先月の『アイーダ』観劇の折、色々なことに興奮していた私は、パンプスにつけていたクリップ式の飾りを片方なくしてしまいました。
劇場の中でなくしたことはハッキリしているのですが、小さな飾りを、大勢のお客さんでごった返す劇場で見つけるなんて到底無理な話。飾りがなくてもちゃんと履けるので、諦めました。
とは言うものの、おニューの(死語?)パンプスなので残念な気持ちがあったのも確か。すると、そんな気持ちを読んだかのように、友達が口々に「係の人に一応言っておいたほうがいいよ」と言うのです。私は、見つかったら儲け物という気持ちになり、劇場のお姉さんに話しました。
月曜日の夜、携帯に見知らぬ番号から着信がありました。
「けいこ様の携帯電話でよろしいでしょうか?私、電通四季劇場の○○と申します」
なんと、諦めていたパンプスの飾りが見つかったのでした。
観劇の日から半月以上経っても(その間に休演日も何回かあったのに)、劇場から連絡はなく、手元にある片割れを処分しようかと思っていた矢先だったのでビックリです。
「いつ頃お越しになれますか?」と聞かれたので、会社が近いから水曜の昼休みに行くと答え、言葉通り今日取りに行きました。
チケット売場のお姉さんが中のスタッフさんを呼んでいる間、私はぼんやりと劇場の入口を眺めていました。開場前の劇場に、観劇の用もないのに来ているなんて、妙な感じです。閉められた扉の向こうで、開演準備が進められているのだと思うと、これからお昼を食べて会社に戻らなければならない我が身が恨めしくなるのでした。
しばらくして、劇場スタッフさんが靴の飾りを手に出てきました。諦めていたとは言うものの、いざ現物を見ると、見つかって良かった、と心から思いました。
数日間で出てこなければもう見つからないものと思っていた私ですが、劇場スタッフの方々は半月以上も私の連絡先を保管して、見つかった飾りとそのメモを照らし合わせてくれたんですよね。
私も、図書館時代に、お客さまから落とし物が届いていないか聞かれたことは何回もありました。“捜し物帳”に記入するのですが、後日何か(お財布や携帯などの貴重品ではないもの、それこそ何かの飾りとかキーホルダーとか)を拾ったときに、1ヶ月近く経った記録ときちんと照合したかというと…。お客さまに申し訳ないことをしたと、今更ながら反省です。
お客さまへの愛が足りない私とは大違いの劇場スタッフさんたち。
上演中の作品のコピー「すべては愛だ」ではないけれど、サービス業は(お客さまへの)愛なんだなぁ、なんてことを思いながら、今、マックでランチしています
今夜はここ汐留ではなく、浜松町の自由劇場で観劇です。それを励みに午後も乗り切ります
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