えていたような曲は殆ど入っていませんでした。「ノーサイド」とか「アニバーサリー」とか結構好きだし、絶対入っていると思ったんですけどね。ユーミンの素敵な曲がそれだけ沢山あるということなのだと思います。また、全編台詞ナシという『マンマ・ミーア!』にも出来なかったことをやってのけた点が、この作品のすごいところです。
「中央フリーウェイ」「サンド・キャッスル」のようなよく知っている曲も、真理子と裕子のハモで聴くと新鮮でした。歌詞も舞台上に表示されるので、曲の魅力を再発見できた気がします。

舞台全体の印象は、「ガールズパワー」とか「女子校」といった感じでした。出演者やバンドが皆女性だからというのもありますし(杵鞭さんの文男、カッコよかったです)、ユーミンが「女子校ノリ」で作ったという曲が何曲かあったからです。
「続 ガールフレンズ」の♪複雑な気持ちよ あなたがいちばん先に結婚してゆくなんて(略)オメデトウ 明日晴れやかなミセス もうどこかのばかなやつのもの、という歌詞。
「Song For Bride」の♪高二の頃のあなたのままで 止まって見えたヴァージンロード こんな綺麗なあなただったと 彼より先に知ってた、という気持ち。
私の友達でミセスになっている人たちは、グループの中でも結婚が一番早そうだと(私が勝手に)思っていた人たちだったし、実際に友達がヴァージンロードを歩いているのを見たときは、初めての参列だったので私自身が舞い上がってしまい、どんな思いで見ていたか記憶にないほどなのですが、それでも、とてもよくわかる気がします。いずれ、実感する日が来るのでしょう。なんだか楽しみなような、淋しいような(^^;
そんなこの舞台の世界観を、森本美由紀さんのコンセプトイラストがうまく表していて、とても素敵でした。

主人公の真理子役は、華原朋美さんと堀内敬子さんのWキャストで、今日は堀内さんの楽日でした。カーテンコールでは堀内さんがサンタ帽を被って登場。池田さんのハイテンションさも陽気な裕子そのものだったし、最後は「恋人がサンタクロース」をキャスト全員で歌って、とても楽しいカーテンコールでした♪

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2006年12月13日 (水)

十二月大歌舞伎

『十二月大歌舞伎』(夜の部)を観劇しました。

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歌舞伎座に行くのは夏の「納涼歌舞伎」以来だし、今日は今まで座った中で一番前方の席(^-^)風邪気味なのも歌舞伎座についた途端に忘れてしまいました。
お食事の予約も済ませ、イヤホンガイドも借り(今日は急遽祖母の代理で来たので、内容を全く知らなかったのです)、準備万端。

一、神霊矢口渡
六郷川の矢口の渡し。渡し守の頓兵衛は、先の足利と新田の争いで、褒美の金欲しさに足利方の手先となり、新田義興の溺死に加担した強欲者です。この家に、義興の弟の義峯が、愛妻の傾城うてなを伴って訪れます。頓兵衛の娘で、父とは似ても似つかぬ気立てのいいお舟は、気品ある義峯にひと目惚れ。連れの女性は妹と聞き、積極的に義峯に迫ります。しかし義峯を新田の落人と知った頓兵衛は、再び金目当てに、床下から義峯を狙います。手応えを感じた頓兵衛が刀の先を見ると、そこには苦しむ娘の姿が。お舟は自ら義峯の身替わりとなり、彼らを逃がしたのでした。

【出演】
頓兵衛…富十郎
新田義峯…友右衛門
うてな…松也
六蔵…團蔵
お舟…菊之助

平賀源内が福内鬼外のペンネームで書いた作品です。
義峯に一目惚れしたお舟のクドキの場面が、コミカルで可愛らしいです。ドキマギしたり、詮索したり…。ついつい笑ってしまいますが、ここでの「恋は盲目」状態が(観客から観て)面白ければ面白いほど、後半、強欲な父に刺されても倒されても、必死に義峯を逃がそうとし、虫の息で立ち回りまでしてしまうお舟の姿がけなげで胸を打ちます。菊之助のお舟、良かったです。お母様に似ていると思いました。

この後の休憩がお食事の時間です。地下食堂・花道で、おでん定食を食べました。さくらアイスも欠かせませんよね。

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二、江戸女草紙 出刃打お玉
かつて出刃打ちという曲芸で評判を取ったお玉は、今は谷中の岡場所で、隠れ遊びに通う老僧侶の広円和尚などを相手に、客を取る日々を送っています。ある日、敵討ちを前に緊張の面持ちで訪れた武士の増田正蔵に心打たれたお玉は、正蔵の仇討ちを、出刃打ちの技で手助けし、ひっそりとその場を去ります。その28年後、おろくの営む出合い茶屋で、ふたりは再会を果たしますが…。

【出演】
お玉…菊五郎
おろく…時蔵
どんでんの新助…友右衛門
おかね…萬次郎
三井平之助…権十郎
僧宗円…亀三郎
おふさ…松也
茶屋女お金…歌江
居酒屋甚五郎…市蔵
桔梗屋伊兵衛…右之助
近江屋与兵衛…家橘
森藤十郎…團蔵
広円和尚…田之助
増田正蔵…梅玉

新国劇を多く書いてきた池波正太郎が初めて書いた歌舞伎作品ということですが、私は恥ずかしながら、池波作品を読んだことも映像や舞台で観たこともありませんでした。歌舞伎というよりも時代劇を観ている気分で観ていましたが、お玉が小判を数えるときに「1、2、3、シンジラレナーイ!」と言うように流行語を取り入れているのが歌舞伎らしいですね。故・尾上梅幸の求めに応じて書いた作品だそうで、梅幸の長男の菊五郎にとっても適役でした。
年増の女が若い男を可愛がるという構図は池波作品によくあり、これは作者自身の体験が投影されているのだそうです。うぶだった正蔵は後半、商売女では飽き足らず、男を知らない乙女を抱きたがるような好色な中年男に変貌し、お玉も老いて痩せ細り、かつての同輩おろくにこきつかわれている身ですが、それでも二人の繋がりを感じさせるラストでホッとしました。
「神霊矢口渡」で菊之助がお母様に似ていると書きましたが、菊五郎の女形は娘さんに似ていると、当たり前のことを思いました。

三、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩
紅葉が美しい戸隠山。平維茂が、従者を伴いやって来ると、ひと足先に酒宴を催している一行の姿が目に留まります。その主である更科姫直々に誘いを受けた維茂は、酒宴にまじわるうちに、まどろんでしまいます。寝込む維茂のもとに山神が現れ、更科姫は実は人食い鬼であると警告して去ります。目覚めた維茂は、鬼女の正体を顕した更科姫に立ち向かい、松の大木の上まで追いつめます。

【出演】
更科姫実は戸隠山の鬼女…海老蔵
山神…尾上右近
侍女野菊…市川ぼたん
腰元岩橋…亀蔵
従者左源太…亀三郎
従者右源太…市蔵
局田毎…門之助
平維茂…松緑

海老蔵がお姫様!?と少々意外な気がしましたが、更科姫の役は立役の方がやる役だそうで、しかも市川団十郎家にとって大事な新十八番の一つですから、海老蔵がやっても問題がないどころか、むしろやるべき演目なのです。とは言うものの、やはり「デカイ…」と思ってしまいました。特に侍女・野菊役で妹の市川ぼたんが出演していたので、野菊は細く可憐に、更科姫は大きく見えてしまったのです。鬼女の本性を表してからは、目に力のある人なので、恐くて良かったのではないでしょうか。
先に書いたように、団十郎の長女・市川ぼたんが野菊役をしていたのですが、歌舞伎の舞台に子役以外で女性が立つというのが驚きでした。そう言えば、松たか子の初舞台も歌舞伎座の「文七元結」でしたが、そのときも子役というには年が上だったと記憶しています。どのような場合に女性が歌舞伎の舞台に立てるのでしょうか。ぼたん嬢の踊りが良かっただけに、気になってしまいました。
山神役の尾上右近くん、右近を名乗り始めた頃より大きくなりましたね。声が変声期なのか辛そうでしたけど…。名前と言えば、辰之助が松緑、新之助が海老蔵だということに未だに慣れない私です。

急遽行くことになったので、話の内容も知らないし、贔屓の役者さんも特に出ていなかったのですが(出演者は豪華ですが)、逆に純粋に歌舞伎や歌舞伎座という場所を楽しめた観劇でした。ところが、帰宅してパソコンをつけた途端に飛び込んできたのは松竹・永山会長の訃報。買ってきた筋書に会長の挨拶も載っているのに亡くなられたなんて…。突然のことに驚きました。御冥福をお祈りいたします。

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2006年11月16日 (木)

錦秋特別公演

『中村勘太郎・七之助錦秋特別公演』にモーちゃんと行ってきました。
去年、日本青年館での公演に行かれなかったのと、これが勘太郎さんの復帰公演ということで楽しみにしていました。今年は日本青年館での公演がないので、今日の会場は江戸川区総合文化センターです。開演が19時と遅いので、仕事の後でも楽に間にあいました。

