今年も「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭」に行ってきました♪
↑今年のテーマは「バッハとヨーロッパ」
今年は公演が5月3、4、5日の3日間しかなく、残念なことに私は今日しか都合が合わなかったので、1日に3公演ハシゴすることにしました(3つともホールA:アイゼナハです)。その3つに無料公演を組み合わせて、朝から夕方まで音楽三昧の予定です。
311
10:00-10:45
「0歳からのコンサート」
石丸幹二(司会)
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)
ヴィヴァルディ:「四季」作品8より「春」、「夏」
公演数の多いLFJでどの公演を聴こうか考えるとき、演奏者や曲目はもちろん重要なのですが、私がこの公演のチケットを取ったのは、司会者が石丸さんだったから!
劇団四季を退団後、『イノック・アーデン』も『ニューブレイン』も観に行けなかったので、生で石丸さんの姿を観るのは約2年ぶりです(TVではNHKドラマ「白洲次郎」や「スタジオパークからこんにちは」で観たけれど)。少し痩せたかな、とも思いましたが、お元気そうでホッとしました。石丸さんは昨年の充電期間中にLFJに来て、魅せられたそうで、今年はLFJアンバサダーをされています。
そんな石丸さん、四季の頃と変わらぬ良いお声で会場の子供たちに曲の紹介をしたり(曲紹介で「四季」と言うたびに、私はいちいちドキドキしてしまいました
)、話しかけていきます。
客席に向かって、「0歳のお友達、どれくらいいますか?」と、6歳まで順に聞いていったところ、2、3歳の子供から数が多くなっていました。30~40分間とりあえず静かにさせようと思ったら、0歳からのコンサートとは言え、2、3歳になっていないと難しいのでしょうね。それでも、泣く子は泣き止まないし、後ろの子は椅子を蹴るし、並びの席の子は途中でトイレに行くし、ああやっぱり「0歳からのコンサート」だなぁ…と痛感しましたが。
肝心の演奏ですが、ネマニャ・ラドゥロヴィチさんのヴァイオリンは、すごいの一言です。ちょっとワイルドな風貌の(24歳には見えない!)ラドゥロヴィチさん。躍動的で、「春」の嵐や雷鳴、稲妻の速い部分でも技が冴えていて、とても楽しそうにヴァイオリンを奏でています。長い髪を振り乱して、長身の体を大きく動かして弾く姿には目を奪われました
指揮者のカントロフさんは素敵なおじさま。名ヴァイオリニストでもあります。ヴァイオリンを弾いているところも観てみたいなぁ、と思います。そしてヴァルソヴィアは、良い演奏だけに、ホールAが大きすぎるのが残念。ヴァイオリン協奏曲と言っても、「四季」はチャイコフスキーやメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とは編成が違うし…。
↑今日の主役たち(「今日は皆さんのためのコンサートです」by石丸さん)の愛車(=ベビーカー)がずらり!
リューベック広場(地下2階展示ホール)に行ってみると、千代田区立和泉小学校イズミノーツの子供たちがビッグバンドジャズを演奏中でした。指揮は先生なのですが、曲紹介も子供たちがきちんとしていて好印象。何より、小学生とは思えないswingぶりに感心しちゃいました
その後、ブランデンブルク広場(地上広場)に戻り、ミュージック・キオスクでの「だるま屋」のパフォーマンスを楽しみました。ヴォーカル&打楽器のユニットで、岸川恭子さんのパワフルな歌声を聴いていると、こちらも元気になります
だるま屋のパフォーマンスの後は、LFJの顔・巨匠コルボの公演です。
この公演は、本当はT嬢と聴くはずだったのですが、残念なことにT嬢は昨日から風邪気味らしく、今年のLFJは不参加になってしまいました(早く治してね!)。
312
12:15-13:00
シルヴィ・ヴェルメイユ(ソプラノ)
ヴァレリー・ボナール(アルト)
ジャッキー・カアン(アルト)
マティアス・ロイサー(テノール)
ファブリス・エヨーズ(バリトン)
ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル
ミシェル・コルボ(指揮)
J.S.バッハ:カンタータ「イエスよ、わが魂を」BWV78よりデュエット、コラール
J.S.バッハ:ミサ曲ト短調BWV235
プログラムにはミサ曲が先に書かれていたのですが、カンタータが先に歌われました。第2曲のデュエットが可愛らしい音楽で、聴いていて楽しかったです。オペラに出てくるコミカルな場面の曲みたいでした。
