お昼ご飯でお腹いっぱいになったので、食後の運動を兼ねてキャンパスを散策してから教室に向かいました。9月に入って、キャンパスにいる学生が増えたような気がします。
さて、今日の授業は舞台で言えば千秋楽。
授業は、前回のオスカー・ハマースタイン2世&リチャード・ロジャースのミュージカルについての続きから。彼らのミュージカルでは2つの世界のぶつかり合い、価値観の違いと融合がテーマになることが多いというお話でした。一番わかりやすいのが『王様と私』。東洋(王様)と西洋(アンナ)のぶつかり合いと、それを超えての理解が描かれていますよね。『サウンド・オブ・ミュージック』でも、マリアと大佐は全く違った価値観を持っていましたし、私は観ていないのですが、『南太平洋』でも、フランス人農園主とアメリカ従軍看護婦、地元の娘とアメリカ兵の、人種の違う恋が描かれている(片方は悲恋になるらしい)そうです。
続いては、これも名作、日本のミュージカル史上においても重要な『マイ・フェア・レディ』です。
原作はバーナード・ショーの『ピグマリオン』ですが、この作品も秋からブロードウェイで上演されます。ヒロインのイライザ役にはこれが(意外にも)ブロードウェイ・デビューになるクレア・デーンズ。『アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ』のジェファーソン・メイズがヒギンズ、ピッカリング大佐には『コンタクト』のボイド・ゲインズが出演するようです。
映画版「マイ・フェア・レディ」で取り上げられたのは「スペインの雨」の場面。コックニー訛りで[ei]の音を[ai]と言ってしまうイライザが特訓の結果、ついに「The rain in Spain stays mainly in the plain.」とキチンと発音でき、ヒギンズ、ピッカリング大佐と共に気持ちの高揚から歌になりさらにダンスとなっていくこのシーン。ミュージカルらしさ、ミュージカルの魅力が良く表現されているシーンです。
90年代にウェストエンドで上演された時には、先週の『アニーよ、銃を取れ』と同様、ラストシーンのスリッパのくだりで時代に合わせた演出の変更(トレヴァー・ナン演出)があったそうです。
そして、劇団四季での公演も始まったばかりの『ウェストサイド物語』。
ジョージ・チャキリスの映画版を観ました。「Jets Ballet」は何度観ても素晴らしいですし、“Tonight”というキーワードで、ジェット団、シャーク団、マリア、トニー、アニタの思いが一つに収斂されていく「五重唱」もミュージカルの名シーン。
四季公演をRちゃん、kちゃん、T嬢と来週観に行くので、映画版を観ているとワクワク感がどんどん高まっていきます。楽しみでしかたないのですが、先生は当然初日に観に行ったそうです(この作品の映画が先生のナンバー1ミュージカル映画なのだそう)。この作品を上演する時はジェローム・ロビンズの振付をきちんと再現しなければならず、上演するとなるとお弟子さん筋の振付家がその国へ行くのだそうです。出演者は大変でしょうが、観客には嬉しいことです。
同じくジェローム・ロビンズ振付の『屋根の上のヴァイオリン弾き』。
なんと森繁久弥主演の昭和57年の帝劇公演の映像を観ました。当たり前ですが、森繁が若い!69歳の頃の映像ですが、70歳近いとは思えない若さ。お宝映像です。
そして、『ウェストサイド物語』で作詞家デビューをしたスティーブン・ソンドハイムの『イントゥ・ザ・ウッズ』。こちらもお宝映像で、私の好きなバーナデット・ピーターズ主演のもの!先生が「この女優さんはブロードウェイで一番人気の女優さんなんですね」と説明をされましたが、観ていたのは第一幕の冒頭、魔女が若返る前のシーン。醜い姿からはバーナデット・ピーターズの年齢不詳のキュートさ(と言っても、当時の彼女は30代ですが。でも、50代の今でも若々しいですよね)が全く窺えず、バーナデット・ピーターズを知らない人には何で人気なのかわからなかったんじゃないでしょうか。バーナデット以外ではジョアナ・グリーソン(パン屋の妻)、バーバラ・ブリン(ジャックの母)、ダニエル・ファーランド(赤ずきんちゃん)ら女性陣が印象的でした。
最後は映画版「オペラ座の怪人」を観ましたが、時間が大幅に超過してしまいました。たった3回の講座だったので物足りず、もっとじっくり話を聞きたかったです。
今まで受けてきたミュージカル講座では主に今やっている作品、これから上演される作品の話題がメインでしたが、今回の講座ではミュージカルの歴史や名作と言われる作品の特徴などを学びました。ミュージカルは華やかで楽しい舞台芸術ですが、こういうことを学んでおくとより理解が深まるのかもしれません。また、オスカー・ハマースタイン2世&リチャード・ロジャースの“励ましのナンバー”について、先週の授業後にミュージカルの本で自主的に調べたことから、名作の特徴などをもっと学んでいきたいな、という気になりました。先生の第二文学部での授業を聴講したいと思ったくらいです。
来月以降にも、オープンカレッジで同じ先生の講座があるけれど、出勤と重なっているので受講はちょっと難しい…。気分的には仕事よりミュージカルなんだけどなぁ。誰か土曜の出勤、私と変わって~!(>人<)
ところで、授業後、早稲田大学中央図書館に行きました。エクステンションセンターの会員は館内利用が可能なのです。
↑入口に書かれているラテン語は、「QUAE SIT SAPIENTIA DISCE LEGENDO(知恵の何たるかを読むことによって学べ)」というカトーの言葉。
早稲田大学中央図書館は地上4階、地下2階からなり、蔵書250万冊を誇る国内でも有数の図書館。中央図書館のほかに4つのキャンパス図書館(高田早苗記念研究図書館、戸山図書館、理工学図書館、所沢図書館)や、学生図書室、教員図書室など、数々の図書館・図書室もあるのですから、早稲田の持つ“知”の量は、まさに膨大。「どんだけー」と言った感じです。うちの区の区立図書館全体でさえ100万冊もないのに…。
入口で会員証を提示して受け取った入館証を、ゲートに通し入館。
私は学部学生を対象とした2階の一般図書コーナーと参考図書コーナーを利用しましたが、書架や閲覧席など、館内は木目調ので落ち着いた雰囲気。夏休み期間なので空いていて、静かに調べ物や読書に打ち込めました。
書架に並んでいる本が若干古めという印象を受けたことと、公共図書館と違って本にブッカーが掛かっていないので、本の背や花ぎれの部分が傷んでいるのが残念ではありましたが(あと、文庫と新書に請求記号ラベルがついておらず、その文庫や新書の通し番号で並べてあることにビックリ)、館内には、グループ閲覧室や対面朗読室もあり、無線LANによるPC接続サービスも提供しているなど、1大学の図書館とは思えない充実ぶりには圧倒されました。
広々とした閲覧スペースは居心地が良く、こんな環境で勉強できる学生さんは羨ましいなぁ、と思いながら、図書館を後にしました。
それにしても、大学図書館の本ってブッカーが掛けられていないものでしたっけ?自分の大学図書館の本がどうだったかも覚えていないので、同級生の皆さん、誰か覚えていたら教えてください。
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