【出演】
中村勘太郎
中村七之助
中村小山三
中村勘之丞
中村山左衛門
中村仲二朗
中村仲之助
中村いてう
中村仲四郎
澤村國久

最初の演目は「江島生島」。江戸時代の役者生島新五郎(勘太郎)と江戸城大奥の江島(七之助)との恋の事件を元にした、哀しくも美しい舞踊です。
夢のような美しい恋の逢瀬がほの暗い夜桜の中で展開された後、舞台は一転。離島の海岸に移ります。江島を求めて生島が彷徨う海岸は、流刑地とは言え舞台照明も明るく、椿も咲いているのが、対照的で面白いと思いました。その明るさの中、つぎはぎだらけの着物を纏い、旅商人(仲二朗)を相手に狂乱し、江島に似た海女(七之助)との束の間の色模様に酔いしれたものの、海女になぶられ、さらに狂っていく生島の姿が哀れです。小山三さんが後見をされていたのですが、よく見られなくて残念でした。

次は「芸談」。
スーツ姿の勘太郎さん、七之助さんが舞台で楽しいトークを繰り広げます。お父様がスカパーに入った話と、体から塩を取ろうとした話が面白かったです。
お休みの日に勘太郎さんは映画を観ているそうで、最近観たのは「トンマッコルへようこそ」その翌日は「ナチョ・リブレ」だそうです。勘太郎さん曰く「ジャック・ブラックは神ですね」。確かに。七之助さんは遊園地で絶叫マシンに乗るのが大好きだそうです。
女性のタイプは、勘太郎さんは可愛い人、七之助さんはキレイな人が好きだそうです。「好みのタイプはないです。好きになってくれる人なら~」とうまくごまかした七之助さんに、勘太郎さんからツッコミが入る場面も。
勘太郎さんの怪我のお話ももちろんありました。膝の怪我が原因で歌舞伎を続けられなかった役者さんを知っているだけに、お父様の勘三郎さんは息子の怪我が心配で不安でたまらなかったようですが、手術直後に巡業先(の北海道に一緒に行っていたお母様)から来たメールは「今、ジンギスカンを食べてまーす♪」…。点滴をつけベッドに縛られていた勘太郎さんは、一瞬殺意を覚えたそうです(^^;
会場からの「一日だけ違う人になれたら誰がいい?」との質問に、勘太郎さんは「そりゃ、ブラット・ピットですよ。アンジーと一緒にいたい」。七之助さんは「サッカー日本代表」。岩井俊二監督の「六月の歌を忘れない」を観るのが好きなので、トルシエジャパンのメンバーになって、「タカ、アップしろ」とか言われたいらしいです。サッカー好きなのはさすが暁星出身ですね。
司会のテレビ朝日・島本真衣アナが、昨日は神戸にいたという二人に「私、神戸出身なんです」とか、絶叫マシン好きな七之助さんに「私、土曜日に【ええじゃないか】に乗るんです」とか言ったりと、自分のことを語りすぎな気もしましたが、楽しい時間でした(^o^)

続いての演目はお弟子さんたちによる「多摩川」。山奥から下流にかけての名所を詠みこんだ唄に合わせ、布ざらしを手にした舞が繰り広げられます。Wキャストで、この回の出演は、里の男・松造…中村いてう、里の女・お国…澤村國久、後見…中村仲之助・中村仲四郎でした。
布晒しで軽快に舞う様子が楽しい舞踊です。とは言え、布は結構重いのだそうです。國久さんは力強く振っていました。うまく振る為に力がいるのはわかるのですが、女形なのだから肩を柔らかく使ったほうがいいのではないかなぁ?いてうさんも振るのに一生懸命といった感じでした。獅子の毛と同じように、美しく振るのには大変な努力が必要なのでしょうね。

最後は「棒しばり」。
曾根松兵衛(勘之丞)は、いつも自分の留守に召使の太郎冠者(七之助)と次郎冠者(勘太郎)が酒を盗み飲むのを苦々しく思っています。思案の末、今日は次郎冠者を棒しばりに、太郎冠者を後ろ手にしばり、安心して出かけて行きましたが…。
最初に松兵衛が「これはこのあたりに…」と名乗るところが、いかにも松羽目物です。お酒を飲むために試行錯誤を繰り返す、太郎冠者と次郎冠者の動きが笑えます。「江島生島」のような美しい舞踊も良いのですが、このように楽しく踊る作品を観るほうが、私は好きです。「芋掘長者」の芋掘踊りや「高杯」の下駄タップなどで、兄弟の息の合った踊りを観てみたいと思いました。

ところで、すべての演目が終わり、アンケートにも答え、ホールを出てセンターの出口に向かっていると、そこには楽屋口が!しかも何人ものファンがたむろしています。せっかくなので、私たちも一緒に出待ちしてみることにしました。楽屋に挨拶に行って、出てきたところをファンに捕まったと見える中村鶴松くん(だと思う)もそこにいて、ファンと写真を撮っていました。
楽屋口からは何人か出てこられ、「お疲れさまです~」と見送っていたら、係の人が「中村屋さんは大道具口から出ますから、ここにはいないでください」と言ってきました。ファンをまくための嘘かもしれないな、と半信半疑で大道具口に民族大移動。外の大道具口には係の人がまたいて、「握手も写真もダメですから」と注意を。どうやら本当に、ここから兄弟が出てくるようです。
しばし待っていると、まず七之助さんが、続いて勘太郎さんが出てきました。ファンの一人が勘太郎さんに「差し入れの栗饅頭、食べてください」と声をかけると、勘太郎さんは「ありがとうございます」と言いながら車に乗り込み、兄弟はニコニコとこちらにお辞儀をしながら車で去っていきました。私たちも手を振ってお見送り。外で待っていたので、少し風邪を引いてしまったけれど、貴重な経験でした(*^-^*)

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2006年11月10日 (金)

戊辰戦争

紀伊國屋ホールで上演中の岡部企画プロデュース『戊辰戦争―2006年春 上野不忍池ホテルにて』(作・演出:岡部耕大)を観劇しました。

【出演】
河合愛子・佐竹愛子…西山知佐
射手園律子・中野優子…勝野雅奈恵
佐川幸子・中野竹子…松尾あぐり
仁田尾聖子・西郷細布子…宮坂薫
加太純子・西郷千重子…森田香子
木戸允・白虎隊3…いわいのふ健
松平容保・岩村高俊・白虎隊1…岡部大吾
加太民夫・菊蔵…小澤俊明
射手園昇平…小池雄介
河合継次郎…小林達雄
土方歳三・白虎隊2…中野智
江藤新一郎・柿田進・中島伸行…西本浩明
射手園隼人…服部博行
大久保和彦・西郷頼母・河合継之助…見上裕昭

会津出身の河合愛子は31歳、バツイチ、寅年の女。六本木ヒルズのIT企業「コロンブスエッグス」で働いているが、社長のカキエモンこと柿田進のインサイダー取引がマスコミでも話題になってきている。その愛子が「できちゃった」再婚することになった。再婚相手は、とんこつラーメンの店長である射手園隼人。ITとは無縁の愛嬌のある太った男で、ヒルズにはいないタイプだ。
愛子は親友の幸子にだけメールで連絡し、新郎新婦2人だけで上野不忍池ホテルで挙式する予定だったのだが、結婚詐欺に遭い、芸能プロダクションにも騙され、淋しくて逃げた結婚もダメになり…と不幸続きですっかり性格が悪くなった幸子は、愛子の父・継次郎にばらしてしまう。
継次郎は長岡藩・河合継之助の血を引いていることを誇りとし、亡き妻の先祖は会津藩の武士である。近く会津磐梯村の村長選挙に打って出ようとしている継次郎は、娘のできちゃった再婚に当然激怒した。継次郎は幸子と上野へ駆けつける。「まったく東京駅まで新幹線は開通したのに、なんでいまさら上野だべな」
一方、隼人の家は、鹿児島で代々警察官を務める家系。隼人も元々は警官だったが、人を取り締まったり見張ったりするのが嫌で、またあまりに太っていて入る制服がなかったので(?)、警察を辞めてラーメン屋を始めたのだった。
隼人の父・昇平も妹の律子を連れて上野へやってくる。隼人の初恋の相手・聖子も2人にくっついて来ていた。律子も聖子も滅法気が強い「薩摩おごじょ」である。「兄(あん)さん、この祝言は許さんど」
両家の意地の張り合いは、隼人のラーメンの師匠・木戸、木戸の友人でホテル副支配人、柴又生まれの加太とその妻を巻き込んでいく。関が原から戊辰戦争に至るまでの、会津、薩摩、長州各藩の思いが入り乱れ、平成の上野戦争は勃発した。果たして、無事に結婚式は挙げられるのか…?