ミサ曲では、ローザンヌ声楽アンサンブルのコーラスにホント癒されました。以前、クラシック・ソムリエの田中さんが「LFJに来るだけで癒される」とおっしゃっていましたが、中でもローザンヌのハーモニーが一番の癒しのような気がします。最後の「アーメン」のフレーズが終わっても、拍手が済んで客電が点いても、まだ余韻に浸って座っていたかったです。合唱の神様コルボの指揮+ローザンヌ声楽アンサンブルのハーモニーは、一昨年フォーレの「レクイエム」を聴いて以来、欠かせないものになっています。
今年からこのホールAには舞台両脇にスクリーンが設置され、指揮者やソリストが映し出されていますが、コルボさん、去年のLFJのときよりお元気そうでした。この312以外の公演では、「マタイ受難曲」「ミサ曲 ロ短調」といった大作を振るくらいですから、当然かもしれませんが。
その「マタイ受難曲」は今夜の、というか今年のLFJのホールA最終公演なのですが、チケットを取りませんでした。長時間だし時間も遅いし、受難曲という言葉からとても難しいものを想像してしまって…。後から新約聖書「マタイによる福音書」のキリストの受難を題材にしていると知りました。祭司長たちの合議、香油を注ぐベタニアの女、ユダの裏切り、晩餐、ゲッセマネ…、是非聴いてみたかったなぁ、と後悔しきりです。
私が合唱の神様率いる歌声にやられている頃、Rちゃんが来場。312の公演が終わるのをミュージック・キオスクの前で待っていてくれました。
2人揃ったところで、まずはお昼ご飯。もちろんネオ屋台村です。私はグリルトウキョウ(写真左)のグリルチキンのオーバーライス(写真中)にしました。Rちゃんのタコライス(写真右)もおいしそう!
14:40からは、再びミュージック・キオスクで、「アウラ」のパフォーマンスを楽しみました。アウラは、クラシック曲にイタリア語やドイツ語の歌詞をつけて歌う女性アカペラグループ。若くて綺麗な5人の女性たちが、リハーサルから魅せてくれました。新しいCDに収録されているという「トッカータとフーガ」が良かったです。
その後、ガラス棟7階へ上がり、「エリック・フォントノー展『バッハの街』~針で描いた真っ白な地図~」を見ました。
エリック・フォントノーさんは、既成概念にとらわれないユニークな表現方法やコンセプトによって、世界的に注目されているナント在住のアーティストだそうです。
バッハの年代記や、肖像画などが展示されているのですが、その表現方法が、真っ白な紙に白い針を刺す、というもの!裏側から刺しているので、表面が凸となっていて、凸が集まって字や絵になっており、なんだか点字みたいです。触ってはいけないのですが、触ってみたくなりました。刺し方の強弱によって、凸の表情が違うのには驚かされます
6階では、キッズ・プログラムに参加した子供たちが、教会でオルガンを弾いたり、教会の音楽を作る仕事をしていたバッハにちなんで、「バッハ教会」を作っていました。ダンボールに絵を描いた屋根瓦(?)や、ペットボトルのラベルを貼ったステンドグラスが可愛らしかったです。エコな教会なんですね
その後は、リューベック広場のフォトギャラリーを眺めたり、バッハコーヒーハウスで帝国ホテルのコーヒーを飲んだりして、次の公演の時間までのんびりしました。
私とRちゃんにとって、今年のLFJを締めくくる公演となったのは、ルネ・マルタンさんイチオシのアーティストが揃ったこの公演でした。
314(ホールA:アイゼナハ)17:15-18:15
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
パヴェル・シュポルツル(ヴァイオリンⅠ)
ヤクブ・ハウファ(ヴァイオリンⅡ、シンフォニア・ヴァルソヴィアコンサートマスター)
ファニー・クラマジラン(ヴァイオリンⅢ)
南紫音(ヴァイオリンⅣ)
リディヤ・ビジャーク(ピアノ)
サンヤ・ビジャーク(ピアノ)
クレール・デゼール(ピアノ)
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)
ヴィヴァルディ:「四季」作品8より「春」
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調作品3-10
J.S.バッハ:4台のピアノのための協奏曲イ短調BWV1065
プログラム変更があって、上記の内容になりました。元々のプログラムには「春」は無く、「4つのヴァイオリン…」のヴァイオリンメンバーにラドゥロヴィチさんも入っていたのです。
変更を知らずに着席したので、ヴァルソヴィアの皆さん、カントロフさんに続いていきなりラドゥロヴィチさんが一人で登場し、「春」を弾き始めたのにはビックリ!