時折戊辰戦争の時代に戻りながら物語は進んでいき、愛子にほのかな思いを寄せる(?)土方歳三のゴーストも登場します。「戊辰戦争」というタイトルだけだと時代物の悲しい話かと思ってしまいますが、バリバリの方言で故郷の良さを語りだす両家の父たちや、キャラの濃すぎる女性たちが面白く、笑いどころも多い舞台でした。
劇中、律子がフラダンスを披露する場面があるのですが(勝野さんへの当て書き?)、手や腰の動きがキレイで、さすがお上手でした。続いて、聖子が薩摩太鼓を披露する場面に移るのですが、こちらも上手くてビックリ。

この舞台、稽古途中で主役の絵麻緒ゆうさんが降板し、急遽無名塾の女優である西山知佐さんにかわったのだそうですが、台詞を時折噛んだのが気になるくらいで、会津弁の台詞も難なくこなされていました。愛子には「なごり雪」や「ウナ・セラ・ディ東京」など歌を歌うシーンがあり、本来なら絵麻緒さんの見せ場だったのではないかと思いますが、西山さんも上手く歌っていて、特に「ウナ・セラ・ディ東京」は、ミュージカルでもないのにホールを出た時に口ずさめるほど、西山さんのハスキーボイスが印象に残りました。

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2006年11月 6日 (月)

MA マリー・アントワネット

今日は、『MA マリー・アントワネット』観劇です。観劇はいつでもわくわくしますが、今回は『モーツァルト!』のコンビによるミュージカルの世界初演!!弥が上にも期待で胸が高まります。

有楽町でQさんと待ち合わせて、まずはビックカメラの上にある「La Dolce Vita」でランチ。

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私は「自家製コンビーフのパニーニプレート」(手前)、Qさんは「アイリッシュプレートランチ」(奥)にしました。おいしかったので、映画や観劇の時にまた行きたいです。

【出演】
マリー・アントワネット…涼風真世
マルグリット・アルノー…笹本玲奈
アニエス・デュシャン…土居裕子
アクセル・フェルセン…井上芳雄
ルイ16世…石川禅
ボーマルシェ…山路和弘
オルレアン公…髙嶋政宏
カリオストロ…山口祐一郎
ロベスピエール…福井貴一
ローズ・ベルタン…春風ひとみ
ラパン夫人…北村岳子
ランバル公爵夫人…河合篤子
ベメール/エベール…広田勇二
ラ・フェルテ…tekkan
ギヨタン博士…佐山陽規
ロアン大司教/レオナール…林アキラ
ルイ・ジョゼフ…桝井賢斗
ルイ・シャルル…水谷一弥
マリー・テレーズ…高橋愛子
(アンサンブル)
安部誠司・池田紳一・小原和彦・KENTARO
小西のりゆき・齊藤裕加・島田邦人
杉山有大・砂川直人・武内耕・俵和也
照井裕隆・中山昇・松澤重雄・横沢健司
家塚敦子・石田佳名子・碓氷マキ
樺島麻美・史桜・鈴木結加里・高島みほ
鳥居ひとみ・中川菜緒子・中村友里子
Belle・水谷祐紀・やまぐちあきこ

1779年、フランス。国王ルイ16世統治の下、国民は飢えと貧困に苦しんでいた。しかし、王妃マリー・アントワネットを筆頭に、上流階級の貴族たちは貧困などどこ吹く風、豪奢な生活を満喫していた。ある日、貧民の娘マルグリット・アルノーは、ひょんなことから王妃に出会い、貧民の救済を乞う。しかし王妃から与えられたのは救いの手ではなく、嘲笑だった。その場にいた貴族みんなが王妃に倣いマルグリットを嘲笑する中、ただ一人、王妃の愛人・スウェーデン貴族のフェルセンだけが胸を痛めていた。かねてより身分の違いによる貧富の差を疑問に感じていたマルグリットは、王妃を激しく憎むようになる。
やがて彼女は貧困と恐怖のない自由な世界を求め、フランス革命の道を歩み始める。彼女を陰ながら支えたのは、同じく革命を企てる国王のいとこ・オルレアン公、劇作家のボーマルシェ、錬金術師のカリオストロらであった。マルグリットの師、修道女のアニエスは、王妃に対する憎しみに突き動かされているマルグリットに心を痛め、神の愛を説くものの、その声はもはやマルグリットには届かない。
そしてある日、オルレアン公首謀の元、有名な「首飾り事件」を引き起こす。やがてその波紋は広がり、王室に対する民衆の怒りと憎しみは頂点に達するが、国王夫妻はそれを知る由もなかった。三部会開会の日、華々しいパレードの中、かねてより病床に臥していた皇太子が夭折する。悲しみにくれる国王夫妻には、革命への警告も耳に届かない。やがてマルグリット率いるデモ隊がヴェルサイユ宮殿にまで侵入し、その騒ぎの中、国王一家は監視下に置かれるようになる。そしてさらなる監視の強化のため、革命家の集う政治結社・ジャコバン党のメンバーは、マルグリットを王妃の小間使いとして送り込む。
徐々に王室の立場が危うくなる中、事態を重く見たフェルセンは王妃を救おうと、国王一家を密かに逃亡させようとするがあえなく失敗、一家はタンプル塔に幽閉されてしまう。革命は進み、ついにフランスは共和国へと生まれ変わり、国王は裁判の末、処刑される。地位も、夫も、子供も、全てを奪われ、必要以上に痛めつけられている等身大の王妃を間近で見て、今まで王妃に対する憎しみを原動力にしてきたマルグリットは、真の革命について考えるようになる…。

世界初演にケチをつけるつもりはありませんが、以下毒舌です。
私は素人ですし、原作を読んでもいないのですが、演出にがっかりしました。単に栗山演出に私が合わなかっただけとか、世界初演に期待しすぎたとかじゃないと思うんですけど…。

まず、じっくりやって欲しいところとテンポ良く進んで欲しいところが逆転しているように感じられる場面がありました。マルグリットとアニエスの再会のシーンはもうちょっと劇的でもいいんじゃないかとか、マルグリットがラパン夫人の処刑にそこまで憤るほど、ラパン夫人が彼女にとって影響があったようには私には見えなかったくらい、ラパン夫人の出るシーンが短いとか。
ラパン夫人に限らず、「これだけ?」と思えるほど出番の短い役が大勢いて、非常にもったいない印象を受けました。キャスティングは良いのに、役者の持ち味を生かせていないと思います。この物語の世界を支配しているはずのカリオストロ、狂言回しのボーマルシェも存在意義がわかりません。

次に、2人のMAの描かれ方も疑問でした。
王妃様でない私は、一市民として、ほぼマルグリットの視点に立っていたのですが、マルグリットの心情が複雑に揺れすぎるので、結局王妃を憎んでいるのか許したのかよくわからなかったのです(マルグリットが例えば、王妃を憎む→真の姿に触れる→見直す→王妃をかばってマルグリットもひどい目に遭うor王妃処刑後、王妃のことを胸に抱いて生きていく、とかだったら、すごく単純な話になってしまうけど個人的には納得したのですが、これは原作を変えてしまうことになるんでしょうね)。「人間だから揺れるんだ」と演出家は言ったようですが、舞台演劇で、ミュージカルで、ドキュメントではないのですから、心情の変化は1回でいいと思います。揺れる思いや葛藤はミュージカルナンバー1曲で思う存分歌いあげてくれれば良いんじゃないでしょうか。演出家は雑誌のインタビューで「歌い上げるだけのミュージカルじゃない」と言っていましたが…。ミュージカルファンとしては、ミュージカルの演出に慣れていない(少なくともミュージカルの演出に長けているとは思えない)演出家を起用した理由を知りたいくらいです。
一方、タイトルロールの割に主役のアントワネットの描かれ方がイマイチでした。アントワネットは、キャラが変わる経緯が見えず、ルイ16世をフェルセンとは違う意味でちゃんと愛していたのかも示されていなかったように思います。また、フェルセンとの再会が嬉しいのはわかるけれど、王の処刑後に(しかも子供も近くにいるのに)愛人とキスをするのもどうかと…。不安な思いを抱える囚われのアントワネットの元にフェルセンが現れ、再会の喜びと彼がいかに王妃の心の拠り所だったかを表したかったのでしょうが、それならひしと抱き合うくらいで十分です。
彼女たちの運命が交わることで革命が起こるわけですが、同時代を生きた2人のMAを扱うなら、『李香蘭』の山口淑子と川島芳子のようなバランスで描いたら良かったかもしれません(これは原作や脚本がどうと言うより、脚本にかなり手を加えたらしい演出家の責任じゃないかな)。

あと、アントワネット処刑の場面からそのままカーテンコールに移行するのですが、主役のアントワネットがずっと横たわったまま(処刑されたまま)なので、気になって仕方ありませんでした。普通舞台上で死んでもカーテンコールのときは一度引っ込みますよね~。

でも、キャストと音楽は素晴らしいです(良いだけに、あの演出が残念)。印象に残ったキャストを挙げたいと思います。
まずは、タイトルロールの涼風アントワネット。とにかく美しいです。マルグリットにシャンパンを浴びせる場面など、本来観ていて嫌な思いをするはずなのに、無邪気な笑顔が可愛らしくて、不快感を与えません。何より立ち姿が素敵すぎます。井上フェルセンとの組み合わせも、思ったより違和感がありませんでした。
笹本マルグリット。王妃に失望して歌う「100万のキャンドル」は突き上げる思いがこもり、民衆を率いて歌う「心の声」はパワフルです。舞台映えする存在感があります。
井上フェルセンはそんなに出番がないので、人物像がよく見えませんが(アントワネットに魅かれた理由や、なぜフランスが騒然としているときにアメリカ独立戦争を支援しに行くのかとか疑問)、囚人となったアントワネットに会いに来るところは舞台奥から颯爽と登場し、さすがプリンスだわ~、と思いました。
石川ルイ16世は、ダメダメな王様っぷりが可愛いです。妻や子供たちへの愛情をひしひしと感じ、最後のソロ「もしも鍛冶屋なら」では本当に鍛冶屋に生まれてこられなくて可愛そうだと思わせ、観ていて切ない思いにかられます。カーテンコールで、アントワネットの帽子を拾って胸に抱くのが微笑ましいです。
土居アニエス。『ひめゆり』のときもそうでしたが、土居さんには温かく優しく導く人物像がよく似合うと思います。土居さんに「ダメよ」と優しく言われたら素直に従ってしまいそうです!?
オルレアン公は眉毛をつぶしたメイクで、最初高島兄だと気付きませんでした。高島兄は、私には『レ・ミゼラブル』のジャベールで苦い思いをした印象が強い(その後『ベガーズ・オペラ』でも観ているはずなのですが、そのときの印象はなぜかあまりない)のですが、そのときより歌が変じゃなくなった気がします。奥様の力か?
山口カリオストロは、上にも書きましたが、存在意義がわからない、と言うか、全てを支配していることをもっとわかるようにしたほうがいいと思います。歌の記憶もあまりないのが勿体ないです。
その他、北村ラパン夫人、佐山ギヨタン博士など、これだけしか出番がないのか、と残念に思いました。『ミス・サイゴン』のジジ、『レ・ミゼラブル』のジャベールを演じていた方たちなのに。

音楽では「100万のキャンドル」「心の声」「流れ星のかなた」が心に残りました。早くCDで聴きたいな、と思い、日本語版がでるのはいつかしら、ウィーン版だとどんななんだろう、と思ってしまったのですが、これは世界初演。オリジナルキャストがこのメンバーなのだからウィーン版も何もないんですよね。今までにないことなので、何だか妙な感じがします(^^;

色々書きましたが、マルグリット役のダブルキャスト・新妻さんでもどんな感じか観てみたいと思っています。背の高い玲奈ちゃんと小柄な新妻さんだと受ける印象も違うでしょうし。もしかしたら演出に変更があるかもしれないから(変わることを切望します!>東宝演劇部さま)、行くなら来月かな?

観劇の後、東京国際フォーラムの「La Mer Riche」でお茶をすることに。私たちの周りのテーブルも帝劇帰りの人たちだったので、周囲を気にすることなく舞台の話ができました。
普段だったら、ショートケーキとか普通のケーキを食べるところですが、メニューにマリー・アントワネットの愛したお菓子「クーゲルホフ」を発見!せっかくなので、それを食べました(写真は撮り忘れました…泣)。中にはレーズンが入っていて、結構大きくて食べごたえがあり、夕飯前なのにお腹いっぱいに。まさに「パンが無ければケーキを食べればいい」といった感じでした。これから観劇される方は是非帰りに食べてみてくださいね。

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2006年10月15日 (日)

ペテン師と詐欺師

エンタメウィークの最後を飾るのは、天王洲銀河劇場の杮落とし公演『ペテン師と詐欺師』。久々にRちゃんと一緒に観劇です。

舞台は南仏。高級リゾート地リビエラに、ひとりのイギリス人詐欺師がいた。彼の名はローレンス・ジェイムソン。巧みな話術と洗練されたルックスを武器とする彼は、忠実なる相棒アンドレとともに、日々、休暇を楽しむリッチな女性たちをカモっていた。ある日、ローレンスの縄張りに”ジャッカル”の異名を持つアメリカ人ペテン師フレディ・ベンソンが現れる。ローレンスに出会うまでは“自分こそ最高の詐欺師”だと思っていたフレディだったが、大金持ちのミュリエルを華麗に騙すローレンスのテクニックと、その豪奢な生活を目の当たりにし、弟子入りを志願する。初めは渋っていたローレンスも、すぐにフレディの才能に気づいて彼を受け入れ、協力して新たなカモ、ジョリーンから大金を巻き上げる。
しかし、所詮は生まれも価値観も違うふたり。「同じ土地に詐欺師は二人いらない」と、純情可憐な旅行者クリスティーンをターゲットに、縄張りとプライドを賭けた真っ向勝負が始まる…。

【出演】
ローレンス…鹿賀丈史
フレディ…市村正親
クリスティーン…奥菜恵
ミュリエル…愛華みれ
ジョリーン…高田聖子
アンドレ…鶴見辰吾
乾あきお・ひのあらた・野沢聡
小暮清貴・萬谷法英・蝦名孝一
東山竜彦・清野秀美・原慎一郎
ももさわゆうこ・秋園美緒・柏木ナオミ
一倉千夏・浅野実奈子・秋山千夏

杮落としとはいえ、劇場のどこがどう変わったのかはちょっとよくわからなかったのですが(^^;、沢山のお花で華やかなロビーを通り、客席へ。
幕には£20と$20紙幣の絵が描かれています。エリザベス女王に扮しているのは鹿賀さん。ジャクソン大統領に扮しているのは市村さん。すごいハマリ具合!二人とも外人顔なのね…。

鹿賀さんはまさにローレンスといった雰囲気。役柄にピッタリはまっています。一方、フレディ役はトニー賞授賞式で見たノーバート・リオ・バッツのように、ローレンスと比べるとかなり若造です。それなのに日本初演キャストは鹿賀さんと年の変わらない市村さん。やんちゃな雰囲気の出せる市村さんだから違和感がないけれど、他の同世代の俳優では絶対無理!(ローレンス役のオリジナルキャストはジョン・リスゴーですが、ジョナサン・プライスも演じていたので、もしかしたら市村ローレンスもありなのかも!?)
このキャスティングは、二人の27年ぶりのミュージカル共演という話題づくり以外には考えられないと思っていました。ま、私もRちゃんも、それから体調を崩して今日は残念ながら来られなかったTも、その“競演”が観たかったわけですが。
ゲームの末にローレンスとフレディがデッキチェアで語り合うシーンがありますが、この場面は、ローレンスとフレディと言うより、お互いの来し方に思いを馳せる鹿賀さんと市村さんの姿を見ている気になります。二人の劇団時代は全く知らない私ですが、このシーンのためにこのキャスティングがあるのかも、と思い直し、なんとなく感慨深い気持ちに。
シルクハットを被ったフレディが♪ワン!と言ったり、♪Christine, I love you!と歌ったり、小ネタも楽しいです。

そんな二人のターゲット、清純な令嬢クリスティーン役の奥菜恵。可愛いんですけど、歌が…。正直きつかったです。誰か他に歌える女の子はいなかったんでしょうか?可憐な雰囲気は出てましたが、本性を現す場面では、背が小さいのであまりそれっぽく見えなかったし…。
それに引き換え、こういうミュージカルは初めてと言うジョリーン役の高田聖子の存在感と楽しそうに歌って踊る姿がとっても良いです。1幕しか出番が無いのが残念!ジョリーンはオクラホマ出身ということで、ナンバーも「オクラホマ」。このナンバーの原題は「Oklahoma!」ではなく「Oklahoma?」。「オクラホマ!」をパロっているんですね。二日続けてオクラホマ賛歌を聴くことになるとは思っていなかったので思わずびっくり。そんなに素晴らしいのか、オクラホマ州。
ローレンスの相棒アンドレ役の鶴見辰吾は、私の中では金八先生の教え子・宮沢君のイメージしかなかったし(リアルタイムで見ていた世代じゃないですよ!)、歌えるのかすごく不安だったのですが、いい意味で予想を裏切られました。『MIRACLE』『ピーターパン』とか『山口百恵トリビュートミュージカル プレイバックPart2 屋上の天使 』といったミュージカルにも出ていたんですね。
愛華みれ演じる、ローレンスに恋する大金持ちの未亡人ミュリエル。ローレンスの祖国に起きた革命(というのはローレンスの真っ赤な嘘ですが)のことを心から心配したり、美術館のガイドをしたり、人の為になることが嬉しい!!と自分では思っているけれど、ホントは人の為になっている自分が好きなんでしょ?と思わせる、いかにもお金持ちの世間知らずの奥様って感じでした。

観劇の後、天王洲から浜松町まで戻って、「GIOオーガニックカフェ」でお茶をしました。
文化放送新社屋の2階にあり、出来たばかりのきれいなカフェ。オーガニックで体にもいいし、価格もそんなに高くないし、今日は食べなかったけどパンもおいしそう。今度は四季劇場に行く時のランチに使ってみようっと。

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2006年10月14日 (土)

オクラホマ!