本日2回目の「春」、そして続いて始まった「管弦楽…」を聴きながら、私の頭の中はフル回転していました
今「管弦楽…」は予定通り演奏されているし、舞台上にピアノが4台あるのだから「4台のピアノの…」はこの後やるはず。でも、ラドゥロヴィチさんが一人で「春」を弾いたということは、時間的にも「4つのヴァイオリンの…」はやらないに違いない!
そう勝手に結論づけてしまうと何だか気が抜けて、「管弦楽…」2曲目の「エール」の美しいメロディーを聴いているうちに睡魔に襲われてしまいました(Rちゃんにはばれていたと思うけど)。その「エール」は、ヴァイオリン用編曲が「G線上のアリア」として有名ですが、「管弦楽…」自体はトランペットやティンパニも加わっているので、華やかなおめでたい雰囲気です。そのトランペットが音を外していた気もしますが。
さて、「管弦楽…」が終わり、次はピアノだと思っていた私の目に飛び込んできたのは、ピアノが動かされる代わりに運ばれてきたヴァイオリン用の譜面台4つでした。そして、ファニー・クラマジランを始め4人のヴァイオリニストが登場!
半ば諦めていただけに、「4つのヴァイオリンの…」を聴くことが出来て、私のテンションは急上昇
初めて聴く曲でしたが、弦楽器が好きな私には、ヴァイオリニストが4人並んで弾いているだけでもお腹いっぱいといった感じです。シュポルツルさんの青いヴァイオリンをこの目で見られたことも嬉しくて(めっちゃ青だった!!)。シュポルツルさん、服装もラフで異端児風だけれど、演奏は奇を衒ったものではなく、正統派です。終演後に誰だったのかが判明した“5人目のヴァイオリニスト”ヤクブ・ハウファさん(シンフォニア・ヴァルソヴィアコンサートマスター)の演奏も、控えめな(?)態度も素敵でした。
「4つのヴァイオリンの…」をバッハが編曲したのが「4台のチェンバロ(ピアノ)のための協奏曲BWV1065」です。ヴァイオリニストが並んで弾いているのもすごかったけれど、4台のグランドピアノが並び、噂のビジン姉妹もといビジャーク姉妹、デゼールさん、ケフェレックさんの美女4人がピアノを弾く様は圧巻!スクリーンに映し出された、鍵盤を駆ける8本の手の映像には圧倒されました。この曲、ナントでは“生演奏の翌日CD化”されていたようです。日本では買えないのかしら。
それにしても、この急なプログラム変更(結果的に予定時間より10分くらい長くなった)は何故だったのでしょう。ラドゥロヴィチさん、今朝の公演で、子どもが騒いだり、楽章と楽章の間で拍手が起こったりしたのが嫌で、もう1回ちゃんと演奏したかったのかなぁ?
314の終演後、リューベック広場では、18:30から、マルタンさんと分子生物学者・福岡伸一さんの対談が行なわれていました(この2人何だか似てる…)。
少し聞いていたのですが、私たちには福岡さんの遺伝子などのお話はあまりに難しすぎたので、バッハ市場でT嬢へのお土産などの買物をすることに。
買いたかった公式CDが昨日の夕方の時点で売り切れで、個人的には正直ちょっと不完全燃焼ではありますが、雨が本降りになってきたので、会場を後にしました
先ほどの対談で語られていたわけではないのですが、来年のテーマは生誕200周年を迎えるショパンだそうです。ショパンのピアノ曲はもちろん、ショパンの同時代の作曲家やショパンに影響を与えた作曲家(リスト、メンデルスゾーン、アルカン、モシェレス、フィールド、パガニーニ、ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ)も取り上げられるとのことで、ショパンはもちろん、リスト、メンデルスゾーン、パガニーニが個人的には楽しみ
でも、一体いつになったらブラームスをやってくれるのぉ~
Rちゃん、今日は半日お疲れ様でした。また来年も是非ご一緒に
T嬢、そして、まだLFJを体験していないお友達の皆さん、来年は是非ご一緒に
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