児童担当で大変お世話になっているTさん、Hさんと日生劇場で宝塚月組『オクラホマ!』を観劇しました。月組トップの瀬奈じゅんと娘役トップの彩乃かなみは全国ツアー中。『オクラホマ!』は、専科から轟悠を迎えての公演です。
私は宝塚が特に好きというわけでもなく、かといって拒否反応もありません。演目次第で観に行く感じで、今日で4回目です。

20世紀初頭のオクラホマ州。広大な農場にあるローリーの家へ、村の娘たちの間でも人気の青年、カウボーイのカーリーがやって来る。ローリーを今夜開かれるランチ・ボックスの慈善会に誘うためだった。ローリーも内心はカーリーに惹かれているが、表面はいたって無関心を装っている。お互いに好きなくせに素直になれない二人は、どうも気持ちが食い違う。そこへ農場で働く少々気難しい性格のジャッドが顔を出し、強引にローリーを慈善会に誘う。
一方、ローリーに冷たくされたカーリーは意地になり、派手な娘ガーティを連れて登場。ローリーは二人の仲のよいところを見て落ち着かなくなるが、少しも気にしない様子を装う。ローリーの強情さに業を煮やしたカーリーだが、二人きりで話をするうちにやっと意地も取れてきた。カーリーはジャッドの誘いを断れないかとローリーに尋ねる。ローリーが口ごもると、俺が奴に分からせてやると、カーリーはジャッドの住む燻製小屋へと向かう。
カーリーとジャッドは、会った瞬間から恋敵という敵意に満ちて対峙。二人が話しているうちに、ジャッドは激昂してピストルを暴発させる。ひねくれ者のジャッドだが、実は孤独な心を抱えていた。
その日の夕方、いよいよ慈善会が始まった。さて、カーリーとローリーの恋の行方は如何に…。

【出演】
カーリー…轟悠
ローリー…城咲あい
ジャッド・フライ…霧矢大夢
エラー叔母…越乃リュウ
アンドリュー・カーネス…一色瑠加
アリ・ハキム…研ルイス
ガーティ・カミンズ…美鳳あや
ウィル・パーカー…青樹泉
サラ…葉月さら
バージニア…青葉みちる
スキドモア…姿樹えり緒
ダン…朝桐紫乃
フレッド…麻月れんか
シャロン…美夢ひまり
ジュリー…萌花ゆりあ
スリム…榎登也
エヴァ…草風なな
エレン…羽咲まな
ケイト…夏月都
リリー…麻華りんか
コード・エラム…彩央寿音
スティーブ…鼓英夏
デール…華央あみり
アド・アニー…夢咲ねね
アイク・スキドモア…流輝一斗
トム…沢希理寿
メイ…妃乃あんじ
ロイ…響れおな
ジム…彩星りおん
クレア…玲実くれあ
デューク…瑞羽奏都
エミー…琴音和葉
ジョン…海桐望
ポール…朝凪麻名
ハリー…貴千碧
ビビアン…咲希あかね

轟悠は見た目はいかにも大人の男なのに、カーリーの役は前半は割と能天気(後半は男らしかったですが)。想像力(妄想?)だけで歌うナンバーが「飾りのついた四輪馬車」と「哀れなジャッド・フライ」の2曲もあるくらいです。ジャッド本人を前にして彼の葬儀の様子を思い描いて歌うのはデリカシーなさすぎですが。
そのジャッドは、演じ甲斐のある役だと思いますが、今度は明るい役で霧矢大夢を観てみたい気がします。
ローリー役の城咲あいは、大先輩の轟悠とではどうしてもカーリーとローリーが対等に張り合うという感じが出ないように見えたのが残念。可愛らしいし、期待の娘役らしいので、頑張ってほしいです。二の腕がすごく細くてびっくり。
叔母さん役の越乃リュウは男役なので声が男で、カーリーと叔母さんのやりとりは、遠くからだとどちらが喋っているのか一瞬わからなくなりました(^^;でも、素敵な叔母さんで、ローリーが「叔母さんみたいになりたい」と語る場面はじーんときました。
アド・アニー、アリ・ハキム、ウィルなど、脇役が芸達者なのが、観ていて気持ち良かったです。

『オクラホマ!』は1943年初演。「サウンド・オブ・ミュージック」「回転木馬」「南太平洋」などの数々の名作を生み出したリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン2世の名コンビが誕生するきっかけとなった作品なので、「美しい朝」「ノーとは言えない」「恋仲だと人は言う」「オクラホマ!」など、名曲がいっぱい(「オクラホマ!」は後にオクラホマ州の州歌となっています)。頭の中をアド・アニーの「イヤとは言えないの~」の曲が回るほどです。
また、1幕最後の幻想のダンスシーンがとても印象的でした。

ブロードウェイでは古き良きミュージカルのリバイバルはよくありますが、日本では(東宝や、もちろん四季でも)今更やらないでしょう。名曲揃いの素敵な作品ではあるし、名作に出ることで学べることも多々あると思いますが、古い作品をやるよりも集客が見込める新作、近年のヒット作をやることのほうが多いと思います。でも、宝塚ならトップスターの魅力やその組のファン層で(?)かなり集客できるんじゃないかと思うので、これからも名作を色々やって欲しいと、ミュージカルファンとしては切に願っています。

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2006年10月13日 (金)

キャッツ

今日は有休を取って、五反田のキャッツシアターで『キャッツ』観劇です。

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観劇前にまずはランチ。今日は劇場近くの「HAPPY JACK five & half」で。タコスプレート(700円)を頂きました。

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『キャッツ』を観るのは一年ぶり。観るとまた観たくなるのですが、ロングラン中でもあまり行きません。色々なところから猫が現れたり、猫にじーっと見つめられたりといったことに慣れてしまわず、新鮮に驚きたいからです。

今日も昨年観たときと同様、回転席での観劇です。キャッツ・シアターはどこの席からでも楽しめるように設計されていますが、オーヴァーチュアと共に座席が動きだす瞬間がわくわくして好きなのです。回転席に座るためには舞台に上がらなければならないので、係員に席まで案内されながるときも、なるべくゆっくり歩いて、猫たちから見た客席の様子を味わっています。

チケットを一年前から押さえていたので、チケットを買う時には当日のキャストが誰になるかは読めません。でも、今回はとっても恵まれたキャストでした。年に一度しか観ないせいで、なかなか猫の顔と名前が一致しないのですが、今日は役者さんがわかるので「○○さんがやってるから、あの猫は△△だな」という風に、猫を見分けられたのが嬉しかった(*^o^*)
それに、井上グリドルや芝タガーが観られるなんて、ソフトバンク並に予想外です。だってこのお2人、ついこの間までエビータとチェだったんですよ~。その直後だからか、余裕でやれている感じがしました。

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最後、芝タガーに握手してもらえ、嬉しかったのでタガーの栞を買って帰りました。蔡ミストと握手したFさんは「女の子みたいに細くて小さな手だった」そうですが、芝タガーは男の人の手といった感じでした(当たり前か)。

テーマパークのアトラクションのように楽しんでいる『キャッツ』。しばらく先になりそうだけど、次回も楽しみです☆彡

【出演】
グリザベラ…重水由紀
ジェリーロラム=グリドルボーン…井上智恵
ジェニエニドッツ…鈴木由佳乃
ランペルティーザ…磯谷美穂
ディミータ…滝沢由佳
ボンバルリーナ…南千繪
シラバブ…荒井香織
タントミール…高倉恵美
ジェミマ…王クン
ヴィクトリア…レベッカ・ヤニック
カッサンドラ…井藤湊香
オールドデュトロノミー…種井静夫
アスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ…田島雅彦
マンカストラップ…趙宇
ラム・タム・タガー…芝清道
ミストフェリーズ…蔡暁強
マンゴジェリー…幸田亮一
スキンブルシャンクス…百々義則
コリコパット…牛俊杰
ランパスキャット…張沂
カーバケッティ…劉志
ギルバート…萩原隆匡
マキャヴィティ…赤瀬賢二
タンブルブルータス…岩崎晋也

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2006年9月 7日 (木)

スウィート・チャリティ

ル テアトル銀座で『スウィート・チャリティ』(演出・振付:川崎悦子)を観劇しました。

【出演】
チャリティ・ホープ・ヴァレンタイン…玉置成実
オスカー・リンドクィスト…岡田浩暉
ニッキー…樹里咲穂
ヘレン…初風緑
ハーマン…赤坂泰彦
ウースラ・マーチ…岡千絵
ヴィットリオ・ヴィダル/ビッグ・ダディ…石井一孝
《アンサンブル》
原田薫・山崎ちか・伊藤有希・林希
鈴木奈苗・高橋千佳・松本なお・生尾佳子
長内正樹・附田政信・安田栄徳・山岡周平
高山光乗・桜木涼介

ニューヨークのダンスホールで働くチャリティ・ホープ・バレンタインは、その名のとおり「健気で」「希望を忘れない」「とってもキュート」な女の子。唯一にして最大の欠点は「底なしに男運がわるい」コト。
腕に名前を刺青するほど大好きな彼とのデートの途中、突然彼にセントラル・パークの橋の上から突き落とされ、財布を持ち逃げされてしまう。だがチャリティは、仕事仲間であるニッキー、ヘレン、厳しいけれども心優しい支配人のハーマンらとの楽しいひとときで、いつしか元気を取り戻す。
その後も恋愛体質のチャリティは、映画スターのヴィットリオ、気の弱い会計係のオスカーと次々に恋に落ち、幸福とどん底を行ったり来たり…。
果たしてチャリティに本当の幸せは訪れるのか?

感想は後日アップします。スミマセン。

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2006年9月 2日 (土)

ムーヴィン・アウト

東京厚生年金会館で『ムーヴィン・アウト』(Directed and Choreographed by Twyla Tharp,Music and Lyrics by Billy Joel)を観ました。

【出演】
Eddie…BRENDAN KING
Brenda…HOLLY CRUIKSHANK
Tony…DAVID GOMEZ
Piano/Lead Vocals…MATTHEW FRIEDMAN
Judy…WHITNEY SIMLER
James…SEAN MAURICE KELLY
Sergeant O'Leary/Dril Sergeant…MATT RIVERA
《ensemble》
KRISTINE BENDUL
JOSHUA BERGASSE
TODD BURNSED
WILLIAM V.CREDELL
SUSANNE GORMAN
ALLISON JAY
MARC MANN
LAWRENCE RABSON
ERIC S.ROBERTSON
LYNDA SING
CHRISTOPHER COMPTON
TAMARA COMPTON
JASON De PINTO
SAM FRANKE
TODD HANEBRINK
SARAH HINMAN
SHYLO SMITH
MICHAEL SNIPE,JR.
NATALIE TUNER
JULIE VOSHELL

1960年代のロング・アイランド。プロムパーティのキングとクイーンのカップル、ブレンダとエディに別れが訪れている…。対照的に、熱々のジェイムズとジュディは結婚を約束していた。愛を求めていたトニーは、ブレンダに惹かれ、2人はつきあい始める。やがて、ベトナム戦争が男たちを故郷から引き離す。恋人たちを残したまま。そして、ジェイムズは戦闘で命を落とし、トニーとエディは打ちひしがれて帰郷する。ジュディが悲しみにくれる故郷に。
退役軍人は青年たちの人生をなんとか繕おうとする。しかし、トニーはブレンダとやり直す道を見つけられず、エディは誰とも心を通わせることが出来なくなっていた。 ドラッグと自己嫌悪の孤独な世界へ落ち込んでいきながら、エディは忌々しい過去の悪夢をさまようが、そこから苦悩を打ち破り、再び未来に光を当てたのは…。

上記のようなストーリーはありますが、セリフはYes.くらいしかありません。ビリー・ジョエルの曲に合わせて、名コレオグラファー、トワイラ・サープの振付でダンサーが踊りまくる二時間です。その身体能力に、また、ピアノマンのヴォーカルとピアノ、バンドが奏でる名曲に、酔いしれる二時間と言ってもいいかもしれません。

プログラムによると、今回のツアーカンパニーはEquityということで、アンダースタディのダンサーも含めて素晴らしいものでした(来日公演というだけで、素晴らしく見えてしまうのですが、やはりNon-Equityとは違うのです)。

予習を全くしていなかったので、トワイラ・サープの振付にバレエ色が強いことに驚きました。パ・ド・ドゥもあったり、ポワントを履いていたりするのです。特にジュディの悲しみの場面がせつない(T_T)

ビリー・ジョエルの曲にも詳しいわけではなかったのですが、Movin' Out(Anthony's Song)、Just the Way You Are、Uptown Girl、The Strangerなど聞いたことのあるナンバーがいくつかあり、さすが名シンガーソングライターだと改めて感心してしまいました。
歌詞の意味を知らないし、きちんと聞き取れるほどのリスニング力もあるわけでもないため、字幕にどうしても頼ってしまうのですが、字幕の位置が舞台の両端なので、字幕を読もうとするとダンサーが視界からはずれてしまうのが残念でした。仕方ないので、途中から、曲の一番の歌詞だけ字幕を読んで大体の感じを掴んでおき、二番は読まないようにしました。それでもやはり日本語に目が行ってしまいがちでしたが…。
1幕後半のThe Strangerあたりから、そして2幕に入りAngry Young ManからGoodnight Saigonに至るまで、舞台はヴェトナム戦争とその影響を描き、ヴェトナム戦争がアメリカの若者たちに与えた後遺症がいかに大きいものだったか、思い知らされます。同じくヴェトナム戦争を扱ったミュージカル『ミス・サイゴン』を思い出しました。
知らなかったナンバーではWe Didn't Start the Fireがおもしろかったです。ビリー・ジョエルが生まれた1949年から、曲を発表した89年までに起こった事件や、当時の著名人の名前などで歌詞が構成されており、アメリカの現代史がヴィヴィッドに浮かび上がってくるのですが、歌詞に『南太平洋』や『王様と私』などのミュージカルのタイトルも出てきたりして、ビリー・ジョエルのニューヨーカーらしさが感じられます。

カーテンコールでは、New York State of Mindも演奏され、New York~の部分をTokyoに置き換えられていて何だか嬉しかったです(Tokyo~と歌うのは来日公演中ずっとやっていたのでしょうが、楽前ということで、いつもより盛り上がったカーテンコールだったのではないかと思います)。

観劇の後、新宿伊勢丹のコムサカフェでお茶をしました。ここのケーキは大好きです。

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2006年8月29日 (火)

テネシー・ワルツ

習志野文化ホールで『テネシー・ワルツ~江利チエミ物語~』を観ました。

昨年初演された作品ですが、ミュージカル界での評価が高かったにもかかわらず、観に行かれなかったのが残念だったので、再演は観に行きたかったのです。ただ、明治座の公演は土日で、仕事のローテ次第で行かれなくなる可能性があったので、平日に千葉県まで行くことにしました。

津田沼に行くのはかなり久々。数年前にはあったはずのダイエーが、昨年潰れていたことにビックリ。ダイエー跡の隣にはユザワヤが出来ていて、こちらは結構お客さんが入っていました。自由研究の追い込みらしき親子もちらほら(間に合うの?)。
パルコや丸井やイトーヨーカドーがある北口に比べて、ホールのある南口は淋しくなってしまったな~、と思いながらホールに着きました。
客層は『越路吹雪物語』のときと同じように、当時を知っている世代、三人娘と同世代らしき方々が大多数ではありましたが、主演がミュージカル女優なので、ミュージカルファンとおぼしき若年層も、思ったよりはいました。
私の席は12列目の上手側だったのですが、2幕目には12列目と13列目の間の通路をチエミと父親が歩くシーンがあり、おいしい席でした。

舞台は江利チエミ亡き後、父・久保益雄の元をある作家が訪ねるところから始まります。チエミの生涯を本にしたいという作家に、益雄は娘のことを語り始め、舞台は1951年、チエミの初レコーディングの場面へ。14歳でのレコードデビューから45歳での哀しい最期までを、時折現在(冒頭の年)に戻りつつ、三人娘のヒット曲を盛り込んで描いていきます。「テネシー・ワルツ」や「トゥー・ヤング」など、名曲は色褪せることがありません。

三人娘のことは私はほとんど知らないので、歌い方が似ているか似ていないかはわかりませんが(美空ひばりだけはテレビで時々観るので、その違いがわかりますが)、写真で見る限り、歌穂さんも剣さんも絵麻緒さんも、雰囲気は似ていた気がします。明るいノニ(チエミ)、実年齢より大人っぽいお嬢(ひばり)、ほんわかした雰囲気のトンコ(いづみ)といった感じかな。

私にとって江利チエミは『マイ・フェア・レディー』日本公演の初代イライザ(ヒギンズは高島忠夫)という印象が強かったのですが(と言っても、もちろん観たことはありませんが)、『アニーよ銃をとれ!』のオリジナルキャストでもあったことを初めて知りました。ミュージカルナンバーのシーンがきちんとあったし、歌穂イライザが見られて、嬉しかったです。そして、アニーは歌穂さんも演じたことのある役。縁がある二人です。

江利チエミは高倉健と結婚していましたが、舞台上では健さんの名前は出ず、本名の小田剛一(ゴーちゃんまたはダーリン)として語られます(映画の写真が出たり、「唐獅子牡丹」が歌われたりするので高倉健なのは明らかなのですが)。そして、シルエットのみという演出です。健さんを演じられる俳優さんなんていませんもんね。
彼女はゴーちゃんと結婚した頃が一番幸せだったのだと思います。中絶、火事、親族の裏切りと、さまざまな不幸に襲われ、12年後に離婚した二人。健さんは、今でも命日に線香を送り、二人で暮らした洋館にひとり住んでいるのだそうです。お互いへの思いを残したままの別れだったのだな、とせつなくなりました。

【出演】
江利チエミ…島田歌穂
美空ひばり…剣幸
雪村いづみ…絵麻緒ゆう
久保益雄…下條アトム
清川虹子…弓恵子
中野啓介…松本晋一
中野章三…加藤忠
阿部裕 神崎順 伊藤聡子 上野理子 佐々木誠 青山航士 横山敬 上野聖太 寿依千 後藤藍 芽映はるか 一実

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2006年8月25日 (金)

南総里見八犬伝

歌舞伎座で『八月納涼歌舞伎』第三部「南総里見八犬伝」を観ました。

「南総里見八犬伝」

発端 房州富山山麓の場/庵室の場
序幕 大塚村庄屋蟇六内の場/同表座敷の場
二幕目 円塚山の場
三幕目 滸我成氏館の場/芳流閣の場/行徳入江の場/庚申塚刑場の場
大詰 馬加大記館の場/同対牛楼の場

【出演】
犬山道節・網干左母二郎…三津五郎
伏姫・山下定包…扇雀
浜路・犬村角太郎…孝太郎
犬塚信乃…染五郎
犬川荘助…高麗蔵
犬江親兵衛…松也
荘官大塚蟇六…源左衛門
滸我成氏…錦吾
簸山宮六・馬加大記…亀蔵
金碗大輔…秀調
犬飼現八…信二郎
犬田小文吾…弥十郎
犬坂毛野…福助

恥ずかしながら、内容をよく知らないまま観に行きました。作者の名前と八犬士が活躍することはもちろん知っていましたが、今年のお正月にやっていた(タッキー主演の)ドラマも見ていないし、高校の倫理の授業で八つの玉の文字を暗記させられたな~、程度の記憶しかないという情けなさです。
納涼歌舞伎は三部制で、普段(二部制)よりチケット代もお得なのが特徴。当然上演時間も短くなりますから、馬琴が30年近い歳月をかけて書いた大長編をやるには時間が足りないのは明らかです。
今回は昭和22年に帝劇で上演したときの台本をもとにしているようですが、これがかなりのダイジェスト版。一番疑問だったのが、円塚山のだんまりの場面しか出てこなかった犬村角太郎と犬江親兵衛が、大詰めにいきなり登場し、犬士が8人全員揃うこと。犬村角太郎と犬江親兵衛はどこで何をしていて、他の犬士が対牛楼にいることをどうやって知ったのか?昭和22年の観客ならダイジェストでも理解できるくらいに原作についての知識があったかもしれませんが、納涼歌舞伎は例年若い観客も多いので、みんなはどれだけわかっているのだろうと思ってしまいました。私の不勉強がいけないのは勿論ですが…。
まあ、深く考えずに「良かった、これで八犬士が揃った!」と素直に思えばいいわけで、実際、八犬士勢揃いの幕切れは歌舞伎らしい豪華さです。
また、早稲田実業の斎藤くんネタ(簸山宮六が荘官の屋敷につくなりブルーのタオルで汗を拭き始めた)があったのも、その後、なまくら刀と失踪した花嫁を巡って馬鹿馬鹿しい場面があるのも、決して堅苦しいだけではない、歌舞伎らしさの一つだと言えるでしょう。
先述の通りダイジェストなので、八犬士それぞれのキャラクターがあまり見えず、役者さんの演技がキャラに合っているのかどうかもよくわかりませんでした。毛野(福助)のぶっ返りがうまくいかず、もたついていたのが気になりましたが、女田楽姿は綺麗でさすがでした。

ところで、今日はモーちゃん、モーちゃんのバイト仲間のHさんと一緒の観劇。Hさんとは初対面だったので最初はちょっと緊張しましたが、終演後、昭和通りの交差点にあるプロントで3人でお酒を飲みながら楽しくお話できて良かったです(*^-^*)

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2006年8月24日 (木)

赤毛のアン

新宿文化センターで『赤毛のアン』(演出・振付:田村連、作曲・音楽監督:山口琇也)を観ました。

チケットは売らず招待のみという形で、エステー化学が毎年主催している「こころ洗うミュージカル」。狭き門の抽選があるのでなかなか行けなかったのですが、今回運良く当たることができました。アンは大好きなので、この日を楽しみにしていました。

会場入り口で座席指定券を引き換えると、エステー化学の製品(消臭スプレーや消臭ポッドなど)をお土産にもらいました。ちょっとかさばるけど、家で使えるお土産は大歓迎です(^-^)
幕が開く前にプロデューサーとエステー化学社員の方から挨拶があり、いよいよ開幕です。

【出演】
アン・シャーリー…華原朋美
マシュウ・カスバート…坂上二郎
ダイアナ…秋山エリサ
ギルバート…原田優一
ミニーメイ…宮治舞
マリラ・カスバート…旺なつき
リンド夫人…大和田りつこ
バリー夫人…有沙美樹
ブレア医師…畠山智行
フィリップス先生…宮内良
ステーシー先生…吉田ひかる
駅員ほか…設楽みのる
ルビー・ギリスほか…染谷妃波
生徒役ほか…大野朱美・與儀わかば・藤井かおり・斉藤純子・間瀬冨未子・和田愛里・仲原舞・長田和也

《関東公演アンサンブル》
宮本明日香
本溜郁実
横山珠夢
原みずき
鈴木彩花
五味汐梨
小栗奈那子
大八木千遥
大木千加
二川莉樹
堀内恵
横山ルリカ
乾菫子
才記玲菜
鶴野藍蘭
山田真理子

《60周年記念公演オーケストラ》
指揮・ピアノ:BILLY山口
キーボード:間野亮子
木管楽器:清水直人
ベース:石井幹雄
ドラムス:上地康夫
パーカッション:坂下久美
ギター:中村康彦
ヴァイオリン:工藤美穂、大澤美佳、清水淑子、望月遼子
ヴィオラ:小原直子、佐藤雅子
チェロ:望月直哉

原作に思い入れがあるせいだと思いますが、舞台を観ながらいちいちダメ出しをしてしまう私がいました(以下、ファンの方はお気を害するかもしれません)。

まず主役の華原アン。アンではなく「朋ちゃん」でした。さすがに歌は上手で、喉が強いんだな、とは思いましたが、話し方も歌い方もアンではなかった…。
それから坂上マシュウ。マシュウと言ったら無口で「そうさな」くらいしか言えなくて…という人なのに、芸人口調で割と早口なのです。記者会見で「飛びます、飛びます」を入れると言っていたのを見たので(実際アンを迎えにいった場面で入れていた)、ある程度覚悟はしていたのですが、セリフは早口、しかも棒読みに近いとあっては、マシュウの最期の泣ける場面もセリフが気になって泣けませんでした…。以前観た劇団四季の日下マシュウが素晴らしかったので、今日は残念でした。二郎さんの親しまれるキャラを上手く活かせたらよかったのに、と思いました。

脇を固めるキャストの方が上手だったと思います。
東宝の『レ・ミゼラブル』で以前はガブローシュ、次回はアンジョルラスを演じる原田ギルバート。歌も上手いし、さわやかで良かったです。でも、クラスメートの女の子がものすごくキャーキャー言っている割には、華が足りないような気も。『レ・ミゼ』のアンジョルラスに一番必要なものが華だと思うので、どうやって身につくものなのかはわかりませんが、頑張って欲しいです(←無責任な発言?)。
同じく東宝ミュージカルでお馴染みの秋山ダイアナは、原作ではもうちょっとおとなしい子だったように思うのですが、ミニーメイと一緒にいるときのお姉さんらしさが素敵だと思います。
旺マリラも、厳しい中にもアンへの愛や兄・マシュウへの愛を感じさせ、素敵でした。ただ、リンド夫人を「レイチェル」と呼ばずに「リンドの奥さん」と呼んでいたことが気になりました。マリラとリンド夫人の仲を考えると、「レイチェル」と呼ばないのは不自然です。
ミニーメイ役の宮治舞ちゃんは、10歳にしてたくさんのミュージカルに出ているだけあって芸達者で可愛らしかったです。

今回はエステー化学60周年ということで、生オケつきの豪華な舞台でした。会場を出た時に口ずさめる曲もあり、音楽的には素敵な作品だと思います。
オーヴァーチュアの最初の部分が『レ・ミゼラブル』の「ワン・デイ・モア」の前奏にそっくりだったり、続く部分が『ラ・マンチャの男』の「見果てぬ夢」っぽいドラムだったり、劇中の曲に『コーラスライン』の「ワン」みたいな部分があったりしたのですが、わざとかな?

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2006年7月29日 (土)

ダモイ

シアターΧで『ダモイ~収容所(ラーゲリ)から来た遺書~』を観ました。

この舞台は、第21回大宅壮一ノンフィクション賞、第11回講談社ノンフィクション賞を受賞した『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん著)を基にしています。
第二次大戦後、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留によって、多くの人々が命を落としました。山本幡男もその中の一人でした。敗戦から12年目に、遺族が手にした山本の「遺書」。それは、彼を慕う仲間たちの驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかいくぐったものだったのです…。

【出演】
山本幡男…平田満
野上貞信…新納敏正
新野伸吉…荒谷清水

前々から気になっていたこの舞台、今回運良く観に行けることになりました。気になっていた理由は、山本幡男さんは、同じくシベリア抑留を描いた劇団四季のオリジナルミュージカル『異国の丘』の平井のモデルだからです。実際の山本さんは『異国の丘』の平井とは違い、まだ40代(平井も戦争に行ったくらいなので、そんなに年をとってはいないと思いますが、舞台では長老として描かれていましたし、ベテランの役者さんの役でした)。常に前向きで、ひたすらダモイ(帰還)を信じ、日本海の漁火を胸に描き、アムール句会や野球大会で周りを和ませた山本さんでしたが、あるとき脱走者が現れ、収容所の監視がより一層厳しくなり、句会も野球も何もできなくなります。何度かダモイが行われますが、山本さんと仲間たちのダモイはなかなか実現しません。、追い打ちをかけるように、病に倒れる山本さん。仲間たちは彼の遺言を家族に届けようとしますが、紙に書いて持って帰ろうとすればスパイ扱いされてしまう状況下、一字一句暗記をして届けるのです。
山本さんの遺言は、『異国の丘』でも一部が歌われていたので懐かしかったですが、山本さんが望んだような未来に、今なっているのかどうか、21世紀に生きる私たちには痛い遺言だと思います。
登場人物が3人だけの舞台ですが、3人だけということを感じさせない舞台でした。

今日の公演があったシアターΧ(エックスじゃなくカイです)は両国にあります。劇場を出て駅の方に向かおうとしたら、ちょうど隅田川の花火が見えました☆駅前のマックの席からも、食べながら花火が見られました。穴場かも(音は聞こえないけど)。
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2006年7月27日 (木)

ダンス オブ ヴァンパイア

帝国劇場でウイーン発のロマンティック・ホラー・ミュージカル・コメディー『ダンス オブ ヴァンパイア』を観ました。

ヴァンパイアの故郷として知られる極寒のトランシルヴァニア(現ルーマニア)。村人たちが、ニンニクを手に持ち首にぶら下げ「ガーリック、ガーリック」と踊り歌っている宿屋に、大雪に打たれて気絶した老教授アブロンシウスを抱えて、若き助手のアルフレートが転がり込んでくる。彼らはヴァンパイアの研究のためにこの地に旅行にやってきた。宿屋の主人シャガールとその女房レベッカのもてなしを受け、この宿屋に滞在することになった旅人二人。かなりエキセントリックな教授とは対照的に、助手のアルフレートはどうも気が小さく、臆病なところがある。しかし、こと恋愛に関してはまっしぐら。泊まり部屋のお風呂場で宿屋の娘サラに一目惚れするやいなや、心はもうここにあらずといった感じだ。やたらとお風呂好きのサラも、バスタブの中で身を清めながら少々色気づいた口調でまんざらでもない様子。しかし、もうひとり、彼女を求める存在がいた。ヴァンパイアのクロロック伯爵だ。どことなく寂寞としたオーラを放ちながら宿屋に近づき、親の束縛から逃げて羽ばたきたいサラの心に巧みに忍び寄るのだった。
ヴァンパイア退治に執念を燃やすアブロンシウス、クロロックに魅せられ、居城に導かれるサラ、サラへの恋と義務に振り回されるアルフレート。舞台はクロロックの居城に移り、舞踏会が今はじまる…。

【出演】
クロロック伯爵…山口祐一郎
アプロンシウス教授…市村正親
サラ…剱持たまき
助手・アルフレート…浦井健治
宿屋の亭主・シャガール…佐藤正宏
シャガールの女房・レベッカ…阿知波悟美
女中・マグダ…宮本裕子
ヘルベルト…吉野圭吾
せむし男・クコール…駒田一

男性アンサンブル
安部誠司・池田紳一・岩田元・小原和彦
KENTARO・齊藤裕加・さけもとあきら
島田邦人・武内耕・俵和也・中山昇
松澤重雄・水野栄治・山名孝幸
女性アンサンブル
秋園美緒・足立美幸・家塚敦子・碓氷マキ
柏木ナオミ・樺島麻美・河合篤子・史桜
鈴木結加里・徳垣友子・豊福美幸
難波美妃・水谷祐紀・やまぐちあきこ
ダンサー
新上裕也・加賀谷香・背戸田勝敏
原田みのる・東山竜彦・山田茂樹
一倉千夏・小嶋亜衣・坂井朋子・松村朋子

感想を一言で言ってしまうと、『オペラ座の怪人』と『エリザベート』と『レ・ミゼラブル』と『マンマ・ミーア!』を足したようなミュージカルでした。伯爵がサラを求めるシーンはまるでファントムやトートだし(山口さんだから?)、ガーリックの歌とダンスのシーンは『レ・ミゼラブル』のテナルディエの宿屋みたい。カーテンコールは『マンマ・ミーア!』のように客席は総立ちに。あと、「本だ!」と教授が狂喜乱舞する図書室は『美女と野獣』に出てくる図書室のようです。
サラを救出して、サラは伯爵を振り切ってアルフレートと結ばれハッピーエンド!…じゃないところが面白いです。
でも、ストーリーは深みのある内容ではありませんから、1シーン1シーンでの、役者さんたちの演技や歌、ダンスを楽しむ作品だと思います。

というわけで、役者さんごとに感想を。
山口クロロック伯爵は歌声と声量がさすがです。でも、“常に山口祐一郎”という気がしてしまうのは私だけでしょうか?前述のとおり、伯爵がサラを求めるシーンや吸血鬼の悲しい運命を歌う姿は、まるでファントム。一度山口ファントムを観てみたかったと思いました。
市村アプロンシウス教授は、笑わせてくれます。♪アリストテレス、そしてソクラテス、これはピタゴラス、そしてアルキメデスと早口で歌う「本だ!」は最高!色々な舞台で観ていますが、変幻自在な役者さんだと改めて思いました。客席へのサービス精神も遺憾なく発揮しています。でも間違って「杭の上に心臓を置くんだ!」 って言っていたのを聞き逃さなかったぞ~。
剱持サラは、サラという役自体がどういう子なのかハッキリしないというのもありますが、アルフレートや伯爵のことをどう思っているのかわからなかったです。それにコゼットや『ナイン』のときはもっと歌が上手かった印象が…。入浴シーンやドレスの時に見せるスタイルの良さは相変わらずです。
『エリザベート』のルドルフでしか観たことがなかった浦井アルフレート。おマヌケな演技も出来るんだなぁ、と感心。役の上ではサラより年上のはずなのですが、剱持サラと組んでいるからか、年上のサラにからかわれている初々しいアルフレートといった感じです。
佐藤シャガールは宮本マグダに夜這いをかけてしまうお調子者ですが、娘への愛は伝わってきました。宮本マグダ(宮本さんのキュートなイメージに反して、色っぽかった)とのドタバタシーンもコミカルでした。
阿知波レベッカは、登場場面がほとんどないのですが、吸血鬼に襲われて死んだ夫に話しかけるシーンではグッときました。ベテランの演技ってこういうことなんだと強く感じました。
吉野ヘルベルトは、とてもおいしい役です。伯爵の息子でゲイのヘルベルトが、アルフレートをTバックのパンツ姿で追いかけるシーンは、大爆笑ですがちょっと帝劇らしくないかも?
駒田クコールはせむし男で、だからというわけではないけれどセリフもあまりない役。でも、おいしい。幕間に舞台を掃除するらしいんですが、ロビーで飲食していたので見られず残念でした…。

カーテンコールの最後に、教授と伯爵の挨拶がありました(今日はセゾンカードとイープラスの貸切なのです)。教授は「イープラス」の「プラス」と言うたびに 十字架を取り出し、伯爵は「うわっ」というように顔を背けていました。 伯爵はキバを入れたままの挨拶だったので、もごもごしていました(^-^)

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↑1階ロビーで、こうもりのリー君が飛んでいました。

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2006年6月30日 (金)

勘三郎襲名披露(巡業)

モーちゃんたちと『松竹大歌舞伎 十八代目中村勘三郎襲名披露』(夜の部)を観に行きました。

今日が巡業の初日で、会場は江戸川区総合文化センター。去年の海老蔵の巡業のときも来ましたが、こちらのホールは近くに図書館や親水公園があり、環境も良く、ホール自体も舞台が見やすい!でも、JRの駅から徒歩20分以上あるのが難点…。

まずは口上。上手から、扇雀、亀蔵、市蔵、勘三郎、七之助、新悟、弥十郎、下手に源左衛門、山左衛門、鶴松(敬称略)。歌舞伎座の襲名口上に比べたら人数はぐっと減りますが、去年の海老蔵のときよりは多くて豪華。弥十郎さんの奥様は勘三郎さんの紹介で知り合ったらしく、その結果息子(新悟くん)が生まれたと言っていました。私の叔父と弥十郎さんが同級生なので、勝手に親近感を抱いている私なのでした。

休憩の後は「義経千本桜」より木の実・小金吾討死・すし屋。

【出演】
いがみの権太…勘九郎改め 中村勘三郎
主馬小金吾・お里…中村七之助
若葉の内侍…坂東新悟
猪熊大之進…片岡亀蔵
梶原景時…片岡市蔵
弥左衛門…坂東弥十郎
弥助実は三位中将維盛…中村扇雀

口上で勘三郎さんが怪我をしてこの場にいない勘太郎さんのことに触れ、お詫びを言っていましたが、休演はと~っても残念!主馬小金吾、観たかった~!木の実を拾っているときも立ち回りのときも、勘太郎さんなら…と思ってしまいました。お兄さんの分も頑張っている七之助さんには申し訳ないのですが…。七之助さんのお里は若い娘らしく可愛らしくて良かったです。七之助さんの女形は綺麗でほっそりしていて良いといつも思うのですが、本人は立役のほうが希望なのかな。
新吾くんの若葉の内侍は、やっぱり無理がありました(女形が足りない?)。
そして、待ってました!勘三郎さんのいがみの権太。小悪党ぶりも楽しそうに演じていてさすがですが、妻と子を内侍と六代君と偽り、彼らが連れられていくのを見つめる表情も切なかったです。

あ、そうそう。会場には沢田雅美が来ていました。近くの席だったのですが、オーラを見事に消していてビックリ。ただのそっくりなおばさんだったのかもしれないけど(^^;

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